2013/06/24

◎もはや血湧き肉踊ることはないのか・・・

にしても、カメの一日はテレビの番組表をチェックするところから始まるのだが、今朝は突然、微かに血湧き肉踊って、何と息苦しくなってしまった。というのは、いつものテレビ東京の午後のロードショーで、「網走番外地 決斗零下30度」を放映するとあったからだ。その紹介・・・網走での刑期を終えた橘真一。零下30度の大雪原で、炭鉱を牛耳る悪党どもと大迫力の銃撃&騎馬戦! 冴え渡るアクション! 3日連続・高倉健特集(1967/東映)
うぅ~ん、こりゃ燃えるよなぁ。1967年といえば、社会人2年目のカメ、高倉健の網走番外地だけでなく、唐獅子牡丹といった昭和残侠伝シリーズ、それに勝新太郎座頭市 、悪名などは大好物で、文字通り血湧き肉躍らせて映画館に走ったものだ。理屈じゃなかった、勧善懲悪、我慢に我慢を重ねて最後は堪忍袋の緒を切って、大悪人をバッサリ、バッサリ、それが何とも痛快、爽快だったのだが・・・。

あれから半世紀近くも経った今、テレビで見られるといわれてもねぇ、だ。番組表を見て、録画して改めて見ようかなとも思ったが、となれば 3日連続かと、ゲップが出て、やっぱりこれは若い時の映画、湧き上がる血流はもはやチョロチョロ、肉はもう何年間も皺にまみれ萎んだままかと思い至り、呼吸は乱れ、息苦しくなってしまった。

2013/06/11

◎ はよ(早)死にた 何時まで続く 歯磨きぞ

にしても、何といえばいいのか、昨日朝のラジオを聴いていたら、ゲストに淡路恵子が出ていて、その「離婚借金・壮絶人生・・・」を淡々と話していたが、さすが79歳か、文脈からすれば「面倒臭い」となるのだろうが、そんなカメが多用する言葉は使わず、「億劫じゃない?」と何度も「億劫」という言葉を使っていて、ついつい引き込まれてしまった。そうなんだよなぁ、億劫なんて良い言葉があるのに、このところずっとご無沙汰だったよなぁと、Net:検索を始めたら、億劫の語源はどうやら仏教用語のようで、カメには面倒臭いが似合っているようだ。
だから、 カメにとって面倒臭い最たるものは、毎朝の歯磨きで、いまは電動音波ブラシを当てながら、「はよ()死にた 何時まで続く 歯磨きぞ」だ。特に上は中央部10本が入れ歯とあってはその情けなさは半端じゃなく、音波ブラシの音を聞きながら何より惨めでならないし、このまま死ねたらいいのにと週に何度も思ってしまう。
淡路恵子の口をついて出る億劫は何故か上品で、爽やかな気がして、面倒な歯磨きを億劫な歯磨きと言い換えてみたが、自衛隊と軍隊と同様、その実態は何ら変わらないわけで、何の慰めにもならない。アァ。
ちなみに、Net検索には「うだい」なんて言葉も引っかかってきた。「鬱陶しい」「わずらわしい」「億劫」といった『うざい』または『だるい』といった意味で使われる若者言葉だそうで、「億劫・面倒(だるい)から鬱陶しい(うざい)」といった両方を合わせた形で使うこともあれば、うざい、だるい其々の代替として使う場合もあり、うだい」の語源は「うざい」と「だるい」の合成なのだそうだが、やはり「億劫」という言葉の奥の深さには頭が下がる、ヨ。


2013/06/02

◎チェンマイでは情感に溺れ外道を外れる・・・

にしても、訪泰というか、チェンマイ熱が冷めて、体が動かない理由に最近気がついた。昨年9月、日本に戻ってくる時、次は11月、年明けにまた、と秘かに意気込んでいたのだが、それらが一気に萎んでしまったのだが、それは寒過ぎてでも面倒臭いからでもなかったのだ。昨秋、1ヵ月滞在してチェンマイを去る際、その間顔馴染みになった4人に「また、来るよ」と挨拶して、カメは勝手に目蓋を熱くし、感慨に耽っていたのだ。1人は、技術高校の先生でTシャツを扱う屋台の親父、Facebookで友達にもなり、帰朝前にはレストランで一緒に昼飯も食って、親交を深めたりしていた。1人は、アパート近くにあるランドリーの熟女、洗濯物を届け、受け取りに行くだけの関係なれど、笑顔がよく帰朝前に届けた際は「これが最後・・・」なんて、言わなくてもいいのに、何となく告げて、見詰め合って、なんて、ね。あとはアパートメントのフロントの若い女性2人、言葉は通じないものの、ノートPCにタイ文字で問い合わせ文を表示して持ち込んだりしていたから、何となく馴染んでいて「明日チェックアウト」なんてキチンと挨拶して・・・。彼らの顔は今も時に思い出す。
こうした感情、実は世俗の情感であって、外道の世界ではないわけで、カメにとってはその後ろめたさから「次」の決断が出来なかったのかと、最近になってやっと気付き「なるほど」と納得、やはり外道を極めたく、いまはチェンマイ以外で終の棲家を探し始めたのだが、さて、はて・・・。