2009/11/08

◎一辺2kmの堀に囲まれ、頼りは自分の足・・・



にしても、チェンマイ市街地には公共の交通機関がなく、確かなのは、どうやら自分の足だけのようだ。バンコクではお馴染みとなったBTS、地下鉄もなく、バスさえも走っていない。バンコクでは煩いほどまとわり付いてくるバイクタクシーもない。これでは当然なことに人の行動半径は限られる。
でも、カメもそうだが、チェンマイ在住の市民もそれほど不自由さは感じていないようだ。実は、チェンマイの旧市街地には景観条例みたいな建築規制の網がかけられ、旧市街地は開発の波から取り残され、いまや見捨てられつつあるようだ。
チェンマイは元々さほど大きな都市ではなく、いわば盆地の都だ。特にその真ん中に当たる旧市街は城壁の中、一辺2kmの堀に囲まれた市街で、一回りして約8kmと歩けない距離ではない。この矩形の旧市街地から放射状に開発が進んだといっても、これといった見所はない。東西南北、その先はいずれも山岳地帯というわけで、いまやエコとアドベンチャーの一泊、二泊、三泊のツアー企画が花盛りなのだが、お客さんは例の空港スト以来、激減しているそうだが・・・。
で、市街地の足となっているのは、トゥクトゥク(3輪タクシー、料金は交渉制 )と、ソンテウというトラックを改造したミニバス(赤色が市内ルート)で、こちらも料金は交渉制(乗り合いの場合20B〜)と、カメにとっては、なんとなくいかがわしいのだが・・・。文字通りの人力三輪車も健在だが、見ていて痛々しい。
カメはまだ トゥクトゥクしか利用していないが、そのうち、赤色のソンテウでも乗りこなすようになっているかもしれない。ま、それより足だ、ネ。カメの足でご当地に慣れてくれば、住めば都・・・が直ぐやってくるはずだ。そうなれば、故知れず、リラクゼーション、落ち着くんだよなぁ。
今回はスタートからちょっと無理して歩き続け、それが祟った。足だけでなく、腰にも響く。この歩き過ぎ、無茶は出来ない、な。単純に、無理しない、疲れたら休む・・・を鉄則にしなければ・・・。特に、急ぐ必要もないのに、ねぇ、ウフッ、柄にもなく、真面目にメル友女性のプレッシャーにのってしまって・・・、かなり後を引きそうだ。
そこで取り出したのが、磁石・・・。使い方はわからないものの、聞くのもおこがましく、日本の100円ショップで見つけ、いつか使うのではとバッグに収めていたのを取り出し、このチェンマイの街で使ってみると、なるほど、なるほど、「ここは、どこ」状態からは抜け出すことができ、何となく現在の自分の立ち位置が感じられ、何ものにも代えがたい安心を得た気がしている。

◎海外出会い系サイトの摩訶不思議・・・


にしても、初めての町、夜の町に、たった一人、放り出されては、さすがに、「ここは何処?」「私のホテルは?」となって・・・。何せ、ホテルの名前も覚えていない。ただ、ここから正しい道を進めば、それこそ10分かからずベッドイン出来るはずだった。でも、でも、だ。人混みの中で、どちらに行けばいいのか見当も付かず、でも、自ら投じた選択は嘆くまい、悔やむまい。ただ、その波の流れにいつまでも身を任せていても、埒は明かない。Dバッグからホテルの地図が入ったパンフレットを探し出し、深夜のトゥクトゥク(3輪タクシー)とフラフラになったカメが交渉、60BTでホテルまで届けていただいた。シャワーを浴び、買い置きの缶ビール(CHEERS 5ooml)を開けて携帯電話の時計を見たら、3日の「23:50」。おかげで、パンダ女史とは没交渉になってもいいなと、カメは何となく吹っ切れた感じに満足していた。
所詮、外道のカメとライオンズクラブの会員では折り合いがつかぬというより、ライオンズクラブの目線からすれば、外道なんて人間として許せない、唾棄されるべき存在だ。ライオンズクラブとくれば、外道とは対極に位置する。その生き様は、向上心とドロップアウト、といったところか。さらに、気苦労による緊張感、社会的評価のプレッシャーによる自己満足と快感、これに対し、身に纏うもの一切なし、社会的ノープレッシャーによるリラックス、癒しの快感といった違いだ。人の生き方は、それこそ、人生いろいろ・・・でいいのだが、カメとパンダは出会ってはならない、禁断の仲だったのに、出会ってしまう、これがNetの出会い系サイトの摩訶不思議なところ、だ。うふっ。