2009/12/27

◎ 「そこにいる」感じは堪能できた3D映画「アバター」


にしても、ひょっとしたらカメが長生きしたくなるかもしれない映画が公開された。3D映画「アバター」で、監督の意気込みとか、独自開発したカメラを使っての撮影などPR番組がテレビニュースなどで何度か放映され、何となく眺めていたのだが、近くの平和島でも上映されていることを知り、大いに期待感が高まった。かつての赤色と青色の紙製のメガネをかけてみて、がっかりした立体映画とは段違いで、今度の作品は技術の進歩ともあいまって、ひょっとしてと、ついニヤリとしてしまうほどそそられていた。3D映画 の登場はカメにとって何たる幸せ、バーチャル大好きなカメだ、どこまでそれを体験できるか、興味津々だ。PRコピーの「観るのではない。そこにいるのだ。」は気に入った。ふむ、ふむ、なるほど、である。映画の内容はSFだが、いずれセクシー、エロチックな官能の世界が展開されることは間違いない。そこで、カメは官能の海に溺れることが出来るかどうか、それだけの技術レベルに達しているのかどうか、或いは、近々に可能になるかどうかを見極めたくて、「アバター」を観に出かけてみた・・・。
映画館では入場料(シニア=1000円)に3Dメガネのレンタル料が300円。メガネは軽くて、なかなか良く出来ていた。
映画は、最新の映像技術を駆使して作り上げたSFアドベンチャー大作で、戦闘場面は迫力の最新3D映像で見せるとの触れ込みだが、カメの関心はストーリーではなく、3D映像の完成度。「観るのではない。そこにいるのだ。」がどこまでリアルに体験できるか、だ。
映画が始まって、3D映像がここまで来たというのは驚きだった。そういえば、ゲームでそのあたりのバーチャルは、かなり進んでいるとは聞いていたが、3D映像はそれら技術的な課題は全てクリアしているように見えた。
一部だが、「そこにいる」体験は出来た。砲弾が飛んで来た時は、反射的に体をよじって避けいてた。クラゲのような霊魂が幾つも蛍のように点滅しながら宙を飛んでいる場面では、手を伸ばして掴もうとしていた。走っていて足で跳ねた小石があわやカメの顔面を直撃、ジャングルを歩いていて枝が跳ね返ってくる・・・等々、「そこにいる」感じは堪能できたような気がした。

官能バーチャル世界を構築する技術的な課題は何もなさそうだ。要は、3Dアダルトビデオ(AV)を製作して、ビジネスになるかどうかだろう。現状では、制作費がかかりすぎるということか。でも、カメが大好きだった日活ロマンポルノなどのリメイクならどうだろう。多分、それなら安価に出来そうな気がするのだが・・・。その際、配慮して欲しいのは、監督のエロ目線と、カメラのエロ目線なのだが、できれば、カメにオファーして欲しい・・・。

2009/12/24

◎ 3年間表示日記帳で昨年のイブは・・・


にしても、クリスマスイブをどう過ごすか、いまのカメにはどうでもいいことなのだが、昨年末から使い始めたフリーソフト「3年間表示日記帳」によると、昨年のクリスマスイブの過ごし方とほとんど変らない。多分、10年前の日記帳を開いてみても、変っていないと思う。そもそも、この世に生まれて物心ついて以降、クリスマスイブで記憶に残るほどのサプライズがあったことはないのだから・・・。
昨年の日記には、こう書かれていた。明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2008 Xマス恒例特番、今年もイブを寂しく過ごすあなたに選りすぐりの不幸話をプレゼント!
☆恒例、もう、何年見てるか、ただ、何となく。八木亜希子アナ、老けたナ。
フジテレビ、深夜の人気番組、さんまと八木アナコンビの息も合っていて、つい、つい、引きづられていて、今年もこれから・・・、24:35から当然見るつもり。先ほど、食事の際、イブの贅沢もいいだろうと、珍しく発泡酒缶を1本開けて、ちょっと眠いので、録画をセットしたところだ。

なんて・・・、実は、去年の同日の日記を見たのは初めてだ。10年連記とか3年連記の日記帳は以前からある。でも、買う気にはならなかったのだが、昨年暮れ、Netでフリーソフトの日記帳をあれこれ探していて、「3年間表示」の日記帳に辿り着き、この一年間使ってきて、ちょうど2年目に入って、去年の今日が自然と目に入ってきて、この二、三日去年の今日を眺めてみたのだが、何ともつまらない。ほとんど、今年と何も変らないのだ。もっとも、書いている内容が、内容で、起床時間、天気、食事のメニュー、入浴、洗濯、出かけた場所、会った人、それに、午前中のラジオ、夜のテレビ番組表で、あと、何かしたときは、その何か・・・。こんな、日記をもう20年以上続けていて、B5版の日記帳が書棚に20冊以上並んでいるのだが、何ともバカバカしく、この年の瀬に全て廃棄してしまおうかとも、思った。

2009/12/22

◎ゲストハウスで76歳日本女性全裸遺体


にしても、チェンマイのニュースが自然と目に飛び込んでくるようになって、われながらこそばゆいのだが、こんな事件は身につまされた。「チェンマイのゲストハウスで高齢の日本人女性の全裸遺体」の見出しで、記事の全文は以下の通りだ。
 コム・チャット・ルゥク紙(オンライン)によると、16日朝チェンマイ県県都内にあるガーレー・ゲストハウスの客室内の浴室で大阪のロータリークラブに所属する、日本の名誉大使でもある76歳女性が全裸で死亡しているのが発見された。
 死後8時間以上と見られ、また遺体には暴力を振るわれたあとがなく、浴室内からも争われた後は確認されなかった。
 女性は長期滞在者としてチェンマイに滞在する為に、遺体で発見されたゲストハウスの部屋を一年単位で借りており、また、遺体で発見される1日前に日本か らチェンマイに戻り、夜にビールを飲みに出かけ部屋に戻った後で浴室を使用したと見られていることから、折りからの寒さや高齢及びアルコールを飲用してい た事が相まって入浴中に死亡したと見られている。

76歳女性のプロフィールも、変死の状況も詳らかではないが、よくありそうな話で、興味津々・・・。カメも部屋を1年契約で借りて気ままに行ったり来たりしてもいいなと思っていたし、夜、ビールを飲みに出かけて部屋に戻ってシャワーを浴びるなんて行動様式はカメと合致して・・・、何か、先を越されてしまった感じで、何とももどかしい。

