2012/03/31

◎ちょっと小賢しいのか、間抜けなのか・・・


にしても、ちょっと小賢しいというか、小利口というか、抜け目ないと思っていたカメなのだが、それは単なる間抜けと思い知らされてしまった。昨30日夕、銭湯で回数券(11枚=4500円)を買い黒湯温泉に浸かって戻り、ポストをのぞいた時のこと。大田区福祉部高齢事業課からの封書が届いていて、上書きに「いきいき入浴引換券在中」とあった。はて、さて、何事かと開けてみたら、70 歳以上の高齢者に入浴引換券をくれるという。おいおい70歳は来年なのにと思ったが、どうやら24年度中に70歳を迎える人が対象とのことで、はや、また「古希」を知らされてしまった。「還暦」の時より「古希」の方が何故か重く感じるこのごろ・・・。
これ、 いきいき高齢者入浴事業とかで2年前から始まっていて、狙いは区のホームページによると「70 歳以上の高齢者に入浴証を発行し、公衆浴場利用料金の一部を区が負担することにより、健康維持や地域でのふれあいを推進しひきこもり防止を図ります。」とある。予算は9,487万円。
銭湯に入浴引換券を持って行くと、1回200円で入浴できるシールが36枚(1ヵ月3回まで)ついた入浴証と引き換えてくれるそうだ。区のHPはまだ更新されていないようで、「年間60 回、1 回150 円の自己負担」(多分、昨年度)となっているから、サービスは後退というわけなのだが・・・。
身銭を切って銭湯の回数券を買ってしまったばかりのカメにとっては何とも切ない、1回約410円になる回数券を10枚も握り締めて、何たる間抜けと泣き笑いするしかなかった、ヨ。

2012/03/26

◎久々に湯船に体を沈め、ウゥ~ン快感!


にしても、昨25日久々に自転車で銭湯(黒湯温泉)に出かけた。実に1ヵ月以上湯船に体を浸していない。カメが過ごしたサービスアパートメントではお湯シャワーが備わっていて、毎日1回は浴びていたのだが・・・。いやぁ、久々・・・、湯船に体を沈めるなんて、ホンマ、こりゃ、気持ちいいねぇ、ウゥ~ン、ウゥ~ンと無意識に嘆声を何度も漏らし、体皮がゆっくりゆっくり解れていくのが感じられる。実に滑らかな感覚、多分、体皮が突っ張っていたんだろうなぁ、と思う。ゆったり、ゆったり、黒湯に体を浮かせて何ともいえず、快感やなぁ。これだけは、このリラクレーションだけはタイでは味わえないよなぁ、と。
タイの一般家庭で湯船がある家は少ないし、ほとんどはシャワー、それも水である。ホテルでは、バスタブがあるのは「星4つ」以上か。その有無は宿泊料金に大きく反映されている。銭湯で湯船に体を浸す快感をタイ人にも伝えたいと思い、ふっと思い浮かんだのがマッサージの普及だ。店舗も多いし、歩行者天国や路上でのマッサージの盛況もよく目にする。マッサージ師の養成学校も多い。成程、タイでのマッサージの普及は、お湯によるリラクゼーションを手、指で代行しているのかも・・・、そんな思いが浮かんだ。

2012/03/24

◎タイ語はやはり耳から・・・と知る


にしても、羽田に予定通り帰って(22日夜)寒さに震え上がり、とんぼ返りしたくなったのだが、ま、今回の訪泰の成果の一つにタイ語の聞き取りを上げておきたい。タイ語はやはり耳から・・・ってことで、タラート(市場)の屋台で氷桶に突っ込まれたコーラ缶を抜いて小母ちゃんに「タオライ(いくら)」と聞いたら「フォーティー」っていったんだよなぁ。カメの耳には「フォーティ」、「フォーティっていったら、40BTかよ」と酢だちが目立つカメの脳はいささかパニック、「缶コーラが40BTなんてないよなぁ」と渋々、自分で缶を握っちゃったんだからしょうがないかと諦めつつも、意識して財布から100BT札を1枚抜き出して渡し、お釣りを待ったら、何と86BT・・・。えぇっ、ってなもんで、何だ14BTだったんだ、とホッと胸をなぜおろしながら、その日は珍しく冷静に復唱してみた。まずは14BTだったら、何枚もある20BT札を最初から使えば好いのに、そうはしないでカメは40BTかもしれないと思って、それを不審、不満に思いながらも、こんなことで揉めたくもないので、もう1度聞き返すこともせず、カメの学んだ柔和策として100BT紙幣を渡してみたわけで、これならもっと安いと思いつつも40BTにも対応している。60BTのお釣りなら迂闊なカメに自ら悔いるわけで、お釣りの多さからコーラ缶の実際の値段を知ることができるわけで、それまではそれで終わっていたのだが、その日は何故そんなことになったのか、ふっと思いついたのだ。それだけ、小母ちゃんの発音が耳に残っていたのかもしれない。そう、 小母ちゃんのフォーティ、フォーティーン、小母ちゃんは フォーティーンといったのだろうが、カメの耳には首を捻りながらもフォーティとしか聞こえていない。そもそもカメは フォーティーンと正しく耳にしても即座にそれが「14」とはイメージできない、ま、カメの英語力といってもその程度だ。それに、小母ちゃんもそうだが、タイ人の多くは語尾の「ティー」をはっきりいわないんだよなぁ、と気がついた。例えば 「ング」とか、そうした言葉が実は多くて聞き取れず往生しているわけで、フォーティーンもフォーティも、片仮名で発音を書けば少しは変わるが、耳で聞けばほとんど変わらないわけだ・・・と振り返って、カメは何か大きな自信が内から湧いてくるのを感じていた。

2012/03/23

◎お守り好きは神頼みというより他力本願・・・


にしても、マイペンライってカメのお気に入りだけに、小言幸兵衛 じゃないが色々目に付いてしまう。自分探しを始めた今回のチェンマイ、カメの目にもお守り好きとしか思えない光景をいくつも目撃した。街を歩けばそこここに大小さまざまな祭壇が造られお供えもあるし、宝飾品というか、金製品、シルバーリングや名僧のお守りなどにはあまり厳格な区分はなく、屋台は雑多にコラボしているから、あっちもこっちも、気まぐれではあるが見て回る羽目になる。そんな陳列棚をぼんやり見ていると、名僧の入ったお守りを首から何個もぶらさげて自慢している小父さんも見られた。先日は昼食後、トゥクトゥク(3輪タクシー)が屯して客待ちしている中に、写真のような トゥクトゥクを見つけた。航空機のコックピットさながら、これなら事故には遭わないだろうな、なんて、つい笑ってしまった。ただ、現場で、ジロジロ見るのも憚れたので、内緒でデジカメに収め、それらお守りを仔細に見てみたが、どうも有難みは薄そうだ。霊験あらたかとはいくまい。それに、運転手の風体を見れば、真面目で信心深いとも思えない。サンデーマーケットでは、明かりが煌々とした境内の仏像の前で、どう見ても真面目に仕事に取り組んでいるようには見えない若い男が両膝を着いて床に額をつけたりしているのを見ると、どうやら、みなさん、信心深いのではなく、単なるお守り好き、というより、それも本来の神頼みではなく他力本願といった方があたっている、横着者や怠け者なんてのもあるか・・・、或いは、無気力、極楽トンボ、他人のフンドシで相撲を取るとか、マイペンライって奴、そんな構図のような気もしてくる。

