2014/11/24

◎年賀状と流行語大賞の季節がやってきた

にしても、こんな季節になると、改めて外道の道に足を踏み入れてもう10年近くになるか、と感慨に耽けってしまう。恒例の年賀状と流行語大賞である。年賀状はかつては毎年娘の写真を使って、親馬鹿を晒していたものだが長続きはせず、また、確か還暦あたりからだったか、友人、知人、会社関係者への年始の挨拶を全てやめ、その胴震いとともに一気に外道感が深まった。というわけで、年賀状はこの3年ほど、仕事で知り合ったプロダクション社長からの1通だけになった。返信はしていないし、連絡もしていないのに続いている。何とも、不思議なことなのだが、何故と振り返って思い当たるのが、共通の知人である企画会社のA社長か・・・。確かに、カメはA社長のプライベートに関わったことがあり、それは極秘であるだけにA社長のカメに対する気遣いがちょっと必要以上に見えるのだ。プロダクション社長はその極秘事項を知りたくてのことだろうが、カメは棺桶の中にまで持ち込むつもりだ。

で、“2014 ユーキャン新語・流行語大賞”の候補50語が発表されたが、何ともチンプンカンプン。
今年は1月と7月の2回、カメは2か月近くをタイはプーケットで外道の日々を過ごしていたわけで、ムベなるかな・・・なのだが、ピンとくる言葉はあるのか、チェックしてみた。いわば、カメの外道度を測るチェックシートといったところ。
[ピンときた] STAP細胞はあります/デング熱/危険ドラッグ/リトル本田/ゴーストライター/号泣会見/セクハラやじ/集団的自衛権/勝てない相手はもういない/カープ女子/ハーフハーフ/壁ドン/ミドリムシ/イスラム国/ビットコイン/エボラ出血熱
[]輝く女性/バックビルディング/まさ土/トリクルダウン/ダメよ~ダメダメ/2025年問題/アイス・バケツ・チャレンジ/家事ハラ/マタハラ/ありのままで/レリゴー/こぴっと/ごきげんよう/J婚/タモロス/マイルドヤンキー/リベンジポルノ/JKビジネス/絶景/レジェンド/ゆづ/妖怪ウォッチ/塩対応/マウンティング(女子)/こじらせ女子/女装子/限定容認/積極的平和主義/ワンオペ/消滅可能性都市/壊憲記念日/雨傘革命/昼顔/塩レモン
こんなところか・・・。念のため、数えてみたら16個。外道度はかなり進んでいるといえるのではないか。外道の身の幸せを改めて痛感した。


2014/11/19

◎高倉健の訃報とモンロー・ウォーク・・・

にしても、高倉健の訃報には驚いたものの、それをこれでもかと伝えるメディアの狂奔ぶりには呆れ果てた。カメにとって高倉健といえば網走番外地や日本侠客伝が全てで、三本立ての映画館で胸躍らせていたものだ。その後、フリーになってからの名作の数々の中で観た映画を振り返れば、まず「君よ憤怒の河を渉れ」か・・・。というのも、19日午前1130分からの「FNNスピーク」で大好きな斉藤舞子アナが高倉健死去の続報を伝えるニュース原稿で「君よ憤怒の河を渉れ」に突っかかり、隣の野島アナに目で助けを求めたものの無視されて「フンドのカワ」と承知の上で無理読みしてしまった、どうしようもなく愛くるしい斎藤アナへの恋情あってのこと。続いて、「鉄道員(ぽっぽや)」「幸福の黄色いハンカチ」 「駅 」「八甲田山 」あたりか。でも、これらは確かに作品の質は高いが、残念ながらあの「高倉健」の匂い、体臭は伝わってこないんだよなぁ。だから、カメの中で高倉健は既に亡くなっていて、改めて訃報に接しても戸惑ってしまうのだ。特に、遺作となった「あなたへ」などは何度もテレビであれこれ紹介されて、その「老い」を見る度に胸を締め付けられるようで、何とも辛かった。
で、19日朝、何時ものようにテレビの番組表をチェックしていたら、予想通り追悼番組がある。テレビ東京の何時もの昼過ぎの映画、 高倉健さんを偲んで…2日連続特別企画と銘打って「網走番外地 北海篇」。なかなか魅力的で、何時もなら迷わず録画するところなのだが、ちょっと左を見たら、NHKBSにプレミアムシネマ「ナイアガラ」とあった。ヌ、ヌヌッ、「マリリン・モンローの出世作」とあり、「モンローの官能的な魅力が際立つ。有名なモンロー・ウォークもこの映画から生まれた」とあれば、ねぇ。1953年制作といえば、カメ小学4年生、途中でウトウトしないように録画をセットして、モンロー・ウォークをライブ視聴したのでした。