2009/12/16

◎日本は寒い、自転車で遠出も出来ない


にしても、寒い、とにかく日本は寒い、めっちゃ寒い、寒いのは苦手だ。一年中、Tシャツ一枚で過ごせるタイ・チェンマイがやたら恋しい。
先週の土曜日、12日、最高気温17℃、好天、1日限りのポカポカ陽気との予報を頼りに、チェンマイでレンズがひしゃげたデジカメを持って川崎・ビッグカメラに自転車で出かけるつもりだった。なんせ、安いデジカメではない。一応、修理可能かどうかチェックしてから、廃棄するにしても、その決断をしたかった。
でも、ベランダに出て空の色を見て、風の具合を感じてみたが、やっぱり寒い、ヨ。さすがに自転車に乗る気にはならなかった。
で、結局は、京急に乗って川崎まで出かけ、ビッグカメラの/修理コーナーにデジカメを預け、久々にデジカメコーナーを見たら、こりゃまた、新製品があれこれ並べられていて、なかなか刺激的で、目眩がするほど。これで、修理を依頼したことは吹っ飛び、新品の魅力の虜になっちゃうんだよなぁ。修理の見積もり限度額として8000円ぐらいまでならと、腹を括ったつもりだったが、ねぇ。修理品がメーカーに届いて、チェックの結果が出るのに10日ほどかかるそうだが、さて・・・。

2009/12/11

◎早くもチェンマイに帰りたくなったカメ・・・


にしても、はや10日も経つというのに、体からチェンマイ臭が消えない。衣食住のうち、特に食でそれが著しく、あのやたら濃い、しつこい味付けが懐かしい。
成田空港に着いた時、ロビーの自販機でお茶のボトルを買って飲んでみたら、確かにこれがお茶だとは思ったが、何とも渋いだけで、少しも旨いとは思わなかった。タイでの甘い緑茶が無性に懐かしくなった。ありゃ旨かったよなぁ。
昼前に地元に戻り、すき家でサケとん汁定食、夕方にはゆで太郎で天ぷらそばを食って、定番の日本食を懐かしんでみたのだが、これまでのように、やっぱり醤油が旨いとは思わなかった。逆に、味が単純で、薄く、物足りなさを感じてしまった。
いまだにそれが続いている。先日は、トンコツラーメンの専門店で、スープをひと口味見した後、テーブルに用意されていたニラの辛み和え、ラー油、唐辛子などをたっぷりトッピグして、味を調えてみたのだが、イマイチだった。
さらに、スーパーで唐辛子やニンニク醤油、タイ産のソースや缶詰のレッドカレーなどを買い込んできたのだが、満足したのはレッドカレーの缶詰だけだ。

衣は、特に必要もないのだが、一度はのぞいてみたが、どんな安売り店でもチェンマイ価格にかなう筈もなく、チェンマイの屋台バザールを思い浮かべ、住は、住で、何より寒くて寒くて、Tシャツ一枚でノー天気に過ごせるチェンマイに思いを馳せ、出てきた結論はやはり、早くチェンマイに行きたい・・・、というより、チェンマイに帰りたいといった心境になって、先日、一月末に成田を立つチェンマイ行き往復航空券を手配してしまった。

2009/12/01

◎何だかんだのチェンマイ暮らし、よう続いた・・・



にしても、チェンマイでのラストナイトを迎えて、結構、感慨深いものがある。なんせ、ブログは連日よく続いた、ヨ。自己連続更新記録は更新した。多分、これだけ続けるのは、今回が最後だろう。実は、思った以上に連続更新はしんどい作業で、自ら褒めておきたい。
で、最後となる1日、何をするか考えてみても、例によっていい知恵が浮かんでくるわけでもなく、思いついたのは、自転車のレンタルを明日午前中まで1日延長して、またチェンマイの街をうろつくことくらい、だ。
で、ゲストハウスを自転車で出て、昼前はまず例のターペー門近くの例の早くて安いNET店でブログをアップして、その足で、例の高いけれどしょうがないレンタル自転車店で50BT払って延長手続きを済ませ、北に向かって、昼飯はスリッポン通りの例の旨くて安いタイ食堂でトリめしを食って・・・。これがスパイシー過ぎず、ちょっと甘みのある濃い味付けで実に旨い、癖になる味だ。

その後は、その通りを西の外れまで行き、お堀を越えて、例の余り賑わっていないショッピングセンターにある例の東京堂書店をのぞき、いまさらなのだが、例の日本語のフリー情報誌「う"ぃあん ちぇんまい」を手にして、例のセントラルデパートをぐるりとし、ワゴンセールも2、3見て、また自転車にまたがり、思い出した例の洒落たコーヒーハウス、The Coffee Bell に来て例の旨いコーヒーと、例の水差しの不思議な水を味わい、この1ヵ月間を懐かしく振り返って、どうやら感慨深く過ごしたいようだ。

で、あとは、いかがわしい匂いだけは嗅がせてもらった例のロイクロ通り、そして時間的にまだ準備中の例の栄枯盛衰著しいナイトバザール通りを経て、例の地元に根強いワローロッド市場を一回りして、ラストナイトを過ごす例のゲストハウスへ戻ってきた。
と、何だかんだのチェンマイ極貧暮らし、さすがに、いささか疲れた。しばし、休息いたします。ご容赦・・・。ホッ。

2009/11/30

◎「THA PHAE GATE」はカメの自由の女神・・・



にしても、四角く囲まれたチェンマイ市街地を散策していて不安に駆られることが多い。「ティニィ、ティーナイ」(ここは何処?)状態である。磁石を持ち歩くようにはしたが、それでも、その寸前まで目印にしていた高層ホテルが姿を消してしまったり、突然、思いもよらぬ高層ビルが出現して驚かされたりする。遠くの山並みはいつも雲がかかっていて、ほとんど見えないので目印にはならない。チェンマイで高層ビルといえば、いずれもホテルで、それらはいずれも、旧市街地の中(お堀の内側)にはない。お堀の中から見て、目印になるホテルは幾つもないのだ。
このいつも感じる不安感は、普通は街の拠点となる公共交通機関がチェンマイにはないからだろうと思っていた。そうした駅があれば、街のイメージが、街の区画がはっきりと脳裏に描ける。そんな拠点が見つからないチェンマイでは、だから、歩く度に街の景色が一定ではないような気がする。
でも、滞在3週間が過ぎた先日、自転車で巨大スーパーまで遠出したときのことだ。市街地からは10km以上離れている。暗くなる前に帰ろうと決めていたのだが、久々のスーパーでついつい見とれてしまっていた。
夕暮れが迫ってきて、知らない街、初めての街をスタートして、チェンマイ市街地まで、無事に戻ることができるのか。俗にスーパーハイウェーと呼ばれる高速道路をひたすらペダルを踏む。ここは、市街地へ向かっている直線道路ではなく環状道路だ。ほんとに、大丈夫なのか。次の交差点までがやたら長い、距離がある。ヒヤヒヤしながら、かなり走った後で、道路標識に「CHAING MAI」とあって、何やら一安心、嬉しくなった。車列に飲み込まれるように左折して間もなく、今度は「YAWARART BRIGE」「THA PHAE GATE」の2つが併記された標識が出てきたときは、これで間違いはないと確信し、「やったぁ!」と雄叫びを上げたくなった。
ターペー門とヤワラート橋だ。観光地図などで何度か目にしている地名だ。特に、ターペー門となれば、ホテルやゲストハウスのパンフ類にも「ターペー門から歩××分」といった表記は多い。
なるほど、なるほど、ここチェンマイ市街地の拠点はターペー門なのだと納得した。だから、夕闇の道路でカメが見た交通標識の「THA PHAE GATE」は、まさに自由の女神に違いない。