2012/03/22

◎街の景観にすっかり溶け込んだ「7Eleven」


にしても、アジアで欧米列強の植民地にならなかったタイと日本の共通項は古い強固な文化、それもそれぞれ固有の文字の持つ力が大きかったのではないかと思ったりする。グローバル化が進む中、チェンマイでは相変わらずタイ文字が溢れていて(バンコクも同様)、米英のアルファベットもない地区が多く、「ここは何処、私は誰・・・」状態に陥ることも多い。
チェンマイ市街地内外で時たま見かける日本文字、漢字、ひらがな、カタカナは何となく懐かしく、その都度デジカメに収めてみたのだが、写真でご覧の通りさほど多くはない。また数年前はあった居酒屋のちょうちんとか看板がいくつか消えてもいた。ま、一代限りなのだろうが、カメの目には潔く映った。

トヨタなど自動車のロゴも車体に刻まれていて多いし、ITや電化製品にも日本のブランドは見られるが、何といっても際立つのは「7Eleven」だ。このロゴマークは英数字だが、このブランド力が最も広く浸透し、信頼を得ているように感じる。特にバンコクでその数は圧倒的に多く、まるでそのロゴに街が席巻されている感じすらある。チェンマイはそれに次ぎ、カメなどはそのロゴに軽い郷愁を感じてしまうのだが、このロゴたるやチェンマイの街の景観にすっかり溶け込んでしまっている。お見事というしかない。

2012/03/21

◎これがマイペンライの仕事ぶり・・・


にしても、やっぱりなぁ、これがタイ人気質なんだよなぁ、と思った。粗雑、杜撰、いい加減、投げやり、雑駁、ルーズ・・・街でたまたま見かけた郵便配送車での仕事ぶりを目撃して、勝手に腹立たしく、「もっと真面目に考えてやれよ」とちょっと叱り付けてやりたくなった。とはいえ、この仕事のやり方が、よくいう「マイペンライ」なんだろうし、何を目くじら立てて、何がどうだっていうのか・・・ってとこだろうが、カメは同じ仕事を一緒には出来ないよなぁと感じた。
先日、ターペー門近くの食堂で昼飯を食い終わって歩道に出たところ、隣接する郵便局前の歩道いっぱいに積み上げられたタイ版「郵パック」の大、中、小のダンボール箱に驚いていたら赤い配送車が丁度着いて、男性スタッフが3人(もいる)降りてきて、後ろのドアを開け、空の荷台にダンボール箱を1人で1個づつ抱えて運び入れ始めたのだ。3人の役割が決まっているわけでもなく、テンデンバラバラに運び込んでいるから、傍目にはやたら効率が悪く、動きも鈍く見えるのだが、一向に気にする風もない。当然、荷台の手前にダンボールが溜まってきて、奥の方は空いている。と、1人が荷台に上がって、奥に整理しようとしているのだろうが、それが何とも思いつきだけ、手当たり次第にダンボール箱を奥に放り投げている。大きさを揃えようともしないし、角をきちんと並べるとか、見た目も何も考えていない。どうでもいい、余計なお世話といえば確かにそうだが、最後に大きな郵袋を2つ入れて、ドアを閉めたのだった。
カメが何枚かデジカメのシャッターを押していると郵便局の立会いの女性職員が、「ここの局舎は小さいけれど、チェンマイで一番、取扱量は多いのよ。旅行者が多いからねぇ」(カメの感じ訳)と自慢げにいって嬉しそうなのが何とも印象的だった。ウフッ。で、中央の写真はちょっとだけ「魚眼」にしてみたのだが・・・。

2012/03/20

◎ チェンマイに長期滞在する日本人・・・


にしても、チェンマイにいるのもあと4日かぁ、といっても木曜日は朝からチェンマイ空港だからどうなんだろう・・・などとグズグズして、それでも、ま、昼飯でもと何時ものように昼過ぎ、自転車で出かけお堀の内側のターペー門傍のレストランで飯(85BT)を食った後、さて、北に行くか、南に行くか、目的地もなく出てきて、しょうがない、とりあえず、店の前を西へ約1.2kmにわたって伸びるラーチャダムヌン通りを端までいってみるか、と。この道は毎日曜の夜、歩行者天国になりサンデーマーケットとして賑わい、昨夜のカメもウロウロしたばかり。夜と昼ではがらりと景色が変わって、その突き当りはワットプラシンというわけで、チェンマイを代表する最大級で最も格式高い寺院の一つだそうだ。カメが苦手のお寺とはいえ、ねぇ。で、今回は入り口脇に自転車を置いて境内に入ることにしたものの、そこにはお犬様の寄付ボックスもあって前途多難を思わせたのだが、いざ境内に入って、その広さとキンキラキンの装飾に目を奪われて、犬と出会ったのは一匹だけ。すれ違いざま、実は立ち竦んでしまったのだが、犬とは目を合わさず事なきを得て、あとは芝生などに寝ているのを2匹、か。
「チョット イイデスカ」「ワタシハ ダイガクセイノアルバイトデス」と若い男の子からおぼつかない日本語で声をかけられたのは、犬の姿を確認し終わったそんな時。アンケートをお願いしたいという。
「長期在タイ(チェンマイ)外国人向け宿泊企画アンケート」のタイトルで、マヒドル大学院経営管理科の自由研究、調査目的はチェンマイ県内に日本人向け宿泊を建てる企画データという。ま、たいした話じゃないのだが、チェンマイに長期滞在(1ヵ月以上)している方への質問で、うっと詰まってしまった質問がこれ・・・。
Q.チェンマイに居る間何をなさいましたか?これから何をなさいますか?(複数回答可)
□健康診断□スーパーで買い物□フィットネスセンターを利用する□サウナ
□水泳□ヨーガ□ゴルフ□自然的な場所を観光する(滝、山など)□文化的な場所を観光する(お寺など)□スパ・マッサージ□フットマッサージ□タイ語を勉強する□英語を勉強する
□友達と遊ぶ□ボードゲームをする□その他                    
チェンマイでカメは一体何をしたいのか、何をしてきたのか、□その他・・・しかなく、質問者の想定外なんだよなぁ。といって、「自分探し」ってのも、ねぇ。今回は何かブログを更新しにきたような気もしているが、タラート(市場)巡りとしておいた。チェンマイに長期滞在する日本人、長期滞在して欲しい日本人の典型を改めて認識させられた、ヨ。

