2006/11/18

◆おためごかしの連鎖はもうやめてはどうか・・・

にしても、おためごかしの連鎖はもうやめにしてはどうか。本音で喋ることが憚られる世の中はやはり、どうかと思う。核論議だけではない。教育も、医療も、福祉も、少子高齢化も、格差是正も、そうだ。
こんな隔靴掻痒の論議がいつから好きになったのか。もっと、直に患部を引っ掻きまわしてもいいんじゃないか。人権だ、弱者だ、環境だ・・・などタブー視するのはもういい。腫れ物に触るような論議からは、何もうまれない。甘えを増長させるだけだ。
福祉行政について「供給が需要を喚起する」とさる方は喝破した。その通りだと思うし、それは福祉だけにとどまらない。ありとあらゆる分野で、その法則は当てはまる。
一方で、自己責任とか、結果責任とかが問われるようになってきた。かつては、なかった価値観だ。まあまあ、なあなあで済ませてきたものが、そうは問屋がおろさなくなったのだ。
いずれも、欧米化とか、グローバルスタンダードといった、これまで日本にはなかった価値観の積極的な導入、浸透によって、旧き良き日本伝来の価値観があっという間に破棄させられた格好で、何とも釈然としないし、おかしいと思う。これらも世界の潮流といわれれば、そうなのだろうが、何が何でもそうした流れに身を委ねることはあるまい。
日本のいまの現実をなぜ直視しようとしないのか。現実を踏まえながらの具体的な議論がなぜ出来ないのか。抽象的な観念論を披露し合うのは、議論のための議論・・・ゲームでしかなく、具体的な、身になる結論は得られない。ストレスが溜まるばかりだ。
カメは、こうした無益な論議ではない、おためごかしの連鎖を一気にひっくり返す、外道の外道たる腹案を一つ抱えているのだが、稿を改める。