2009/11/29

◎ホテル、ゲストハウス探しは疲れる、ヨ


にしても、今回チェンマイで疲れた原因に思い当たった。ホテル、ゲストハウス探しだ。まるで、それがチェンマイ滞在の目的でもあるかのように、といって、他に目的といえるほどのこともなしで、ロングステイに相応しいところはないかと、歩きに歩き、時に、自転車まで動員してしまったのだから、無理もないか・・・。ほんと、1ヵ所に2泊で次の泊まり先を探しながらの移動を続けていると、やたら気忙しく、やはり堪える。実は今回、3泊以上したのは、東京でインターネット予約していたゲストハウスと安ホテルだけだ。それに予約したゲストハウスも、変更可能なところは2泊にした。
なんせ、カメの見たところ、ハイシーズンだというのに、チェンマイでのゲストハウスの需給バランスは完全に供給過多、お客さんの立場からすれば、選り取り見取りだ。
といって、部屋選びってやつは、思うほど簡単ではない。帯に短しタスキに長し程度ならまだしも、羊頭狗肉はあるし、そこまでいかなくても何かと不都合は出てくる。また、良ければいいで、ないものねだりもしたくなる。
ここチェンマイでのゲストハウスは1泊150BT~が相場になっていて、大勢は200BT~のようだ。この200BTの部屋がまた曲者で、幾つか実際に部屋を見せてもらったり、実際に泊まってみたが、バッグパッカーのメッカ、カオサンとは比べ物にならないくらい、チェンマイの方が圧倒的に質は高い。とはいえ、当たり外れも多いし、部屋を見ただけで、これはヤバイ、泊まれないと直感するところもある。ま、そのあたり、個人差もあるだろうが、この価格で、自分にぴったりの部屋を見つけるのは至難の業だと思っている。
一つ、カメが泊まってみた200BTの部屋は写真をUPしてみた。部屋の付帯設備は、扇風機、ミニ冷蔵庫、テレビ、温水シャワー、バスタオル。なかったものは、トイレットペーパー(5BTでGHが販売)、石鹸、グラス・・・。明るく、手入れが行き届いていて綺麗だし、気に入っている。欲をいえば少し狭いかな、といった程度だ。ここは3泊したが、改めてリピートしてもいいと思った。内緒でいえば、ここのオーナーと話をしたら、デイリーではなく、マンスリー契約なら割り引くそうだ。
ちなみに、泊まったホテル、ゲストハウスを数えてみたら12ヵ所になった。うち、リピートしてみたいのは4、5ヵ所ある。今度は、1ヵ所に長居して、のんびり、リラックスしてみるつもりだ。

2009/11/28

◎チェンマイでも生き続けていたカメ・・・




にしても、気が付いたら、チェンマイ暮らしもあと3泊となって、いささか疲れた。何をそんなに一生懸命になって、一体何がしたくて、一体何をしようとしていたのか・・・って、そんなこといわれても、困る。特に、何か目的があったわけでもないし、何か、しようとしていたわけでもない。
ただ、生きている。チェンマイでも生き続けていただけだ。息をして、息を吐いて、空気を吸い込んで、炭酸ガスを吐き出す、東京でもしていた生の営みをチェンマイでも同じように繰り返していたのだが、環境が変ったチェンマイではちょっと、それが濃密だったのかもしれない。
そんな気はしている。そして、それは悪い気はしていない。というより、カメのお肉にとっては、素晴らしい 快感である。何ものにも縛られず、解き放たれて、夢見心地でこの宇宙を遊弋できる癒し、リラクゼーションはやはりチェンマイの方が得やすいようだ。でも、これって肉体的には疲れる、よ。

2009/11/27

◎カメが葉っぱをかじってウサギになった・・・




にしても、このところ大好きな正露丸を服用していない。なぜなら、ここチェンマイでの食生活は毎度毎度正露丸漬けといっても良いような気がしてきたからだ。シソの葉のような香りと味は、味として、野草のあれこれがやたら食卓にのぼる。学がなく、何ともいいようがなくて残念なのだが、その種類たるや気が遠くなるほど、で、その香りと味も千差万別といったところか。特に青物の癖のある香りと味、それに食感には独特なものがあり、言葉で表すのは至難の業だ。先日は、若竹のササの葉のような葉っぱが出てきて、その不思議な食感と香りに感激した。なんせ、ちょっと葉が硬く、注意深く食べないと舌を切りかねないような気がして、恐る恐る噛み砕いた。
昼飯を食いにタイ食堂に入り、何か良く理解しないままオーダーしてしまい、ウェイターがどんな理解をしたのか不明のまま、待つことに。ま、何でも食うし、食えるから良いけれど・・・。で、出てきたのはトリの丸焼き四分の一か。トリは味付けしていないようで、タレがあまり旨くない。もっと旨く食わせりゃいいのに。何か、ブリかま焼きの不味いのを食っている感じで、いずれにしろ凄い食い方が必要になってくる。じゃないと、食えないもん、ね。
で、追加で注文したのが野菜スティクのつもりだったが、出てきたは、野草スティックといった方が相応しい。何か知らん、大根のようで大根でなく、ウドのようでウドではない、みたいなのは食感が良く、別に塩をオーダー してふりかけたら旨かった、よ。
あとの青菜はシソの葉とか、そういった香りも味も、かなりしつこい葉っぱ類、市場でよく見るやつだが、食えば食えるが、噛み続けながらカメはウサギになったような気がしていた。
でも、パクパク、よう食った。こりゃ、何ぼ請求されるかと、いささかヒヤヒヤしたが70BT(210円)と聞いて、う~ん、さすがチェンマイはGOOD!!!
タイ食堂の中には、テーブルの真ん中に、こうした野草類をサービスで並べている店もあり、カメは手持ち無沙汰で、葉っぱをかじっていることが多くなった。と、何となく、胃腸が騒いで具合も良くなるようで、正露丸とはしばしの別れとなっている。