2012/03/19

◎木にも登ったカメ、 こんなワクワク感は得難い


にしても、サタデーナイトフィーバー、カメはGだけならまだしも何処までサルなんだ、おだてりゃ木にも登るのかねぇって、シルバーリングを4つもゲットして、ポケットに入れたそれをこっそり触ってほくそ笑んだりして、こんなにハイテンションになるとは思ってもいなかったのだが、金を使うって、快感なんだなぁ、何とも嬉しい。こんなワクワク感は、そう、金を出してもそうそうは入手できないよなぁと、一人納得して、屋台をはしごしていたら、脇のソイ(路地)にかけて、きっちり骨董品が並んでいるじゃないか。何より、カメの関心事である涅槃像が10体も無造作に転がしてあって、これなら持ち帰れる大きさと、カメは目を奪われてしまうのだった。それに、これら涅槃像にいくらの値段をつけているのか、興味津々だった。カメはこのところかなりの数、涅槃像は見て、値段は聞いているからなぁ。全部同じということはなく、かなりばらつきがあるように見える。その中でも、この中で最も大きく、ケバイのが、目に入った。なかなかいいよなぁ。でも、とても手は出ないよなぁ、とかなり高値と踏んだ。作品的にも、情緒深く、人間味に溢れているとまでいわずとも、なかなかいいじゃないか。何より、目を見開いているのが珍しい。いわずもがなのそんなことまでカメは屋台の親父相手に指を差し、身振りで指摘していた。確かに、カメにとっては大金(400BT)を使った後だけに、些か気も大きくなっていたのか。財布に1000BT札はもう一枚もない。いざとなれば、親父に財布の中を見せればいいかとも思っていた。
それが、上手の手から水が漏れたか。好事魔多しか。ついのせられて、調子に乗って、サルもおだてりゃ木に登るってか。カメは「パーン(数字の単位で千)は駄目、ね」といいつつ、親父のその辺の呼吸は絶妙で、大き目の電卓をカメに渡して、この涅槃像はいくらだと思うか、ときたよ。で、カメの第1感は1200BTだったので、つい電卓に、「700(ローン=百)」と打ち込んで、「どうだ」という顔をしていたのだろう。親父も、瞬間、やられたというか、そんな表情をみせた。「お客さん、目は確かだ、ね」とでもいっているかのように感じるカメ、自惚れているんだよなぁ。とはいえ、これがまたいい気持ち、快感なのさって、ね。何とも、甘かった。徐々に親父の術中にはまっていく。しばらく無言が続いて、もう一度親父が電卓にいくらか入力しろと、強く迫ってきた。こりゃ、ちとやばいことになってきたとは思ったが、窮余の策としてカメは「500」と入力したのだ。「ウゥーン、参った」とはいわなかったが、親父のその後の反応は早かった。「よっしゃ、わかった」とでもいうように、新聞紙に涅槃像を包み、手渡してきたのだ。カメとしては500BT渡して、涅槃像を受け取るしかなかったのだが・・・。これって、どうなのか、妥当な価格なのか。体長30㎝、高さ12.5㎝、奥行き(幅)8.0㎝。写真をアップしたが、さて? なんちゃって。

2012/03/18

◎チェンマイ銀座の屋台で銀の指輪4個ゲット


にしても、帰りたくはないのだが、チェンマイでの最後の土曜日を迎えて、チェンマイ銀座で知られるウアラーイ通り(歩行者天国)市場に出かけ、蠱惑のシルバーリングの数々をゲットせんとて、なんてね、ちょっと別の道を通り歩行者天国の出口の方から攻めてみたら、サルもおだてりゃ木に登る・・・ってか、ちょっとしたサタデーナイトフィーバーとあいなった。
シルバーリングの屋台は出口付近に4つほど散在していて、いずれも真っ当な店、それでも「タオライカップ(いくら)」と声をかけてみても、返ってくる値段は検討するどころか、とてもカメがお客さんにはなれない屋台だった。おかしいなぁと思いつつも狙いの屋台はただ一つ、先週デジカメに収めておいた「99BT」屋台。いいよなぁ、ブースごとに値段を振り分けて、その値段を小旗で表示しているんだから、一目瞭然、間違いはないや、ねぇ。カメが行く、行かねばならない店、だ。ありました、ありました。カメが狙いを定めるのがそこの「99BT」ブース。シルバーリングが無造作に展示されていて・・・、ある、ある、つい先ほど見た屋台では確か「800BT」といっていたんじゃないかという代物も混じっているように見える。カメの「目」がお粗末なだけかもしれないが、ここでは「そんなの関係ない!!!」だ。何といっても「99BT」が最優先だ。この価格でゲットしてしまえば、後はどうなと、それこそ日本に戻って「1000BT」といっても通るかもしれない。じっくりしゃがんで選別、1つ、2つ、3つまでは、わりと悩まず簡単に選べたが、さて、あと1つが決まらない。別にこの夜、4つ買うとか、5つ買うとか決めていたわけではない。いいのがあれば、気に入ったのがあれば、ま、10個ぐらいはいいかな、なんて豪気に構えてみたわけで・・・。どうも、3つではいくらなんでも少な過ぎる、と何となくそう思って・・・、4つならどうということもないのだが、めぼしいリングがあまり見当たらないのだ。キンキラキンのものならいくらもあるが、それだといくらなんでも、カメの目から見ても玩具っぽい。残った候補の中から後1つを選んで決着した。99BT×4=396BTというわけで、日本円で1200円足らずか。4つのリングが少しだけカシャカシャ鳴って、カメは何よりご機嫌、天下でも取ったのかという勢い。これって、何か物凄く得した感じもあって、ウキウキワクワク感がストレートに表出してしまって、ついニヤついてしまうのを抑えられない。財布の中の最後の1枚になる1000BT札を渡し、お釣りを受け取ると、何かその場でスキップを踏んで移動したくなるほどだった。
これまで、近くのタラート(市場)場外の屋台で捜し求めた4個のリンクと合わせて8個になってニンマリ、や。他に、カメのリングが2個、龍が2個、シンプルな丸リングが一個と、合計13個になった勘定だ。サタデーナイトフィーバーはこれで終わらない、まだ、まだ続いた。ウフッ。

2012/03/17

◎プライスカードがついた骨董品を見つけた


にしても、骨董品の価格といったらもう魑魅魍魎の世界なのだろうと腹を括っていたのだが、自転車でウロウロしているうちにプライスカードを添付している良心的な店もいくつか見つけた。ま、何が良心かはわからないが、プライスカードは素人には一つの目安にはなるし、何より安心できる。あれが欲しい、これが欲しいと思っても、財布の中を見れば無理なものは無理と自ら納得できる。その善し悪しはそれこそ、その人の生き様に関わるほどのことで、カメ如きが云々できる話ではないのだが、骨董品にプライスカードがついているのを見つけて、何か、手品の種明かしをされたような気もした。ワクワク、ドキドキ感が一気に萎んだのだ。で、思い出したのが90年代に家電業界で始まったオープンプライス制度だ。いくら流通・販売のパワーが強くなったからといって、メーカーのプライドは、エンジニアの心意気はどうした、全面屈服したのかとカメなどはいたく憤りを覚えたものだった。特にエンジニアは自分が手がけた製品をいくらで売りたいという想いはあって当然だろう。それを、自らいくらで売るかは店にお任せしますなんて屈辱ではないのか。カメは憤りつつ日本衰退の匂いを嗅いでいたような気がする。

チェンマイでのカメの骨董熱はプライスカードを見てからは、現実味を帯びてきた。まずは買えるかどうか。次いで、旅行支度で運べるかどうか、だ。いま、カメの関心の的は仏陀の涅槃像(寝像)だ。右手を枕とするか、もしくは頭を支える姿で何ともエロいのだが、涅槃像は全ての教えを説き終えて入滅せんとする姿を顕すとされ、足の裏には宇宙観を示す文様などが描かれている。また、目を閉じているものと、目を開いているものがあり、目を閉じた像は既に入滅した姿で、目を開いている像は最後の説法をしている姿だとされる。
カメが本物の涅槃像を見たのは、バンコクのワット・ポーと、アユタヤのワット・ローカヤスターラームで、チェンマイではあるのかどうか、まだ見ていない。ともあれ、涅槃像は写真をアップした2体をゲットした。ちなみに、大の体長は中指ほどで200BT、小は小指の第1関節ほどもなく50BTだった。ウフッ。