2014/11/11

◎ 下衆の勘繰りって、幾つになっても健在や

にしても、このところ録画してまで見ているテレビ番組がある。何れもTBS系の『爆報!THEフライデー』(金曜19:00)と『私の何がイケないの?』(月曜19:00)の2本で、先日のNetで「TBS『爆報!』が高視聴率」なるニュースを見つけ、むべなるかなと悦に入った。午後7時台のテレビ番組といえば、ずっと「NHK ニュース7」と引き続いての「クローズアップ現代」と決まっていたのだが、いつ頃からか「クローズアップ」のテーマに興味がないとき、チャンネルを変えていて巡り合ったのが『爆報!』だ。週刊誌が得意の『あの人は今』がテーマで、カメが若かりし頃輝いていたスターがその後30年、40年経った今の姿を紹介、下衆の好奇心、覗き見に応える番組で、時々は知っている馴染みの名前も出てきて、その「before」「after」は何といっても面白く、ついつい見てしまう。まっ、「フム、フム」「ホウ、ホウ」「ヘェー」と、軽い笑みがこぼれる程度なのだが、中には、あの人が何故と驚くほどの大物も混じっているから、見逃せない。
この『爆報!』、10月から4年目に突入したそうだが、当初はいわゆるバラエティ色の強い回もあり、内容が固定しなかったが、ターゲットを40歳代、50歳代以上に絞り、1970年代や1980年代に活躍したスターの近況を伝える『あの人は今』路線にシフトすると、視聴率は毎週のように2ケタを記録し始めたという。スタッフの努力がしのばれるのだが、『私の何がイケないの?』も、やはり同じようなコンセプトで、著名人のプライベイトドキュメンタリー。傷口に塩を擦り込んで悶え苦しむ様をみんなで笑ってやろうという意地悪で悪趣味な番組で、実は他局でも同様な番組が相次いでスタートしていて、下衆の勘繰りってやつ、幾つになっても健在や。

2014/11/03

◎しぶといよなぁ! 禊に脂汗の猪瀬直樹

にしても、それほどまでして、社会復帰したいのかと、額に浮いた脂汗を目にして、気の毒でならなかった。脂汗の主は、前都知事の猪瀬直樹、公の場から姿を隠して、もう半年になるだろうか。一介のライター風情から都知事にまで上り詰め、東京オリンピック招致まで成し遂げ得意絶頂のご仁にとって5000万円の借入金問題は驚天動地だったに違いない。それでも、脂汗を垂らしながら、目を覆いたくなるほどの醜態を晒した挙句、知事の座を明け渡し、社会から放逐されたというのに、傲慢な野心家にとって謹慎生活というか、外道の世界は息苦しいということか。東京にオリンピック候補地が決定した前後に亡くなった妻の思い出を綴った「さよならと言ってなかった わが愛と罪」(マガジンハウス社刊)を携えてメディアに登場してきたのだ。
最初にカメが視聴したのはこの1日()午前10時からのBS朝日「激論!クロスファイア」で、タイトルは「猪瀬直樹氏がいま語る 借入金問題、亡き妻、そして都政」 。実は、カメの1日のスケジュールはテレビの番組表を見ながら決まる。その日もいつもと同じようにチェックしていて、猪瀬の名前を見つけ、即テレビのスイッチを入れたわけで、猪瀬の脂ぎった顔と虚ろな眼球が大写しになっていて、思わずそのまま見入ってしまったというわけだ。 田原総一朗による禊で、質問に厳しさは欠けたが、それでも同じ傷口に触れるのは致し方なく、そのたびに猪瀬は視線を逸らし、 脂汗をギトギトさせながら、我慢、我慢と、あの傲慢で知られる猪瀬がそんな試練に耐えている図は滑稽ですらあった。
そして、その日の夕方、TBSテレビの報道特集では「謹慎生活を続ける猪瀬氏、『報道特集』の取材に対し、ようやく重たい口を開いた」。インタビュアーはTBSテレビ報道局の金平茂紀とあっては、インタビュアーの力量の差があからさまになるばかりで、猪瀬は 「笑ってください、素人だったって」を何度か繰り返し、ほとんど脂汗を浮かべることもなく「そんな話は、もうやめましょう」とまで言われる体たらく。締めに感想を問われ「あらゆるものを失って、今は奥さんの思い出しか残っていない、と感じた」と出版PRではねぇ。
その後、遅ればせながら、Netで検索してみたら、猪瀬は無料メルマガで妻の思い出を書いていて、それを単行本として刊行するために、禊が必要となったようだ。で、都知事辞任後初めてメディアに登場したのは1030日、文化放送「吉田照美 飛べ!サルバドール」で、現在は作家活動に専念していることを明かし、「政治はもういいかな」と政界引退を宣言したそうだ。
カメより4つ下の67歳、しぶといよなぁ。ウフッ。