◎ポール・ニューマンはやっぱアメリカっぽくていい
にしても、あれこれ考えることが嫌いで苦手なカメは、近頃いろいろと教わることが多い。これは、冥土の土産のメモといったところなのだが、追悼・ポール・ニューマンのメニューの一つで放映された映画「スティング」(米、1973年)を録画しておいて見て、久々に映画らしい映画を見た!!!と膝を叩いた。当然だが、まだ若いポールン・ニューマン、ロバート・レッドフォードらが出ていて展開する、映画ならではのアイデアいっぱいで、ハラハラ、ヒヤヒヤ、ワクワクの痛快ストーリー。 カメは若かりし頃、映画館で確かに見た気もするのだが・・・。やっぱり、ポールン・ニューマンは格好いい、あの透き通ったブルーの水晶眼が何ともセクシーで素晴らしいし、何より、アメリカ人らしいアメリカ人だと思う。
こうした痛快娯楽巨編、ま、巨編というほどのこともないか・・・、無条件に面白い、楽しい映画が多かったよなぁと、暫し、郷愁に浸りつつ、何となくユーザーレビューを見てみたら、「娯楽映画の到達点」と「superdely65」さんのレビューに、これまでモヤモヤしていた映画に対するわだかまりが氷解して、スッキリ、得心がいった。なるほど、ねぇ、なのだ。こうだ・・・。
「スティング」は1974年のアカデミー賞で9部門を制覇していて、最近のハリウッド作品でいう「エンタメ」とは多少違う意味で、「娯楽作品」としての到達点を示す作品。この作品の数年後に「スター・ウォーズ」が出現して以降、「娯楽作品」が変質し、現在の流れにつながっていて、その意味でも「スティング」はエポックメイキン グ的な位置にある・・・と。時の流れに置き去りにされたカメは恥じ入るばかりだ。