◎メダルなし星野ジャパン、ワンマンの驕りの果て・・・
にしても、北京五輪の野球で米国との3位決定戦に4-8で敗れ、メダルなしとなった「星野ジャパン」、その結果は結局、星野ワンマンの驕りの果て・・・といえる。惜しいなんていうレベルでもなく、お粗末極まりなしの結果だった。
それは、最初のメンバー選考の段階から想定されたことだ。特に、今シーズン、初めから地に足が着かず、メタメタの巨人・上原を「俺に任せろ! 北京で立ち直らせてやる」と大見得を切って選んだのには驚かされたし、首を捻ったものだ。
それに、北京への抱負を聞かれ「金だけ、金以外に意味はない」とまで豪語していた。ワンマン・星野の驕り以外の何物でもない。その匂いがプンプン漂っていた。
五輪の「金」も星野の手にかかれば、そんなに簡単に取れちゃうのかねぇ、とも感じたものだ。急造チームを率いて、それを統率していく苦労は確かにわかる。が、それを傍若無人の傲岸さを標榜して押し通し、勝敗の責任は全て「俺にある」と見得を切られても、選手のモチベーションは上がりようもないだろう。
そんなチームで、そんな監督のために、誰が無我夢中でプレーできるだろうか。もう、高校生ではない。れっきとしたプロ野球の選手で、それも各チームの主力の一人だ。勝っても負けても、手柄は全て星野監督一人のものでは、とても、監督と一心同体にはなれない。
実戦でも、投手交代の遅れ、各選手への無用な気遣いなど、還暦を超した星野監督に、もはや勝負師の面影は残っていなかった。負けて当然・・・、星野監督一人の空回りに老醜を見た気がする。