2011/05/29

◎一天俄かに掻き曇り・・・歩行者天国のマイペンライ


にしても、雨季に入ったタイ、ご多分に漏れず、チェンマイも夕立が多い。それも強い風を伴い、雨脚は強く、激しい。が、それも長時間降るのではなく、精々10分から20分、或いは30分、雨宿りして凌げる時間、体験的に1時間降り続いたことはない。何なら、シャワー代わりに浴びてしまっても爽快で、気持ち良さそうに感じる。

ひとつ不思議だったのが、道路などあちこちに散在する露店群、突然の雨に対する対応策はあるのだろうか。荷物を置いて逃げ出すわけにも行かず、もたもたしていては売り物の商品はずぶ濡れになって、とても売り物にはならないだろうし、中には道路に直に並べているものさえあるのだから・・・。ついつい、野次馬根性が湧き上がり、毎週土曜日の夕方から、民芸品や若者向けのアクセサリー、衣類、雑貨などの露店がびっしり軒を接する歩行者天国になる、チェンマイ門からティパネット通りとの交差点付近までの「ウアラーイ通り」に自転車で出かけてみた。道路に店はまだ、まだらで準備中、自転車にまたがってゆっくり走りつつ、邪魔してもと思って、そのずっと先にあるショッピングビル・エアポートセンターへ向かった。そこでは、さしたる目当てもなく、ワゴンセールなどをひと回りして、外に出たら空模様が何となくおかしい。

再び自転車で歩行者天国が実施されている「ウアラーイ通り」に辿り着くと、警察官も出ていて、歩行者天国は始まっていた。暫く自転車を引きづりながら露店をのぞいて歩いていると、まさに一天俄かに掻き曇り・・・だ。あれよあれよという間に暗くなって、ちょっと強く冷たい風が舞い、ほら、ほら、来るよといった按配。

そのうち、ところどころで、ポツーン、ポツーンと大きな雨粒が糸を引くように落ち始めたものの、露天人は慌てず、騒がず、マイペンライ・・・、用意した大きなビニールシートをビーチパラソルに追加したり、品物に覆い被せたり、慣れたものだ。カメはそのまま自転車を引きずりつつ、歩行者天国を出たところで、豪雨に見舞われてしまった。そこは常時開設されている露店広場で、最初は茂みが密な木立に身を潜めていたが、雨の強さは更に増して、堪らず、しっかりした屋根のある市場に避難した次第。雨が降っていたのは都合40分ほど、そのうち土砂降りは20分ぐらいだったか・・・。
ま、それでも、カメは傘やビニールの雨合羽を買う気にはならない。