2012/03/16

◎ 尻を拭くアレで 口を拭くわけで・・・


にしても、タイに長居するようになって暫くたつが、いまだに馴染めない、違和感を感じてしまう日常生活の慣習の一つが、写真でご覧のティッシュボックスだ。おっと、そう、馴染めないのはボックスではなかった。その中身、丸巻きのトイレットペーパーなのだ。尻を拭くアレ、それが食堂のテーブルの上にあって、口を拭くわけで、カメには何とも抵抗感がある。
いつ頃、誰が、どんな魂胆で始めたのかは知らないが、お洒落と吝嗇がきっかけだったのではないかと推察するのだが・・・、それにしても、この習慣が広く普及し、長続きしているのは、マイペンライのお国柄なのか。
それが置いてあるのは欧米人相手のレストランではなく、タイ人庶民のための、といって、屋台に毛がはえた程度の食堂ではよく見られる光景だ。テーブルの上のボックスはたしかにお洒落なタイプも見かけるが、いかんせん中身は中身でトイレットペーパーだ。その取り出し口からトイレットペーパーが上にはみ出している図などは、何となく滑稽で、いらぬことを妄想して、ついニヤついてしまうこともあるのだが・・・如何だろうか。お洒落と吝嗇のコラボレーとでもいうのか、ま、写真をとっくりとご覧頂きたい。ウフッ。

2012/03/15

◎烈風強雨で停電、電気の有難さ身に染む


にしても、一転俄かに掻き曇りといったところなのだろうが、生憎とパソコンとにらめっこしていて、その瞬間は見ていない。NHKの19:00(日本時間)からのニュースとクローズアップ現代も終わり、そろそろ飯でも食いに出かけようかという時間帯、チェンマイ時間18:20、突然テレビが消え、室内の照明も消えて真っ暗。目の前で、薄ぼんやりとパソコンの画面が映し出されていたが、いかにも弱々しい、いまにも消え入りそうに見える。パソコンだけはバッテリーで生き残ったようだが、なるほど、これではキーボードが何も見えなくなっていて、入力はできない。バッテリーだけで頑張るといっても、それほどのことをやっているわけでもなく、早々に「シャットダウン」を選択して、それから窓から外を見たら、一転俄かに掻き曇っていたのだった。

外は烈風吹き荒れ、唸り、樹木は大きく揺れていて、時には地面を這うほどに押し潰される細い木もある。時折、強烈な雨が打ちつける。もう、どれほどの時間荒れ続けているのか。パソコンに没頭していたカメは停電で気付かされたわけで、こりゃ、何とも・・・なのだが、辺りは真っ暗だし、様子もそれ以上のことはわからない。酷い事になっているんじゃないかと暗い中、手探りで階段を1階まで降りてみると、フロントとコンビニは自家発電で何とか明かりを確保していたが、照度は足りず、欧米人の宿泊客10数人がロビーに屯し、じっとしていた。にしても強烈な、こりゃ台風なのか、いずれにしろ局地的な烈風強雨には違いないとは思いつつも、言葉が通じないから誰にも同意を求められず、何とも空しい。中庭の樹木は根こそぎ倒れていた。
部屋に戻ってはみたものの、真っ暗。やることもない。だからなのか、停電の暗闇は何とも不気味だ。といって、何もする気にならず。なったところで何もできないだろうし、明かりの有難さのみが際立った。で、カメの選択は、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、飲み始めたものの半分ほどでベッドに倒れこみ、そのまま遅い昼寝・・・。目覚めたのは21:10、テレビは賑やかに、部屋の照明も復活、外も一転、風も雨も消えていた。

2012/03/14

◎タラート(市場)には生々しいヒトの営み全て網羅


にしても、チェンマイといえばもう一つも二つも観光の柱があって、それはワット(寺)巡り、それはそれでなかなか面白そうなのだが、カメの場合はそれがタブーになってしまった。今回も、着いて間もなくの時、ちょっと大きめの寺に自転車で踏み入ったところ、小型犬が砂埃を上げキャンキャンキャンと走り寄って来て、といって、飛びついてくるわけではなく、1mほどの距離は保ち、威嚇のつもりだろうが、甲高く喚き散らす感じ。それに呼応するようにあっちからこっちからもっと大型犬がウォン、ウゥー、ウォン、ウゥーと歯を剥き出して迫ってきて、いやぁ、怖い、怖い。どの犬もある一定の距離を保って集団で威嚇するのだ。カメは震え上がって、睨み合いながら徐々に退散したのだが、それがずっとトラウマになっていて、寺の境内には入らないようにしているのだ。この犬、いずれも野犬で、1つの寺に5、6頭は住みついているとのことだが、一斉に咆えられるとさすがに怖い。こんな按配では、ねぇ。
一方で、これまでちょっと疎んじていたタラート(市場)の魅力に嵌ってしまった。何せ、ここには多分昔ながらの北タイの雰囲気が色濃く残っていて、生々しいヒトの営みが全て網羅され、絡み合って粘っこく離れない。これまでも何度かチェンマイを訪ね、タラートはいくつも見ているのだが・・・今回は宿の立地に負うところがが大きい。歩いたら10分くらいか、自転車なら5分足らず。もっとも、タラートの境界は時間帯にもよるが、屋台群が溢れてくると判然としない。まっ、ちょっと自転車に乗れば、もうそこはタラートといった感じだ。ここワローロット市場はチェンマイにいくつかある大きなタラートの中でも有数の規模を誇り、チェンマイにやってくるタイ人観光客のためのショッピング・スポットとしての機能も有しているそうだ。

乾物や干しエビは雑多に、生肉や魚は無造作に並べられ、何より強烈で心地よい匂いが漂い、骨付きの生肉を捌く逞しい女性群には圧倒されてしまう。タライの中で勢いよく跳ねる小魚、妙な格好の野菜、ガラクタのような家庭雑貨・・・迷路のように入りくんだ小道、売り込みの大声をあげるおばちゃん、雰囲気も活気もあって、どこへ行っても混沌・猥雑としていて人間臭く、ヒトか生きている実感ある。そういう中をカメは滑らないように慎重に歩いていても、何となく渾然とした一体感が生まれてくるのだから、たまらない。至福の時といってもいいかもしれない。

