2012/03/15

◎烈風強雨で停電、電気の有難さ身に染む


にしても、一転俄かに掻き曇りといったところなのだろうが、生憎とパソコンとにらめっこしていて、その瞬間は見ていない。NHKの19:00(日本時間)からのニュースとクローズアップ現代も終わり、そろそろ飯でも食いに出かけようかという時間帯、チェンマイ時間18:20、突然テレビが消え、室内の照明も消えて真っ暗。目の前で、薄ぼんやりとパソコンの画面が映し出されていたが、いかにも弱々しい、いまにも消え入りそうに見える。パソコンだけはバッテリーで生き残ったようだが、なるほど、これではキーボードが何も見えなくなっていて、入力はできない。バッテリーだけで頑張るといっても、それほどのことをやっているわけでもなく、早々に「シャットダウン」を選択して、それから窓から外を見たら、一転俄かに掻き曇っていたのだった。

外は烈風吹き荒れ、唸り、樹木は大きく揺れていて、時には地面を這うほどに押し潰される細い木もある。時折、強烈な雨が打ちつける。もう、どれほどの時間荒れ続けているのか。パソコンに没頭していたカメは停電で気付かされたわけで、こりゃ、何とも・・・なのだが、辺りは真っ暗だし、様子もそれ以上のことはわからない。酷い事になっているんじゃないかと暗い中、手探りで階段を1階まで降りてみると、フロントとコンビニは自家発電で何とか明かりを確保していたが、照度は足りず、欧米人の宿泊客10数人がロビーに屯し、じっとしていた。にしても強烈な、こりゃ台風なのか、いずれにしろ局地的な烈風強雨には違いないとは思いつつも、言葉が通じないから誰にも同意を求められず、何とも空しい。中庭の樹木は根こそぎ倒れていた。
部屋に戻ってはみたものの、真っ暗。やることもない。だからなのか、停電の暗闇は何とも不気味だ。といって、何もする気にならず。なったところで何もできないだろうし、明かりの有難さのみが際立った。で、カメの選択は、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、飲み始めたものの半分ほどでベッドに倒れこみ、そのまま遅い昼寝・・・。目覚めたのは21:10、テレビは賑やかに、部屋の照明も復活、外も一転、風も雨も消えていた。