2009/11/26

◎たかがスーパー、Big C探して命懸け・・・




にしても、バンコクでは何かといえば世話になったスーパーBig Cがチェンマイにもあると地図で知って、出かけてみる気になった。市街地の東南、直線で10km足らずか。地図を眺めながら、とりあえず、ちょっとはお馴染みになったナイトバザールの中心を走る道路を南下し、ピン川を渡るコースを選んだつもりだったのだが・・・。
途中、中央分離帯のある高速環状道路に突き当たって、さて、右にいくか左にいくか、岐路に立たされた。磁石を取り出し、当然の選択として東を目指したつもりだったのだが、な、なんとである。30分近くは走ったろうか、見えてきたのは全く逆方向にある空港近くのエアポートプラザである。一体どうしたことか。それでも、知らない街の見知ったところに着いて、一安心は一安心した。
ま、これはこれでいいのだと、そこのコーヒーレストランでコーヒーカプチーノ(85BT)は ちと高いと思ったが、もう、くたくたで・・・。でも、よくぞ、こんなところにと振り返ると、改めて、命がけの自転車旅だったと思う。でも、どこで、どうなったのか。とりあえずは地図で確認するも、どこで間違えたかは、はっきりとしない。というより、どうやら、地図がかなりいい加減な描き方をしているようだ。

時間は、まだ2時半。Big Cでは、あれも買ってこれも買ってと、思っていたのに・・・との思いが甦ってきて、もう一度チャレンジする決意を固めた。
見当をつけて、再び同じ環状道路を走って、東を目指すと、さっき右か左か迷ったところまで、何とわずかの10分足らず、知らない道と一度走ったことのある道の違いが歴然と出た。そのまま少し走っただけで、当初描いていたピン川の大きな橋が現れた。さすがに感慨深く、ここではデジカメのシャッターを多めに押してしまった。
次の難関は、鉄道の線路の横断だ。環状道路は線路と立体交差していて、車は坂を上っていくのだが、さすがに自転車では怖くて車の波に入っていけない。下のUターン道路を行ける所までと走ったら、線路で突き当り。頭の上は環状道路が走っている。一休みしながらよくよく見てみると、やはり”けもの道”が出来ている。で、自転車を抱えて素早く線路を渡って、さて、その先だ。
延々と続く高速道路を自転車で走り続けるのは、やはりしんどい。そこに「U-Turn-Big C KEEP LEFT」の道路標識が現れたときは、嬉しかったねぇ。思わず、自転車を降りて道路の向こうにかすかに見えるBig Cの姿をデジカメに収めた、ヨ。
で、そのまま、高速道路の下に出来たトンネルに導かれて、表に飛び出たところが、 Big C。よくぞ・・・・辿り着いたと感無量ながら、多分、これだけのトンネルまで掘ってスーパーを誘致するなんて、とも感じた。
店内を一回りして、籠に入れた総額は561BT(1683円)と、少し不完全燃焼でした。帰途は、別のルートで市街を目指してみたら、高速道路を左折したら見覚えのあるチェンマイ国鉄駅の脇を通って、何と30分足らずで陽が落ちかかるなかを無事に戻ってこられた、よ。

2009/11/25

◎せこい、赤いバス・タクシーが闊歩する


にしても、陽気のせいだろう、タイ人はあまり深く物事を考えない、考えよえともしない、全てはマイペンライの世界でリラクゼーションに浸っていると感じるのだが、まま、これがタイ人の知恵かな、と思うことがある。その一つがズルさだ。それも、悪意はなく、直ぐにバレてしまうようなことに、どうも意気に感じているような気がする。だから、それは何とも微笑ましいとも感じて、腹立たしさの前に滑稽に感じてしまうことが多い。
先日、モーニングサービスのセットででてきた長尺ウインナ。目玉焼きと並んでウインナも一見2本に見えるのだが、薄い。単に真ん中で切って並べてあるのだが、いかにもタイ人らしい発想だ、と思って笑った。シェフは多分得意になっていると思う。その顔が目に浮かぶ。といって、それはタイ人シェフが2本に見えるようにした知恵なのか、カメの勝手な思い込みなのかは不明だ。

チェンマイの赤いソンテウは観光情報紙によると、せこいバス・タクシーとも呼ばれているようで、公共の足がないチェンマイでは重宝されているようだが、観光客にとっては悪徳というより、確かにせこいという方があたっている。共通しているのは、直ぐにバレる嘘・・・。
赤いソンテウが連なって走る旧市街のお堀沿いで、北を目指して歩いていたら、空の1台が寄って来て、笑いかけるので、北を指差し真っ直ぐ行くのか聞いたつもりだったのだが、OK、OK、乗れと指図するので、それに従って乗り込んだところ、直ぐ次の交差点で、右折してしまい、オイオイという間もなく、また右折して堀を南に下り始めて・・・。何度も車内のブザーを押したら車を歩道側に寄せて停車。何故ブザーを押しているのかわからないと怪訝そうな表情の運転手は、俺は悪くないのに、それでも何かもの欲しそうな顔をして、仕方なく、カメは不貞腐れたものの財布から10BT硬貨を1枚渡してしまったのだった。
言葉が通じていないだけに、この辺の表情だけでのやり取り、そのパフォーマンスには長けているし、それが不発に終わってもマイペンライ(気にしない、しょうがない)と幕を下ろす・・・。それは、タイ人の民族性かとも感じている。

2009/11/24

◎プロの仕事を久々に見せてもらった


にしても、久々にプロの仕事を見せてもらった。自転車で下見をしておいたホテルへの移動、堀沿いの通りまで出て、トゥクトゥクに声をかけてもらい、ホテルの名詞と裏の地図を見せてOKまではは良かったが、カメの幾らに、運転手の返事は150BTときて、それは何ぼ何でも吹っかけ過ぎやと両手を広げるポーズを見せたら、じゃ幾ら?  ときたから、笑いながら、ううん70BTと即答したら、さすがプロ、目が肥えてるねぇ、ってところで、お互いに了解。もちろん、下見がなければ、こうはいくまい。トゥクトゥクでは、いつも疑心暗鬼なのだ。行き先を正確に伝えられないし、伝わらない、伝わっていないことが多い。運転手が運んでくれた場所に着いて、初めて目的地と違う場所だと気付かされるのだ。
で、今回、チェンマイで初めていい運転手にあたった感じ。見事、カメの思い描いた通りの進路で走り、これって気持ち良い、大学に通じる道のところで右折しなけりゃと思っていたら直進して、あれれ、そんなと振り返ったら、何とあそこで右折していたら、また右折して元に戻されていた、のだ。なるほど、さすが地元で金を稼いでいるだけのことはあると、珍しく感心しきり、で、もう一つ先を右折して、今度は先ほどのところを左折して、あとはパイ・トロング、直進あるのみ。トータルで15分くらいか。70BTを気持ちよく払えた。東京のタクシーでもそうだが、良い運転手っていうのは、良く道を知っている、それだけでお客は安心するし、それがプロっていうもんだよなぁ。