2012/03/13

◎銀の指輪を見て蠱惑の虜に・・・


にしても、コレカメ像を探しながらも、カメの目がキラキラあらぬ方向へも飛んで行くことに気付いていた。一つが、シルバー製の指輪、もう一つが仏陀の涅槃像(寝像)だ。自分探しの旅にこれだけ関心の的が増えれば自ずと奥が深く幅も広がり、面白く楽しく、時間も掛かることになって・・・、いやはや、時間だけでなくもう少し金をかけてもいいかなとも思っては見るのだが、根が吝嗇な上、と同時に涅槃像を持ち帰るともなると大きさ、重さも考えなくてはならず・・・なんて心配性でもあり、とりあえずはシルバーの指輪、こちらの制約ならカメが一番苦手な金だけ。大きさ、重さが気になるなんてことはまずあるまい。だからなのか、これは単純に面白い。心(しん)の臓が高まる。血の奔流が感じられる。カメはこれまで、宝飾品などに興味を持ったこともない。というより、何故多くの方が魅了されるのか不思議だったのだが、今回、あれこれ見て回って、何となく蠱惑の虜になりかかっているような気がした。蠱惑なんて言葉が飛び出す不思議だ。
骨董品と同様、宝飾品にも値段はあってもないようなものだろう。売り手が値段をつけるというより、買い手の心が、想いが値段を決めるのではないか。売り手は買い手のそんな心の動きを如何に察知するかだろう。
土曜日の夜、お堀の南に位置するチェンマイ門から空港方向に南東に伸びているウアラーイ通り(歩行者天国)のサタデーマーケットを巡った。ここは、銀細工で知られる街、かつてチェンマイに都があったころ、当時のビルマから多くの銀細工職人を連れてきて住まわせたという。いまもその名残を少しは留めているが、銀製品の販売は他のエリアがメインになっているようでサタデーマーケットに出店している店はほとんどないし、店舗の中までのぞくお客さんはいない。店舗の前はズラリと屋台が並び、かつての銀製品華やかなりし頃の面影はない。
端から歩き始めたが、銀もどきの華々しい装飾品などを扱う屋台は多く見られるが、本格的な銀製品を並べる屋台は少ない。ちょっと気になるデザインの銀指輪を目にしだら「タオライカップ」と声はかけようと決めて望んだ。最初に目に付いたのは店主ともども何となく由緒正しき屋台に見えた。
カメの「タオライ」に男の店主は無表情に「500BT」といって、ニコリともしない。次の屋台では何と「1800BT」でオヒョヒョってなもんで話にもならず逃げるように退散。次は「800BT」やった。で、何となく相場はわかった気がしたが、「眼力」は話にならない?とも。

2012/03/12

◎「iPad」使う似顔絵描き、サンデー市場に出現


にしても、いつになるかまだわからないが、量販店で触らせてもらったら簡単にYahoo Mailへアクセスできたことから次のマシーンは「iPad」と決めているカメにとっては驚きの「iPad」活用法をチェンマイで見せられた。毎週日曜日の午後から夜にかけて、お堀の内側のターペー門前からワットプラシンまで続いているラーチャダムヌン通りで開催される歩行者天国、サンデーマーケットでのひとコマ、「iPad」を使った似顔絵描きの登場だ。昨年訪ねた時はいなかった。似顔絵描きのグループはいつも10人ほどが道路の真ん中に一列に低い椅子を並べている。描いて欲しいお客さんはやはり低い椅子に座って対面、大体、一人20分ほどで画用紙に書き上げ、描かれた画用紙を受け取って、300BTが相場だ。何年か前にカメも一度お世話になり、その絵は本ブログにアップしたことがあるが、なかなかの出来・・・。似顔絵描きのウデはみなさんソコソコだ。
で、「iPad」を使うのは20歳代の男性で、いつもの似顔絵描き軍団から数メートル離れた位置に腰を下ろしていた。何せ、人だかりが多く、釣られて覗いて見たら「iPad」を使っていたのだ。椅子の脇にはe-mailのアドレスが掲げてある。見ていたら、電子ペンと指を駆使して、どうやら下書きから完成図まで途中で3回お客さんの携帯電話に画像を送信、4回目に完成図を送信して、500BTだったか。いや、見事なお手並みでした。見たのは、今回もう3回になる。成るほどねぇ、「iPad」で、こんなこともできるんだと、カメはいたく感心したのでした。

2012/03/11

◎コレカメ像の定番価格は「80BT」か


にしても、何でも鑑定団じゃないが、骨董品の値段は難しい。コレカメ像が古美術品の範疇に入るのかどうかは不明なれど、どうしようもないガラクタにとんでもない高値が付くこともある。コレカメ像はどうか。以来、御守りの屋台などがあると(よく見るとこれまで見逃していただけでその数たるや実に多い)、一応のぞいてチェックしていたら、あっという間に4体もゲットしてしまった。ついでに目に付いたタイガー版を2体、それに裸の兵士版1体と相次ぎ購入し、こりゃ切りがなくなると、コレカメ像探しは一応収束させた。
さて、そのお値段・・・、ゲットした価格は100BT、80BT、50BT、35BTの4種類で、平均66BTとなるのだが、この手のショッピングでの平均価格など意味はない。店頭で「タオライカップ(いくらですか)」と聞いて回った印象では「80BT」が定番といったところか。タイガー版、兵士版ともに80BTだった。
この手の価格は、需要と供給の法則よりも、どの程度欲しいのか、個人の欲求度が大きく作用する。その欲求度たるや厄介なもので、個々人の気分やその時の流行などにも簡単に影響され、持続性はないから時々刻々、TPOで価格は変動する宿命を負っている。そのとき限りだ。先般紹介した日曜市場の熟女店主などはカメのエロ顔の反応を見ながら2体目のコレカメ像には「200BT」ときたもんだ。一方、35BTでゲットしたのはナイトバザールの屋台で、展示台を小分けにし、その小間ごとに小さなプライスカードを貼り付けていて、35BTの小間の中にコレカメ像が混じっているのを見つけ指を差しただけで、電卓を挟んでポンポンと価格交渉をした成果ではない・・・って、そりゃそうだ、この程度のレベルで価格交渉なんていっても、滑稽でしかないもん、ねぇ。

2012/03/10

◎東日本被災の感動語はもういいよなぁ


にしても、チェンマイの宿に落ち着いてみればNHKのBS1が受信できるとのこと、ちょっとした宿側のサービスの一つという向きもいるが、カメにとっては日本語放送よりはインターネットの無料化の方が有り難いのだが・・・。
それでも、何となく日本語が懐かしく、NHKを点けっ放しにしてPCと向き合っていることが多く、まさに「ながらTV」なのだが、東日本被災1年話がやたら多くて辟易、特に気になるのが感傷話と感動物語で、これはもういいよなぁと、ふと、思った。同時に、改めて、やはりあれだけの大災害に見舞われたら、その場で死んでしまうのが正解なんだろうなあと確信した。生き残ってしまった不運、こりゃ半端じゃないよ。好奇の目に晒されて、それも、マスコミの不躾な目、庶民の好奇に満ちた目、いずれも善意に満ち、温かそうに迫ってくるが、その目の奥には面白がり、「蜜の味」を探し求める野次馬が群がっている。さらに、マスコミはおくびにも出さないが、功名心に逸っている。
何時だったか、被災者がTwitterでその日の出来事、揺れ動く気持ちを毎日発信して、多くのサポーターを集めている話が紹介されていたが、その通りで頑張る、頑張るだけでは何とも辛過ぎるんだよなぁ。ヒトはロボットじゃないんだから・・・。
マスコミは、被災者がそういわなければならない建前、お為ごかしを振りかざして襲い掛かって、食い散らかしているだけで、マスコミの罪は実に重いのだが、これって、もしかするとマスコミが潜在的に内蔵している性(サガ)なのかもしれない、人間の脳活動そのものなのかもしれない・・・なんて、ちょっと哲学してみて、珍しくいい感じの展開になって、嬉しくなっている。情緒に訴えるだけで、何の役にも立たない、視聴者の好奇心に迎合し、応えているだけなのに・・・。ま、マスコミなんて、そんなもの、か。
先夜は何の番組だったか、福島での復興に向けた取り組みで、避難区域の20歳代の男性の言葉が耳について離れない。福島では「まずは除染ありき」で、他の意見や提言、選択肢を発言できない雰囲気になっているという。除染の内容といったら、家屋、道路、田畑、山林と順番に進めて、終わるのは20年後、その間の予算は1人あたりにすると5000万円かかるという話・・・。その若者、結婚しているので妻と2人なら合計1億円。除染などしないで、新天地で2人で1億円で新しい生活を切り拓いた方がずっといいと思うのだが・・・と。1億円といえば、いまのサラリーマンの生涯賃金にあたるか。この話がどう受け取られ、復興論の俎上に載せられたのかどうかもわからないが、聞き流してもいい話じゃないと思うのだが・・・。何事もなかった「日常」の全てがあっという間に根こそぎ奪われてしまったのだから、そんな気持ちにもなるだろうなぁと、いたく共感したのだが、マスコミはそんな話を垂れ流しにしてみせるだけだ。

