2010/01/05

◎何もしなくても食える環境なんて・・・


にしても、新しい年明け、仕事始めの日を迎えて、特に何かしなければならないこともなし、のんべんだらりとしていられる身の幸せを改めて噛み締めている。近所の銭湯に自転車で行く途中、出会った背広にコートを着た何人ものサラリーマンの群れに同情とはちと違う憐憫の情をもよおしてしまった。こりゃ、日本のセーフティネットも捨てたもんじゃないとも思う、なんてね。ウフッ。ありがたや、ありがたや。何もしなくてもいい・・・、何もしなくても食える環境なんて、COP15あたりでも検討されたのだろうか。
とはいえ、年頭にあたって、何か・・・とは思うものの、この寒さ、部屋に篭りっきりで、テレビのニュースもうわの空では、脳細胞も全て休止、思考能力はゼロ、でも腹は減ってきて・・・といった毎日。これで、陽気が暖かければいうことなしの極楽なのだが、テレビのニュースで、我が敬愛する石原慎太郎都知事の年頭のあいさつが聞こえてきた。
「国民が自分の権利ばかり主張して政治家もそれにおもねっている。私たち行政を預かる人間はそういう風潮に流されてはいけな い」と。
恐れ入って、もっと詳しい内容を知りたくて、Netで検索してみたら、産経新聞に毎月一回掲載している一面のコラム「日本よ」(4日付)でこう述べていた。財政破綻は「その場しのぎ先送りの通弊であって革命か決定的破綻の到来以外には修復され ることはなさそうだ」とし、 「甘えというよりも逸脱、要するに国民の幼稚化でしかない」と断じ、「ろくな税金も払わずに、平和の中の安逸のまま、かさんでいく己の欲望を満たさせようとする国民を政治もそれをたしなめ抑制しようともせず、常識で考えればかなうはずのない財政運営をつづけ、気づいてみれ ば将来への借金たる国債のGDP比はかつては哀れんでいたイタリアを抜き去り世界最悪となりはてた。それにしてなお格差を踏まえて富める者たちの奢侈にも税金を課すこともなく、消費税率の改定は禁忌とされている」
 http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100104/fnc1001040237001-n1.htm
まさに、おっしゃる通りで、カメは身が引き締まる思いなのだが、それもつかの間、自分さえよければいいカメは豊穣の世を満喫することに腐心してしまう。ウフッ・・・。