2009/11/23

◎ チェンマイよいとこ一度はおいで ワッワー


にしても、チェンマイの街を散歩しながら、何気なく口ずさんでいた歌がある。
おらは死んじまっただ おらは死んじまっただ  おらは死んじまっただ 天国に行っただ ### ### ### ### チェンマイ(天国)よいとこ一度はおいで 飯(酒)はうまいしねえちゃんはきれいだ ワー ワー ワッワー
そう、帰って来たヨッパライで、その加藤和彦さんは先日、鬼籍に入った。
カメは、カラオケでも歌ったこともないのに・・・ここで、気が付いたら無意識に口にしていた。何故だか、わからない。元々正確に歌詞を覚えたこともないし、その当時、歌っていたわけでもない。なのに、頭に残っている都合のいいフレーズだけ、繰り返し、繰り返し口ずさんでいた。チェンマイで暮らすカメの肌にぴったり合ったのだと思う。

2009/11/22

◎デジカメはカメの臓器、緊急移植に成功


にしても、デジカメはもうカメの体の臓器の一部になっていて、カメはそれを土手にぶつけて壊してしまい、ビクともしないデジカメを手に呆然としていても何が始まるわけはなく、やはりデジなしでカメは生きられないと思い知らされ、必死でチェンマイを自転車で走り回って代替臓器を探し求め、安物ながらやっと見つけた同タイプのデジカメの緊急移植手術に成功し、カメはこれもチェンマイで歩きに歩いたお陰だと思った。
20日の午後のこと。レンタル自転車でチェンマイ大学の先までちょっと遠乗りしようと、ターペ門をくぐって、 西へ向かい、出口にあたるスワンドーク門のところの堀で、なかなか良い大木があって、あれこれシャッターを押しているうちに調子に乗りすぎ、ついでに遠くの山並みも撮ってみたくなり、土手を少し登ってみたのが誤りだった。降りる際、バランスを崩し、前のめりになりながら、左膝を芝に着くのと同時に「コン」と乾いた音がして、「ヤバ」と直感、見ると右手に持っていたカメラを芝にぶつけていた。ウヒャ。
カメラを救うには、カメが右半身を伸ばして、カメラを前に投げ出すようにすれば、カメラは救えただろう。それは、瞬間の判断で、脳裏をかすめた。でも、そうすると、カメの右半身がどの程度の被害を受けたかは不明だ。ベタっと胸から腹、太ももまで叩きつけられて、果たして・・・。とはいえ、デジカメの損傷のショックは大きい。見事に、動かなくなっていた。じっと見つめると、飛び出していたレンズがものの見事にひしゃげている。ま、これじゃ、カメラが作動しないのも、もっともだ。カメのこれまでのチェンマイでの毎日のメモの全ては、このデジカメのお陰だった。
これがないと、何も出来ない。茫然としていながら、とりあえず帰途、ITセンターをのぞこうと思っていた。いま使っていたPanasonicのLUMIXと同じ、電源にバッテリーではなく、単3乾電池を使っているタイプがあるや、なしや、だ。まずは一番近い所からで、最後はナイトバザーの南端のコンピューターセンターまでのぞくつもりでスタートした。
最初は、昼下がりのショッピングセンター、ガートスアンケーズ。3FのITセンターは、話にならず。PCばかりで、ほとんどのメーカーは顔を揃えていたが、Panasonicのコーナーはなし。でも、3Fのエスカレーター傍でデジカメのワゴン販売風のコーナーがあり、そこをのぞいたら、LUMIXが何種類か扱われていて、カメの後継機種だろう、いずれも1万BT(3万円)超。その中の安値でも1万1000BT台。ナイトバザールの外れのITプラザになかったら、明日改めて、1万BT超もやむなしと覚悟を決めた。続いて向かったのが堀の北側の道路に面するコンピュータ・プラザとアイコン・プラザ。一回りしてみたが駄目。パソコンと周辺機器で、デジカメは置いていない。何たること、なのだが・・・。

暗くなった道を自転車で南下、つい最近見つけた家電専門店「ELECTRONIC PLAZA」の明かりが目に入った。悔いの残らないように、期待はしないでここものぞいてみたら、びっくりの大当たり。カメ的には、ほんと、驚き桃の木だった。ここは、各メーカーのTV、AVを中心に白モノを並べている店。そこには、な、なんと、お馴染み、懐かしい、SANYO 、三洋がLUMIXと同じ機能のデジカメを展示していて、お値段が、これも、な、なんとの2490BT(7470円)。イヤ、驚いたのなんのって、これなら、いま払えちゃう。このタイプは在庫が1台しかなく、それも色はピンクときても、ねぇ。いまのカメは買うっきゃないのよ。もはや分身と化しているからねぇ。それにしても、代替が安く見つかり本当に良かった。7500円だもん、ね。ホッ。
で、翌日、念のため、当初目指したTHE COMPUTER CITYに出向いたところ、カメの狙いのデジカメ、電源に単3乾電池使用は、やはりなかった。それを確認したかっただけなのだが、それだけに、昨日の店で見つけたSANYOのデジカメはカメにとって奇跡に近い巡り会わせだ。いまさらながら、因縁めいたものを感じてしまう。(UPしたのはLUMIXの最後の画像)。

2009/11/21

◎ロングステイの宿は、住んでみないと・・・




にしても、チェンマイでのロングステイ用の宿選びが現実味を帯びてきた。裁定基準のトップは勿論、価格、そして住み心地といったところか。チェンマイの街をうろうろしながら、一泊300BT(900円)クラスの宿探しとなると意外とわんさとあって、見ると聞くでは大違いも多く、実際に住んでみないとわからないことが多い。で、気が付いたのは、ここではこのクラスの宿はゲストハウスだけでなく、ホテルを名乗っているところもあり、それなりに特徴、独自性を模索しているようだ。
例えば、いま泊まっているホテルはエアコン付きで一泊330BT(990円)。東京でNet予約していたための贅沢で、実は、エアコン付きの部屋は今回これが初めて。もっとも、このホテル、エアコンなしでFanだけになると一泊230BT(690円)で多分他の付帯設備は一緒だから、エアコン代が単純に100BT(300円)というわけで、こちらではエアコンはやたら高価だ。
部屋の写真はUPした通りで、ちなみにカメの目から、ないものはなし、だった。参考までに、あるものを列記すると、エアコンの他はテレビ、ミニ冷蔵庫、水のボトル2本、テーブル、椅子、バスタオル、ミニ石鹸、トイレットペーパー、グラスコップ2個、灰皿・・・と、そんなものかなんて書いてみて、ウフッ、この程度の快適さで、自然と嬉しくなってしまうカメはカメで、何ともノー天気なのだが・・・。
そして、このホテル、Fan部屋に1ヵ月泊まって月額6900BT(2万700円)。割引なしの価格だから凄い。バンコクで探していたときは月額1万BT(3万円)までは覚悟しないと駄目かなと腹をくくっていたのに、だ。この価格差は、全く知らなかっただけに有り難い。
すでに、本ブログでも紹介したように「月2500BT」なんて看板まで出ていて、カメが実際に今回泊まってみてロングステイしてもいいなと思って家主から聞いた金額では「月3500BT」(一泊200BT/ミニ冷蔵庫、テレビ、温水シャワー、バスタオル付)が最安値。次がFan部屋で「月4000BT」(一泊300BT)、それにデポジット2000BT(退去時、返金)。これ、まさに足と汗で稼いだ情報だ。
今回、東京でNet予約したゲストハウスは、バッグパッカー慣れしているというか、何か好きにはなれなかった。一泊300BTでも、長居したくない部屋もあった。
で、住み心地に関しては、部屋の広さは30㎡ほど、綺麗で、明るく、何より冷蔵庫にテレビは欲しい。もうひと言付け加えれば、そこにいるだけで気分がいい、何か、動きたくなくなるような、そんな部屋がいいかなと思う。
残り一週間余、ちょっとグレードアップした宿探しにトライしてみるつもりだ。

