2008/04/09

◎頭を振るとカサカサ乾いた音が木霊する


にしても、「花の命は短くて・・・」の項は自堕落なカメの実像であり、アップ後、いたく反省している。何かといえば、ソメイヨシノが悪いのではない。デジタルに毒されたカメの罪であり、カメはいま改めてその罪の重さを悟り、恥ずかしさに打ち震えている。
今春のサクラは命が長く、デジカメ持参でその後も何度か自転車で川沿いをウロウロしてみて、何たることと思い当たったのである。毎春、闇雲にシャッターを押していたら、確かにそれは無為、無駄な行為だ・・・と。こんな当たり前のことを忘れて、愚行を繰り返していたのだ。デジタル技術、デジタル文化の落とし穴であろう。
確かに、アナログ時代はカメラを持てば、何かを、仕上がりを、常に考えていたものだ。それが失敗のない、何枚撮っても、特別に金がかからないデジカメに変って、滅多矢鱈シャッターを押すようになっていた。何も考えず、まさに本能の赴くまま、だ。その中に一枚でもこれは・・・という出来の画像が混じっているうちは良かったのだが、このところ、とんとそんな画像にお目にかかっていない。デジカメが単なるメモ帳に成り下がっているのだ。それなら、そんなに数多くシャッターを押すこともないのに・・・。
時に、頭を振ってみるとカサカサと乾いた軽い音が弱々しく木霊する。脳内は、既に水気はすっ飛びスカスカのようで、とても思考力が残っているとも思えない。あぁ~。