2006/10/26

◆「要介護老人万国徘徊!!!」とメモ帳にあった


にしても、秋風が冷たくなって、バンコクでのメモ帳を繰っていると、懐かしさが募る。そう、メモ帳に「要介護老人万国徘徊!!!」とあって、つい、思い出し笑い・・・。
深夜便で着いたホテルでの朝食バイキングを食いながらのメモ、続きはこうだ・・・。
ついキョロキョロして、視線が定まらない。不自然で緩慢な動作が多い。何か、次の、そのまた次の行動が決められない・・・、というより無目的。何をしたいのか、何をしようとしているのか・・・。別に何もしなくてもいいのだが、何かしなければならないような気がする。それで、何となく焦っている。
カメが大好きな、私は誰? ここは何処? 状態だ。(後に、この状態は官能の海を漂う快感と、カメは認識するのだが・・・)。将棋に例えれば次の一手・・・、それが大したことはない手に拘るも、次の一手が見えてこない感じだ。
(ホテルの)トイレにしゃがみながら、いま気がついた。シャンプーも石鹸も置いてないよ。カオサン通りに行くつもりなれど、決断が着かない。どうする? アイフル。このままでは、ホームレスや・・・の心境だ。
で、昼過ぎバスでカオサン通りに移り、リニューアルが済んだばかりのような外装が綺麗なゲストハウスに惹かれてチェックイン。カオサンでは中の上クラスか、一泊460BT(1380円)。
カオサン通りはバンコクの繁華街、ビジネス街の西、チャオプラヤー川沿いに位置して、BTS(高架鉄道)も地下鉄もなく、足はバスかタクシーしかない。
早速、バスに乗ってチャオプラヤー川を渡り、大型のデパートへ。店内をウロウロしていたらパソコンブースがあり、探していたタイ文字のキーボードが何と190BT(570円)とあって、迷わず購入した。
カオサン通りに戻ろうと、デパートの前からバスに乗った。聞いてはいたが、いやはやバンコクのバスは難しい。たまたま目にした冷房車で、財布の中身をチェックしていたら、いつの間にか目印にしていたチャオプラヤー川を渡っていたようで、気がついたらワット(寺院)巡りをしていた。そのうち、乗客はカメ一人になって、止まったバス停は終点のよう。車掌も運転手もバスを降りてしまった。タイ語で聞くこともできず、ここは何処? 私は誰? で、カメはバスの中でじっと待つしかない。
再び、バスが発車したら、また乗車券を買わされ、参った、参ったと車外に目を凝らしているとチャオプラヤー川を渡って、また、さっきのデパートのビルが目に入った。そこで、やっと事情が飲み込め、慌ててバスを降りて、向かい側に移って、同じ番号のバスに乗り、カオサン通りの入り口で降りられた。
と、まあ、またまたのドジ・・・で、笑えない思いだった。