2009/11/20

◎台北の人へ、楽しいひと時でした・・・


にしても、チェンマイのタイ食堂で一緒に写真を撮った台北の人、見てますか? ワールドワイドの面白さです、ね。貴方はあの時、オムレツライスを食べていたので、本格的なチェンマイ料理はあまり好きではないのかと思いました。違ったら、ご免なさい。
カメはあの時、チャングビール(L)にチキンサラダ、カオソイ(KAO SOI)でした。カオソイはチェンマイ名物だそうです。カメは今回初めてチェンマイに来て、初めてカオソイを食べて、ファンになりました。食堂に入って、メニューにカオソイを見つけるとオーダーしています。店によって、少しづつですが、スープに辛味があったり、濃かったり、スープの量が多かったり、少なかったり、トリ肉も量が違うし、あの店では漬物を添えていて、これは初めての経験でした。
なお、写真の撮影日時は2009/11/18 20:44です。何かのお役に立てば・・・。

2009/11/19

◎マイペンライとリラクゼーションと・・・



にしても、チェンマイの昼下がり、旧市街地から堀も超えてその奥の道を散歩していたら、ご覧の光景に出くわし、思わず、迷わずデジカメのシャッターを押していた。もっと郊外に出かければ、いくらもありそうだが、まさに、これがマイペンライ(気にしない)の世界であり、カメが探し追い求めるリラクゼーションの極致だと、感じた。強い日差しを避けて、涼しい。それだけで大いに心地良いし、それ以上のものは望まないし、そんな必要もない。人にとって、これ以上の快感があるだろうか・・・とも思う。

2009/11/18

◎チェンマイの味は濃く、癖になる

にしても、チェンマイには味がある。チェンマイの味は、辛ければいいバンコクとはひと味もふた味も違って、徹底的に濃い味で癖になること受け合い、カメ的には気に入った。

最も象徴的なのが、チェンマイソーセージ、口に入れて噛んだ瞬間の得もいわれぬ味は恍惚としてくる。甘いとか、辛いとかの味ではなく、そこには生命の根源を全て凝縮してしまったような、何か自分自身のお肉をミンチにして詰め込んだような味とでもいえばいいのか、いわば共食いか。
屋台などでは定番のようで、1本切ってもらい、ビールでも飲みながら、楊枝に差して食うと、それだけで腹いっぱいになる。

ある時、タイ食堂で、写真付きのメニューを見ながら、チェンマイらしいアーハン(料理)と聞いてみたら、Massaman Curry with Chickenときた。何のことやら、さっぱりなのだが、出てきた料理はイメージ的にはレッドカレーか、イエローカレー。ちょっと辛い口当たり。サツマイモみたいな芋が角切りでゴロゴロ入っている。それも、半生状態か。他の料理でもそうだが、ここでは、どうやら野菜、根菜類は煮込むことはなく、茹でるというより、熱湯を潜らすというか、生に近い状態で食うようだ。

次いで、カイソーイ(カレーラーメン)。チェンマイ名物として知られているが、ビルマがその起源であるとも。とにかく旨い。何ともいえず、何を食っているのかわからない。日本でいうキシメン風の食感で、スープはこってりしている、とでもいえばいいのか。摩訶不思議なそんな雰囲気もいい。見た目がそのまま味につながらない。実は、チェンマイソーセージの味がした。行き着くところは一緒なのか。 日本食のそんな繊細さはない。というより、そんなもの求めていない。

チェンマイでまだ間もないころ、昼食でタイ食堂に入る際、店頭で調理していた親父にちょうど先客に出した2皿の料理と同じものを注文した。先客は2人で、ビールを飲みながらの昼食打ち合わせといったところ。で、出てきたのは、トリのチャーシュー盛りとポーク焼き盛り、それにライスとスープ(105BT)。その量の多いことといったらない。でも、旨かった。これは、多分チェンマイ風の味付けだろう。 ひと言でいって、味がやたら濃いい。バンコクと違って、辛みはあまり追求していないよう。この味が白飯に付いたのが、また、絶妙の旨さ。これは、日本の白飯では出来ない技だ。食文化はやはり主食によって、導き出されるような気がした。

2009/11/17

◎1万バーツ(約3万円)で何日暮らせた?



にしても、初体験のチェンマイ、途中で気がついたのだが、財布から金がなかなか出ていかない。嬉しいことなのだが、時間の経過に比例して財布の中身が減っていかないのは、ちょっと不思議な感覚だ。ケチなせいばかりでもないだろう。当初は、ちょっと首を捻ったものだが、たしかにチェンマイはバンコクと比べて圧倒的に物価は安いし、特に、ゲストハウスの宿泊料が嘘のように安い。
今回、チェンマイ空港に着いたとき、財布の中のバーツ(BT)は3,000余り(9,000円余)。前回の訪泰の際の残りを今回に備えて残しておいた分だ。で、ホテルにチェックインした後、外のATMで1万BT(約3万円)を引き出して、とりあえず、これだけで何時まで暮らせるか、トライしてみた。勿論、部屋代も、この中から支払う。ただ、カメは豪華なレストランに出入りするわけでもなく、夜、出歩くわけではないし、酒を飲みに出かけることもないと、こんなものか、だ。金が出て行かないのだ。
で、15日の日曜日、夜は近くのサンデーマーケットをのぞくとして、昼間はどうするとなった。チェンマイ空港近くに大規模なショッピングセンターが出来ているという。デパート、スーパーも入った「セントラル・エアポート・プラザ」だ。旧市街地の南西、空港へ行く途中だ。これなら、自転車で出てかけて半日は優に過ごせるとふんで、さて、自転車をどうする。前回は、宿泊先のゲストハウスから借りたのだが、いまのところは自転車がない。近所のゲストハウスを見て回ったら、日曜日とあって自転車はどこも出払っていて、やっと、店頭に出ていた1台を見つけて、ほっとしてレンタルを依頼。と、名前とか宿泊先とかあれこれ書かされて、1日分のレンタル料30BTを支払う段になって、保証金は1,000BT、これは、自転車を返すときに戻すという。
ところが、カメはこれを何故か100BTと思い込み、財布から100BT札を1枚抜いて差し出すと、1,000BTね、と。いや、参った、ね。財布には700BTあるかないか、だ。しょうがない、ウエストバッグに隠しておいた1,000BTを抜いて渡した。ま、これは2日前、ちょっと不安になってATMから1万BT引き出し、万一に備えていたもの。自転車返却時にそのまま返してもらえる金とはいえ、あまりの大金にカメのキッチンハートは震えに震えて・・・ト、ホホ。
さて、今日はこんな有り金だけで、持つのか。持たちすのか。結果は、その夜、サンデーマーケットで似顔絵を描いてもらってもまだ残っていて、それは翌16日の昼過ぎまで・・・。
これ、荒っぽい計算だが、カメはチェンマイで1日あたり930BT、日本円にして2,790円、月にすれば9万円で暮らせることになるのだが、さて、さて・・・。この金額には住居費も含まれているわけで、ホームレスどころか、この間のカメは何不自由感じないで、例によってのんべんだらりだが元気に溌剌と今際の際を満喫している・・・、なんちゃって、ね。