2012/03/09

◎自分探しの旅が始まりあっさり再会も・・・


にしても、これはカメかとカメがいい(3月2日付)と本ブログにアップしてからのカメはチェンマイでの自分探しの旅が始まっていた。これが、何とも楽しく、面白い。以前はよく見ていたGパンとかシャツなど衣料品の類には一切目が行かず、もっぱらG像でカメは秘かに「コレカメ像」と名付けていた。 のぞく店、屋台の数も種類も目茶目茶多くなって、時間がかかる。時間は余るほどある。手工芸品から、金銀宝飾店の片隅とか、仏像・民芸店とか、アンティーク調の店、結構、数が多いんだよなぁ。歩きながら、ショーケースを眺めながら、金はないけど、チェンマイがどんどん愛おしくなってきた。
で、とりあえずはコレカメ像の原点であるバムルンラート通りの日曜市場を訪ね、自転車は置いてもう一度歩いてみた。と、カメの執念が実ったのか、ありましたよ、ありました。前回と同じ屋台がでていて、ちゃんとコレカメ像が展示されている。ウフッ。あった、ねぇ。もう、逡巡している場合じゃない。コレカメ像を握って店主を探す。「タオライ、カップ(いくら?)」に、即座に「3000パーン」とこられて、残念ながらピンとこず「えっ」と息を呑んだ。「パーン」なんて生で聞いたことがなかった。果たしていくらなのか。「ロォーイ」なら何度か聞いたことはあり、百の単位だ。「パーン」となると、千なのか、万なのか、たかがコレカメ像にそんな値段が付くのか・・・、ただ厭らしいだけの像だというのに。。暫くニヤニヤしつつ、やっと3000BT(約9000円)と確認して、とりあえずホッとした。3000なら、買おうかどうか迷わないで済む。それは、それでいいが、がっかりするカメの顔を見ながら店主は2500BTまで下げてきたが、ねぇ。
想いを断たれスッキリして他の屋台を見て歩くと、これまで見ていなかっただけで、仏像などのブロンズ像はやたら多く、無造作に置かれている。その中からコレカメ像を見つけるのはさして難しくはない。同じ並びの屋台で見つけ、熟女店主に値段を聞くと100BTというので、「ペード(高い)、ディスカウント」と反応したら「80BT」。ならと1体買って、もっと見ていたら、もう1体、ちょっと大きめのを見つけ、「100BT」といったら、「ノー、ノー、200BT」ときた、ね。もう足元を見やがってと思ったが、どう伝えたらいいものか・・・。ウフッ。

2012/03/08

◎レストランを凌ぐ「名もなき食堂」健在・・・


にしても、チェンマイに来て最近気が付いたのだが、レストランにはまだ行ったことがない。当然ながら飯は食っている。振り返ってみれば、当初カメは日記メモに「タイ料理レストラン」と記入しメニューを併記していたのだが、何となく違和感を感じ「タイ食堂」と書いてしっくりきたのだ。
そう「食堂」なんだよなぁ。レストランじゃない。滞在が長くなると同じ食堂に何度も通うことになるのだが、メモは「タイ食堂」のままで、食堂に名前がない。といわれても、店の看板、外回り、店内、メニューなど全てタイ文字ときては、どれが食堂の名前なのかわかるはずもないのだが、真相はどうやら「名もなき食堂」のようだ。アップした写真にある「Kaow SOI」はチェンマイの名物料理で、その店固有のものではない。そもそも、徒歩圏に屋台や店先で調理するスタイルの食堂が多く、お客にとって屋号とか商号は不要だろう。名前はない、料理は旨い・・・それでいいじゃないか。また、こうした店は当然タイ語以外通じない。並べられている料理や食材を適当に指差すか、周りの人が食べているものと同じものを示せば問題ない。カメが大好きで得意な指差しコミュニケーションだ。その代わり、出てきたものについて当然文句はなし。文句をいおうにも、通じない。食堂でビールなどアルコール類を飲まないカメは大体1食50BTでお釣りがくる。満腹感まではないが、それで十分だ。ただ、名前もないのに凄く有名で旨いと評判になる屋台や食堂は数多く存在し、そうした店はクチコミによって広がることが多いそうだ。行列が出来る店で、カメも何度か目にしている。
実はNETでチェンマイ情報サイトのいくつかにアクセス、定番のレストラン紹介を見ていて、そういえばレストランって行ってないよなぁと気が付かされた次第・・・、そう、レストランは突っ掛けで気楽にだらしない格好で行くには敷居が高く・・・なんて、まっ、改まって出かけることもないか。

2012/03/07

◎そそられたカラオケパック「お一人1万円」・・・


にしても、多分加齢によるところ大と信じるが、このところのお肉と脳の衰弱振りときたら半端じゃないよなぁ、と嘆息していても何も改善されるわけでもなく、せっかく男が欲情する街として世界に名だたるチェンマイにいるんだからと、脳細胞を絞りに絞ってせめてと、NETでチェンマイの夜遊び情報のサイトをクリックしてみたのだが、何と反応が乏しいどころか、反応しない。ワクワク感もなく、ただただ疲れる、大変だなぁという感じで、自分でトライするモチベーションは湧いてこない、とにかく、やたら肉体的に疲れている、疲れが蓄積している自意識があり、もう、優しく優しく、騙し騙し、完全介護しないと起き上がれない、それでも硬さはないもんねえ、自らの内から盛り上がって漲る血流肉、肉棒なんていうのが懐かしい、そうか、寝酒に量を飲む「養命酒」は時に朝、その寸前の形状を見せてくれていたんだがなぁ・・・、チェンマイの夜のあれこれのサイトを眺めながら、ここでは何があるのか、といって、のぞきに行く気にもイマイチならないんだよなぁ、なんて愚図愚図していたら、ちょっとそそられるカラオケパッケージのサイトを見つけた。
チェンマイが自信を持ってお勧めする日本人専用のカラオケ店・・・、場所はナイトバザールに近いChaingMai×××HOTEL正面、と。そのパッケージ料金は全て込みで「お一人1万円」と円表示。で、1万円の中身は・・・。
・飲み放題(ビール・ウイスキー)・おつまみ・カラオケ(歌い放題)
・お供代(疲れを癒す、夜明けのコーヒー、会話を楽しむ、総て含みます)
・送迎無料 送迎車でホテルまでお迎えにあがります。
・ホステスは皆、日本語を話すことができます。(早い者勝ち!?)
何とも魅力的で、衰弱カメでも甦るかなと微かな期待をして、それでも突入しないところが、カメのカメたる所以か。まずは視察と夜、自転車でカラオケ店を何軒か見て回りながら、その日本人専用の店の前に行ってみたが、何ともはや、店先にミニでチャラチャラした娘っこが4、5人、JKというのかな、さすがのカメも食指は動かず、虫唾が走るような連中(適当な言葉を思いつかず)ばかり、奴らに金を使う気にはならんよなぁ。やはり、がっくり、やったとも、予想通りだったとも・・・。

