2009/06/09

◎日本は滅亡の坂道を転がり続けるしかない




にしても、 NHKスペシャルは凄い、さすがNHK、珍しく、現場感覚を尊重して、現場の記者の直感に基づいて制作していた。「“35歳”を救え あすの日本 未来からの提言」、5日25時40分からの再放送をたまたま見て唸った。BSでアメリカ映画を観たあと、ちょっとぼんやりしていたら始まった。積極的に観ようと思っていたのではないが、どんどん引き込まれていった。そうなんだよなぁ、と相槌を打ちながら、背筋が寒くなった。
カメはすでに90年代半ば、そうパソコンのWindows95が登場したころ、それに初めて触れたカメはこれで日本という国はいずれ滅亡すると感じた。その後、各地の事件・事故、また、世相・風俗を見るにつけ、その思いは強くなっていった。それはカメの単なる印象や、雰囲気、ムードなどからの感じで、感覚的に日本は衰退期に入ったと認識していた。そして、宇宙に存在するあらゆるものは、誕生→成長→成熟→衰退→滅亡のシステムに組み込まれて、それを回避できないと、カメは衰退期に入った日本が坂道を転がり落ちていく姿を野次馬しようと決め込んでいたのだが・・・。

おスペは、そんなカメの曖昧模糊としたイメージを全て、データとエピソードで示していた。それも、団塊ジュニアである35歳の視点で、まさに的確に現状を浮き彫りにしていた。凄い労作で、示唆に富み、現状に関するレポートを見ているだけで、日本の明日はないと痛感、改めて、その深刻さ、症状の悪化に驚愕した。
そんな現実を前に、カメは最早処方箋はない、日本はこのまま滅亡の坂道を転がり続けていくしかないよなぁと、座して静観するのが最高、最善の道だと改めて認識した。
http://www.nhk.or.jp/asupro/koyou/koyou_01.html