2009/11/16

◎カメの自画像は、絵に描いた死言状



にしても、ちらっと下見は「断末魔」の一言だった。直ぐに丸めて、その場でじっくり見ることはしなかったが、冥途へのいい土産にはなるだろうと思った。
15日夜のサンデーマーケットで 似顔絵を描いてもらった。お値段は150BT(450円)、時間は20分足らず。ゲストハウスに戻って、恐る恐る広げてみたら、UPした写真の通りで、さすが、手慣れたもの。特徴をよく捉えている。特に、近頃気になっている上下顎の衰え、66歳まで生きてしまった老醜である。
サンデーマーケットは毎週日曜日の夕方から、旧市街地のターペー門の西側(お堀の内側)の通りを中心に歩行者天国にして、露店が道の両側と中央に所狭しと並ぶ。衣類、小物、工芸品、絵、アクセサリー、おもちゃ、楽器、食べ物、フットマッサージなど様々なお店があり、盛況だ。
薄暗くなってからゲストハウスを出て、道なりに南下したら、予想通りサンデーマーケットに遭遇した。活気づいていて、ワクワク感が芽生える。デジカメ片手にウロウロしていたら、通りの中央に縦一列になって10人ほどの画学生上がりとおぼしき絵描きが座り込んで似顔絵、デッサンの営業中だった。実は、これまでにも、別の場所でこうした場面には出くわしていて、一度描いて欲しいとは思っていたのだが、いずれもお客さんがゼロ、価格も不明とあって、怖じ気付いていたのだが、昨夜は、何とちびっ子から若い女性、欧米人まで、小さなイスに座ってじっとしていて、よくよく見ると、画家の足下には「150BT 20min」とあって、手漉きの絵描きは1人しか残っていない。細面で丸坊主、鼻と顎に髭を少々・・・で、ま、いいかと腰を下ろしたら、さらさらと、さすがに手が早い。つい、のぞきたくなって、画家の目を見たら、眼光鋭く、左手を左に振り払い、あっちを見てろといわんばかり。なかなか、迫力があった。その指示の通り、じっと我慢、我慢。これが結構きつい。通行のお客さんはのぞいていくし、特に仕上げが近くなると、たむろして眺める。出来れば、感嘆詞が欲しかったが、黙っているのがマナーなのだろう。
で、何より、入れ歯の噛み合わせが悪いままに、さらに緊張して、噛みしめるものだから、もっと酷いよなぁと危惧しつつも、いわば自画像を描いてもらいたくなった心境といえば、やぱり、何か、そうすることで、何となくだが、死期が間近に迫ってきているとか、或いは、死期を早めるというか、死期を呼び込めるのではないかといった密かな期待が強い。写真と違い、手で描いた画像には、そんな霊力みたいなものが宿るような気がする。
何せ、66歳まで生きてしまって、いつ逝ってもいい、というより、早く逝きたいけれど、まだ逝けていない状態がいまも続いているのである。息をしているだけに、煩悩といっても、若き絵描きに炙り出されたら、それこそ死ぬほど恥ずかしいと思いつつも、それならそれで、それもいいか、とまさに絵に描いた死言状になった気がした。

2009/11/15

◎現地に同化? 「水」を気にしなくなった


にしても、変わったといえば水を気にしなくなった、かなりご当地に同化してきているからだろう、タイ食堂で出されるストローを突き刺した氷水も飲むようになったし、オーダーの際、飲み物を聞かれて「ナーム(水)」と答えられるようになった。つい先日は、そのカメの「ナーム」が通じず、それどころかウエイトレスの娘っ子から「ワーター」と聞き返されて、面目なしだった。食堂でドリンクの注文を聞くのは、ミネラルウオーターのボトルを10~20BTで売りたいからで、それを「ナーム」といわれると、それはタダなわけで、店の売り上げにはつながらない。

実のところ、風説の類だろうが、タイの飲料水は危ないとの情報が広まっていて、カメなどは当初、万一の自衛策として「正露丸」を持参した他、食堂で出された水には手をつけず、ミネラルウオーターのボトルを注文するか、時にはビールなどをオーダーし、それこそ歯磨きで口を漱ぐ際も神経を使っていた。例えば、食堂でビールをオーダーするとコップに氷を満たして、ビール瓶と一緒に運んでくる。と、ウエイトレスの前でその氷をトレーに空け、空けたコップにビールを注ぐほど徹底していたのだが、今回は、そんなことも気にならなくなったし、食堂で気を利かせて、氷を入れた水道水のコップをサービスすることもあるが、何となく飲んでしまっている。もちろん、積極的に水道の蛇口から飲むようなことはしないし、蛇口からコップについだ水もまだ、口を漱ぐ程度でしか使っていないが、水に関してカメ自身の中でかなり現地に同化してきたと感じている。そう、そんな気がする。先般は旧市街を散策中に立ち寄ったコーヒー店で、写真でご覧の陶器が出てきて、何事と驚かされたのだが、「チェンマイ風水飲み器」ですといわれた。シルバー仕立てのコップについで一口飲んでみたが、ぬるくて、ねぇ。冷やしてあれば旨いだろうに。だから、ゲストハウスには冷蔵庫が付いていないと困る。水のボトルを買っても、冷たさがひと晩もたないもんねぇ。
そういえば、歩き疲れると、道端に日陰でもあれば、そこに腰を下ろしてしまう、とか。うふっ、これがまた、現地への同化で、マイペンライというか、何とも快感なんだよなぁ。