2012/03/06

◎妄想癖にもほどが・・・羊頭狗肉を自作自演


にしても、羊頭狗肉を何と自作自演してしまった。宿から自転車で5分足らず、チェンマイで最大規模のタラート(市場)、ワローロット市場に隣接するトンラムヤイ市場の果物館でのこと。ここは割りと広いスペースで、端からゆったり眺めて回ってたまたま目に付いた馴染みのラム酒、SangSomのボトルが、何と「80BT(240円)」。宿のコンビニや街の7Elevenで買えば「275BT(825円)」もする。曰く因縁でもあるのか、ボトルには古新聞紙が巻かれていて、カメの妄想をいたく刺激した。ラム酒製造工場からの横長しか・・・なんて、ね。カメはチェンマイに着いたその日、宿のコンビニで直ぐに見つけ、そのボトルを買っていたのだ。アルコール度数が「40」で寝酒にはお得感が大きいのだ。こりゃ、あと2本ほどは買いに来ることになるかな、なんて思いながら・・・。
自転車の前篭にボトルが割れないように慎重に入れ、ウフッ、儲かった、思わぬ拾い物なんて、ワクワク、ニヤニヤしながら部屋に戻り、包み抱えるように運んできたSangSomのボトル、そこに巻かれていた古新聞紙を剥がして驚いた。SangSomのラベルはなく素のボトルが現れた。まさか、まさか・・・なのだが、ボトルにラム酒は入っている、横流し品だからラベルを貼る前のボトルなんだろうと、妙に浮わついて、悪事に秘かに加担するようなスリリングな雰囲気に誘われていた。
で、そろそろ寝酒でも飲むかとなって、ボトルを掴みキャップに指をかけて、一気にずっこけた。指に力を入れていないのにキャップがスルッと回ったのだ。何、何、コレ、だ。キャップが開いているじゃん、だ。ボトルを傾けるとドロンとしていて、こりゃ液体ではない、蜂蜜じゃないか。ちょっと舐めてみて、確認した。ラム酒と疑わず信じ込んでいたのに、ねぇ。まさか、こんな仕掛けになっているとは・・・笑っちゃうけど、 まさにコレ、羊頭狗肉じゃないか、とあっさり納得した。そして、まっ、この蜂蜜は蜂蜜で食っちゃうかと、毎朝パンにつけて、いや旨いヨ。 これは、怪我の功名ってやつか。

2012/03/05

◎磁石を手に安心と自信が漲ってきた・・・


にしても、いつものことだが、脳のせいなのか、お肉のせいなのかは判然としないが、自己喪失の自覚症状にはちょっとした快感が伴うだけに始末に終えない。タイ語で「ティーニィー ティーナイ(ここは何処?)」「ポム クーアライ(私は誰?)」というわけで、タイ文字に囲まれた環境にいると、いつもそんな気に陥ることが多い。何せ、英語表記もほとんどないので目標物、目印がない。その上、地図もその感覚醸成に加担していると思う。簡単にいうとチェンマイの地図は真ん中に一辺約2キロの城壁跡とお堀に囲まれた正方形の旧市街地があって、市街地は京都のように碁盤の目状に道路が走っているイメージになりがちなのだが、実際にはとんでもない。で、城壁の一辺に2ヵ所ほどある門を基点にそこから郊外へ道路が伸びている図だ。脳には勝手に碁盤の目が刻まれてしまっているから、厄介で、自転車を南に向かって走らせているつもりが、実は北に向かっていたなんてことは日常茶飯事。ま、気が付けば、その場で目的地を変更すれば済む話・・・。自らの体感を恥じ入るばかりだが、チェンマイ入りしてまもなく2週間が経つというのに、この体感症候は修復されず、宿を自転車にまたがって出て右に行くか、左に行くか、いまなお懲りずに迷走し続けている。道路のイメージが確定せず、暫く走ってから、そんなはずじゃないと思うことも多く、ここは何処?私は誰?状態に陥る。
で、実は以前チェンマイで買ったものの使い方が良くわからず、ほとんど活用していなかった「磁石」を持ってくるのを忘れてしまったので、やはりないのは不便なような気がして新たに買おうと思った。磁石のタイ語訳を探し、単語カードにタイ文字で書いて、店構えの大きな書店&文具店に入って探したが、なかなか見つからない。大きな地球儀も展示していて、その周辺んも見たが、見つからず。スタッブに聞く気になって、若い男の店員に単語カードのタイ文字を見せたら、ペッタン張り付くボタン型の磁石のところに案内された。「オー、ノー、ノー、N、S、E、Wの・・・」って、カメは地球儀まで連れて行って説明したら、何となくわかったようで、レジの後ろから、取り出したのは確かに磁石だが、箱入りの高級品で150BTぐらいだったか。まっ、これでもしょうがないかと眺めていたら若い店員が剥き出しの磁石を持ってきて、「そう、そう、そうなんだよ、これでいいんだよ」って、カメは思わずにっこり。高級品は戻して、普及品をレジに差し出した。32BTで意外と安かった、よ。コノテの奴って屋台で100BTっていわれたり、或いは300BTっていわれたら、そのまま鵜呑みにするっきゃないもん、ねぇ。大いに救われた。これって、随分と得した感じ。店の外に外に出て、炎天下、さっそく磁石を見てみると、流石というか、確かに、や。何がといわれても困るが、磁石を手にしてただ何となく安心と自信が漲ってきた気がした、ヨ。

2012/03/04

◎脳とお肉の衰弱甚だしく腕時計を購入


にしても、今回の訪泰では改めてカメの脳とお肉の衰弱を思い知らされた。全ての機能が劣化していて、動作は鈍く、もちろん決断も遅い、というか全て、一事が万事、ただ何となく流されている感じが強い。時間に後押しされているようでもある。何かをしたいといった強いモチベーションは希薄というより、湧いて来ない。気が付けば、状況は少しだが進んでいる。といって、状況が改善されたのかといえば、そうもいえない。時間が経過しただけで、まるで民主党政権を見るようで我ながらいささか情けなく、腹立たしいのだが、当然ながらそれが表出するほどのエネルギーはない。
最初にそれを自覚したのは時間だ。脳感時間も体感時計も感じなくなっている。機内でほとんど眠れず、何度か食事したせいもあるのだろうが、時間の感覚がさっぱりなくなっていた。東京・羽田を0:20に飛び立って、バンコクで乗り継ぎ、チェンマイに着いたのは09:10。宿についてホッと一息ついて11:00、時間を知ったのは宿のフロントの時計で、まだ昼飯前じゃないかと、何か随分得した気がしたものだ。
カメは腕時計を持っていないし、携帯電話を持ち歩くこともない。頼りはノートPCだけで、それもタイ時間に設定を変えれば機能するのだが、何となく馬鹿馬鹿しくてやらない。時差「マイナス2」でいいじゃないかと思っていたし、これまではそれで不自由を感じていなかった。ところが、今回はその引き算、暗算ができない。なぜか、引っかかるというか、ピンとこない。単純な暗算なのだが、これがやたら面倒臭いし、実感が伴わないのだ。やっぱりこりゃ時計が欲しい、必要だと強く思った。
機能が一つで、これほど価格に隔たりががある商品もないだろう。何せ、ン千万から100円ショップまで。勿論、カメが探すのは100円クラスなのだが、ご当地で時計店は目にしないし、ショッピングセンターや屋台などでも時計は少ないと知った。100円といえば、タイでは37.37B T(4日、為替)だ。いくつかの売り場で確かめると、安値は199BT。円では500円余か。2~3日は見て歩き、ショッピングセンタービルの売り場で購入したのが、アップした写真の腕時計、199BT。いまのところ、故障もなく、大いに重宝、納得している。目で見るだけで瞬時にいまの時間がわかるっていうのは、ホント便利だ。思考能力ゼロ・・・ウフッ。

