2010/10/31

◎ゴロツキより怖いセキュリティソフトの手口


にしても、新しいノートPCを手にして、愛しがっているだけでいいのなら、それは至上の喜びなのだが、このところ、実はセキュリティのややこしさに眩暈を覚えるとともに、そうしたソフトの卑劣極まりない所行にイラつかされている。その手口たるや、ディスプレイ上に突然姿を現し、頼んでもいないのに「スキャンしました」といい、「このままでは危険です」などと脅しまくって、ビビらせて、こちらが青ざめ、何度かクリックしたところを見計らってソフトの「購入」を迫ってくるのだ。
ま、ゴロツキ、暴力団などの常套手段でもあり、企業のマーケティングのイロハといえばイロハでもある。消費者をこれでもかこれでもかと怖がらせて、その怖い対象を除去できる「新商品」を販売して、「安心」でしょうとほくそ笑む。その恐怖は、埃であったり、カビであったり、新製品開発担当者は常に怖いものを探し回っていて、時には新たな恐怖を創出してしまう。特に、家電メーカーや医薬品メーカーの得意とする戦略だ。
家電製品や医薬品での恐怖などは無視もできるのだが、PCではそうはいかない。そのシステムなどに疎いし、PCがデータもろとも侵食され復活しないといった被害情報はあれこれ見聞しているだけに、いま向き合っているPCの画面に「警告」とか「危険」といったメッセージが表示されると、単純にパニクってしまう。で、慌てて、メッセージに導かれるままに進むと、腹立たしいことに、必ず「購入」のアイコンにたどり着く。で、いつも、こりゃ、何なんだ!!!
何せ、このPCはフリーソフトだけでまかなうつもりでいる。でも、マウスだけはもう一台で使っているマウスと共用するのは面倒で、購入(880円)してしまったのだが、これは許容範囲だ。セキュリティソフトは、これまで使っていたのは更新料0円が最大の魅力である「ZERO」で、結構、頻繁に自動更新されていて、不都合は生じなかった。今度は全て「フリー」で済まそうというわけだ。
で、フリーのセキュリティソフトのあれこれをチェックしてみると、そのメインの機能はウイルス/スパイウェアの検出率のようだ。そして、インターネットの使用頻度が高い場合や、カメのようによくアダルトサイトなどを閲覧する場合は、性能の良いセキュリティソフトが良いとしてある。ただ、そうなると、価格もそれなりに高価だし、動作も重いものが多い・・・なんて。でも、カメは根がケチだから、そんな高価なソフトを買う気はないし、以前に体験版をインストールして、やたら重くなり往生したこともあるから、あくまでフリーに拘ってあれこれトライを続けているのだが・・・。
現在は、Microsoft Security EssentialsとPC Tools Firewall PlusとSpybot - Search & Destroyの3つを使っていて、今朝ほど、かなり名の知られたセキュリティソフトを思い切ってアンインストールしようとしたら、「 ! 警告 削除すると、パソコンが脅威にさらされます」というメッセージに続いて「×ご使用のパソコンは危険な状態です」ときて、かなりブルったが、腹をくくって断行した。
と、購入してまだ1ヵ月足らずなのだが、何と触れ込み通り? PCのサクサク感が少しだが、感じられた。続いて、先ほどは恐る恐るMicrosoft Security Essentialsでスキャンしてみたら「コンピューターの状態/保護されています」「このコンピューターで脅威は検出されませんでした」との結果、さらに、「リアルタイム保護 オン」「ウイルスとスパイウエアの定義 最新です」とあり、ひと安心はひと安心なのだが・・・、ほんと、これでいいのかねぇ。