2009/11/14

◎狭いはずのチェンマイ旧市街地は魔宮の如し




にしても、歩いた、歩いた、また歩いた、ヨ と日記に書いて連日クタクタなれど、ここチェンマイの街は狭いはずなのに魔宮の如しだ。
チェンマイ観光地図の中央に位置する旧市街地の略図、イラストがちょっと思い上がっているんじゃないのか、と一発毒づきたくなる絵だ。お堀に囲まれた一辺2kmのちょうど将棋盤のようで、その街路も東西、南北、縦横に走っているかの如くに見える。これは、どうやらカメの勝手な思い込みで、実際は、曲がりくねっていたり、斜めに走っている道もあるようだ。それがどこから始まり、どこで終わるのかが、皆目見当がつかない。磁石を持って、時に確認していても、いまいち、自分の立っている場所がピンと来ていない。本来は良い目印なのだろう、お寺はあちこちに同じような形であるし、違いはわからず、全て同じに見えるから厄介だ。その上、あれこれ目にする看板なども、全ては例のタイ文字だから、全て同じような形にしか見えない。
だから、歩いても歩いても、あそこから随分離れたと思っていても、何と、実際は別の道を歩いていて、戻っていたり、迷宮に踏み込んだような、ちょっと不思議な感じがしている。もう、10日も経ったというのに、一つの方向を目指して、徹底的に突進できていない。途中で、必ず、あれあれって感じで、見たことがあるような場所に佇んでいたりする。
何故か、道なりで真っ直ぐに歩いていたつもりだったのが、いきなりお馴染みのナイトバザールの中央付近に出てしまったり、そこには大きなホテルが二つも建っているのに、である。そこで、そのまま北上を続け、何となく見覚えのあるところで左に曲がったら、今度は昼間、泊まっているゲストハウスを出たところの道路に出ていたなんて、ね。
先日は、ゲストハウスを移動する際に、狭い路地でトゥクトゥクの姿がなく、前日に移動先は下見してあるものの、その場所が漠然としていて運転手に説明するのも煩わしく、結局、スーツケースをガラガラ引っ張っていたら、なんだ、もうそこまで来ているじゃないか・・・と。
特に情けないのは、立っている場所が堀の内なのか、外なのか判然としなくなることが多くなっていることだ。
所詮、徒歩でのこと、移動距離は知れているのだが、こんな不思議現象に大汗をかいている。

2009/11/13

◎PCトラブルに、一時、目の前真っ暗・・・


にしても、パソコン依存症はかなり重症で、いまやパソコンとは一心同体になっていることを思い知らされた。
昨日、起床後、パソコンを開いたら、タスクバーのバッテリーアイコンに「あと10分です」と表示された。そういえば、二、三日前からか、起動の際、「あと何時間です」みたいな表示は何回か記憶にあるが、それが何を意味するのか・・・、にまで思いが至らなかった。それが「あと10分」とかになって、初めて「どないなってんねん」と慌ててみたが、これは、やはり背筋が凍る思い、だ。東京でなら、何とでもなるだろうが、ここでは皆目見当がつかず、お手上げ・・・。このパソコンがダウンしたら、代替が効かないもん、ね。カメにとっては、このまま帰国するしか選択肢はなくなる、とまで覚悟してしまった。
パソコンなしでチェンマイ散策なんて、それもアリだろうが、カメにとってはとても考えられない。第一、ブログをどうする、だ。いまや、ブログ命! のカメ。うふっ。とりあえず、時間内にUSBメモリに保存しなければならないデータは保存して、シャットダウンした。
何故、突然、こんなことになったのか。電源のアダプターは以前からのやつをそのまま使って、特に不都合はなかった。ただ、コンセントに突っ込んでもグラグラしているとは感じていたが、デジカメの電池の充電はできていた。
それなのに、何故か、AC電源が入っていない状態で、いつからかパソコンのバッテリーでずっと稼動していたようだ。何たること!なのだが・・・、コードはキチンと繋いでいたつもりだし、うっかりともいいようもないミス。で、パソコンのコードを直接アダプターに接続してみたら、何と、充電が始まって・・・。いや、嬉しかった、ね。後は、待つだけって、傍についている必要はない。
で、再起動した画面には「完全に充電されました(100%)」って、一体、何だったというのか。
いま、こうしてパソコンに入力できている幸せ、ついつい、こんなことで長々と、つい、感傷に耽ってしまった、ヨ。トホホ・・・。

2009/11/12

◎ヒヤヒヤし通し、チェンマイの自転車体験・・・


にしても、自転車で道路を走るのが、こんなに怖いものだとは思っていなかった。チェンマイでは、バイクと一緒の扱いになる、というより、当然なことに、道交法では車と同じ扱いで、カメには何とも厳しかった。終始、肩の力が抜けなかった。
東京では、歩道を我が物顔で、大手を振って走っていたのに、ここではそうはいかなかった。確かに、バンコクで自転車で走れない理由は何となく感じていたが、そんな生易しいものではなかった。チェンマイでは、現実に自転車に乗っている人をしばしば見かけているから、大丈夫だと甘くも見ていたのだが・・・。歩道に展開する屋台群の中には、自転車が入れないと実感した。無理すりゃ、ジコる、ヨ。いや、その前に袋叩きにされかねない。
新しいゲストハウスに移ったら、そこではバイクとともに自転車もレンタルしていたので、早速借りたのだ。1日40BT、これが高いのか、やすいのかはわからない。でも、自転車に乗ることで、確実に行動半径は広がると、ちょっとワクワクした。
でも、自転車に乗って、直ぐに気がついた。こりゃ自転車で走れるような街造りをしていないってことだ。歩道は確かにあるが、屋台に占拠されていて通れない。屋台がなくても、段差がしっかり付けてある。屋台がないからといって、歩道を走っても、それは長く続かない。ちょっと行くと、段差があって、それを避けるために、自転車を降りなければならない。その上、歩道の整備が杜撰で、凹凸ができている上、割れていたり、陥没していても、補修されていない。電柱なども立っていて、危険極まりない。まったく誰のための歩道だ、と腹立たしくもある。
こんな歩道環境に呆れ、だから、自転車もバイクと同じように、車道を走らなければならない、と悟らされたのだ。が、これが怖い。車間距離とか、幅員とか、スピードなどのペースがよくわからない。こっちの「ダロウ」と相手の「ダロウ」がかみ合わないから、やたらヒヤヒヤさせられる。一度は、バイクが寄って来て、引っ掛けられそうになった時は、まさに肝を冷やした、ヨ。
それに、どういうわけか、車優先でインフラの整備が進められてきたようで、人の存在、人の利用に思いが至らない。だから、信号機が設置してある個所が少ないし、横断歩道といったものも、いたって少ない。そんな道路を、車に素人のカメが初めて乗る自転車で走るのだから・・・、察していただきたい。いやはや、とりあえず、無事に戻ってこれてよかった、ヨ。