2006/11/15

◆背任罪なんて、サラリーマンの勲章・・・

にしても、いくつになっても同級生の動静は気になるようだ。先日も本ブログにアップしたが、カメの同級生は小市民ばかりで著名人はいないし、大企業の社長は勿論、役員に昇任したという話も聞いたことがない。
ところが、今春、背任容疑で逮捕された同級生がいた・・・と、昨夕、高校時代の同級生からメールが入った。彼の中学時代の同級生で、当時、一緒に麻雀をして遊んだ仲間だという。東京の中堅信金の理事長になっていたそうだ。
Webで検索してみると、確かにあった。暴力団幹部が関係する会社に約4億円を融資し、大半を焦げ付かせたとして信金の会長と暴力団総長らとともに警視庁に逮捕されていた。
容疑によると、会長と総長が旧い付き合いで、同級生の理事長がどこまで関わっていたかは不明だが、当然、断るに断われなかったのだろう。想像するに、同級生は相当怖い思いをしたと思う。
それだけでなく、信金では他にも同様の暴力団がらみの案件は多かったはずだ。それに直接、間接に関わりながら、胃の痛みを抑えつつ、会長の信任を得て理事長の椅子を禅譲されたのだろう。聞くも涙、語るも涙・・・それこそ棺桶の中まで持ち込まなければならないような話もかなりあるはずだ。
カメも、メールを送ってきた同級生も、サラリーマンの落ちこぼれで、そうした胃が痛くなるほど仕事に没入したことはないし、どちらかといえば、そうしたガチンコ・サラリーマンを冷ややかに眺めて過ごしてきた。
カメは、逮捕された理事長とは面識がないが、これも人生・・・、同級生に筋金入りの金融マンもいたのか、と感心しきりだ。
背任なら5年以下の懲役、 もしくは50万円以下の罰金だが、多分、執行猶予はつくはずだし、マスメディアが判決まで報じるほどの事件でもない。人の噂も75日、関心を持ち続けるのは情報量が少ない同級生同士ぐらいか・・・。
一昨年だったか、千葉のゴルフ場でオープンコンペに参加した際、一緒にラウンドした初対面の初老の男性は貫禄があり、話も面白く、プレイはシングル級で大物の風格を漂わせていた。
帰って、その方の氏名をWebで検索してみたら、やはり・・・、ゼネコンの元取締役で5年ほど前の贈収賄事件で逮捕され、有罪。執行猶予中のラウンドだったのだ。
カメにとって、談合とか、贈収賄とか、横領、背任といった行為は如何に一生懸命仕事をしたか、それこそサラリーマンの勲章に思えるのだが・・・。