2009/01/21

◎オバマ・フィーバーも恐怖の株価ラリーが続く・・・


にしても、新大統領が誕生して、その就任式のフィーバーぶりに、ご他聞に漏れず未明のTVライブ中継まで付き合ってしまい、その盛大な祭典と興奮、熱狂ぶりには驚かされたが、市場ではご祝儀相場なし・・・とは、あまりにも酷い仕打ちだ。NY株は2か月ぶり8000ドル割れ。初の黒人大統領への冷水、厳しい試練、期待と反発がない交ぜになりつつ、お手並み拝見と、斜に構えた視線が多いのではないか・・・。
オバマは演説で「希望と壁」ともいい、過大な期待に対する懸念、フィーバーに釘を刺すことも忘れていないが、これだけ世界中が盛り上がってしまうと、ま、それだけ閉塞感が横溢し、沈滞ムードに陥っているだけに、短期間で、性急に結果を求めてしまう。その反動がどんなことになるか、恐ろしい。
一夜明けた日本でも、いつものようにNY市場にならって、日経平均株価は前場から8000円を割り込み、後場も前日比164円15銭安の7901円64銭と続落。終値ベースで8000円割れは約1カ月半ぶりとなった。
オバマ米政権へ期待はするものの、全幅の信頼は寄せられず、厳しい現実との狭間で株価は急激に大きく揺れ動く恐怖のラリーが延々と続きそうだ。何といっても、100年に1度の金融危機に、安全保障問題、イラク、アフガン、テロ対策・・と難問山積だもん、ね。オバマの未知のパワーがどれほどのものであっても、こうした難問を次々にこなしていくのは至難の業だし、返り血を浴びるような事態も引き起こしかねない。となれば、それに対するバッシングは半端じゃないよ、ナ。
ロスタイムにまだ息づいているカメにしても、生来の野次馬根性が首をもたげてきて、一体どうなる・・・とちょっぴりだが、興味津々だ。