2012/03/03

◎キツネにつままれた感じの欠陥自転車


にしても、新品の自転車のペダルが脱落するとは穏やかじゃない。チェンマイに着いた日の午後、トゥクトゥク(3輪タクシー)でスーパーハイウエイ沿いのディスカウントスーパーまで出向き、最安値の自転車とチェーンキーを購入(1978BT=約5900円)、そのまま自転車に乗って宿まで戻り、陽が落ちてから飯を食いに自転車で出かけたのだが、道路が凸凹して走り難いところで自転車を降りて押しながら歩いていた時、気が付いたらペダルが道路に落ちたのだ。暗くて、状況が良くわからず、ペダルを前篭に入れ押し歩き、当初の目的地までは行かず、直ぐ目に付いた食堂で飯を食い、また自転車を押しながら宿に戻ったのだが・・・。
翌朝、明るいところで見ると、捻じ込んであったペタルが外れて落ちたというだけなのだが、そんなことってあるのか。捻じ込みの溝が一部潰れている。明らかな欠陥品だ。走行中に外れていたらと想像するだに恐ろしい。そもそもよくぞこのペダルを捻じ込めたものだ。クレームをつけるにも、店は遠いし、言葉が不自由とあっては、ままならぬ。エライ買い物をしてしまったなと覚悟を決めて、自分で修理してみる気になった。構造的には簡単で、ネジの刻みが、一部潰れてバカになっている。ペタルを心棒に捻じ込むだけの簡単明瞭な操作でいいのだ。
Googleの翻訳サイトに「ペンチとスパナを借してください」とコピペするとタイ語で結果が出てくるんだよねぇ。開いたままのノートPCをフロントまで持参して見せると、これ通じるんだよなぁ、凄いヨ。
で、ペタル取り付けにトライするも、予想通り駄目。何せ、力がない。ギブアップしていたら宿のスタッフの若い男の子がいてボディランゲージで頼んでみた。暫くトライした後、何と金鋸を持ってきて、心棒を切り始めたが、全然切れない。そのうち、兄貴分を見つけ、代わりを頼んだ。金鋸の音が変わり、確かに切れたのだが、螺子がかみ合わない。結局諦めて、こりゃ、近所の自転車屋に行って、ペタルと心棒を交換してもらうしかないよと勿論タイ語でいわれ、そんな意味だろうと推察したわけで、渋々押していくと、なるほどしっかりした自転車店があるじゃないか。店頭で散々逡巡して、やばい場合は新品購入もやむなしと、覚悟を決めて、現物を見せて「チェンジ」といったら、暫く切り取った後などを眺めていたが、キュキュっと押し嵌めて捻じ込むと、コレが入っていくんだよなぁ。まさにプロの技やろ。モンキーで仕上げして、ハイどうぞ、ときたよ。余りのことに呆気に取られていたが、カメの「タオライ?(いくら)」に、にっこり手を振るばかり。ほんじゃ、まぁと、20BT札をチップといって渡したら、受け取ってくれたヨ。宿に戻ってみると、若い方はいなかったので兄貴分に100BT札を渡し、2人でといったが・・・。「ハー(50)、ね」といっていたからOKだろうなぁ。
ヒヤリとはしたが、自転車は快調に走っている。

2012/03/02

◎ おい、おい、これはカメかとカメがいい


にしても、こりゃカメの自画像、痴態秘画じゃないかと思った。瞬時に、「おい、おい、これはカメかとカメがいい」と、すんなり一句・・・。先の日曜日昼下がりのこと、中古、不用品の出品が多いことで知られるバムルンラート通りの日曜市場、ここは市の北東部にあたり、通りの両脇は主に学校の校庭になっていて毎週歩行者天国になって、主に地元のタイ人で賑わっている 。カメは自転車で市の東側を流れるピン川の橋を渡ってウロウロするうちに、その市場に辿りついてしまった感じだ。以前、バンコクの泥棒市に匹敵すると知って、訪ねたこともあり、覗くのは初めてではない。で、この日は自転車を近くに置いて、端から順番に屋台をのぞいていて、たまたまアンティークなガラクタの中に木彫りの自画像を見出して心臓が高鳴った。「わっ、これは、これは・・・」なのだが、その感慨、感動はおくびにも出さず、店主にカメ得意のボディランゲージでこの写真を撮らせて欲しいとアピールしてポリ椅子に載せて撮ったのがご覧の写真だ。何せ、ちょっと嵩張るので日本まで持ち帰るわけにも行かないとの直感で、不覚にも値段も聞かず、そのまま元に戻しておいたのだが・・・。
不覚も不覚は、そのまま屋台を見ながら端まで歩き続けてUターン、その場に戻ったのは20~30分後だったか、何と、何とカメの自画像が消えていたのだ。奇特なお方がお買い求めになったとしか思えない状況に、カメは何故かうろたえ、事情を少しでも聞きたくて店主を探してみたが見つからず、珍しく悔いを残したのだったが・・・。
そして、恥しながら、ま、写真を撮っておいただけでも良しとしたいと思い、再び「にしても」なのだが、これって69年間生きてきたカメの正体、集大成というわけで、そのご感想、ご評価、ご批判はどうぞご随意に・・・で、カメ本人は大満足としたい。

2012/03/01

◎タイ料理を一口頬張る度に、旨い!!!


にしても、チェンマイ(タイ)に着いてから、東京で暮らしている時はほとんどなかった空腹感に襲われては「生命」の躍動を実感して、、飯を一口頬張る度に「旨い」と言葉が自然に飛び出している。いや、ほんとに旨い、ウメェ・・・。高級、一流レストランではなく、屋台や店頭で調理するタイ食堂ばかりでヌードルとかご飯ものを指差しでオーダーしているから、この自然と口について発する「 ウメェ」なる嘆声は生物の営みそのもののような気もしている。ここチェンマイの匂い、空気がカメのお肉には何とも心地良いのだろう。
その日、宿について一息ついて、実はもうクタクタだったのだが、何せ羽田発0:20だから、ねえ、機中で軽食を含めて3回何か食っている、でも、宿でやっと落ち着いてみたら、まだ午後の2時だ。ちょい腹は減っていて、テンションは上がっていて、何かその日は時差の分、2時間得したような気がして、まだこんな時間なら、もうひと仕事というか、やっぱり郊外にあるスーパーへトゥクトゥク(3輪タクシー)で行ってみる気になったのだ。で、まずは、そこのフードコーナーで指差したのが骨付き豚肉ラーメン(35BT)だ。出来上がったラーメンの器を受け取ってから、最後の味付けはカメが見よう見まねで体得した知恵、砂糖、酢漬け、ナンプラー、赤唐辛子を適宜トッピング、や。この「適宜」がミソで、厳格なレシピなどでは仰天するだろうが、カメは「適宜」が如何にもタイ風味で好きだ。この感覚こそがまさに「マイペンライ」の世界のような気がする。
で、用意してある調味料を適宜振り掛け、混ぜ合わせると、味の濃いタイ風味を簡単に味わえる。なるほど、なるほどって、これが、ほんと、旨い。