2010/02/26

◎ドラスチックに始まりスピーディに転換・・・


にしても、チェンマイ暮らしから東京暮らしへの切り替え、今回はちょっとドラスチックに始まったが、スピーディに転換できたような気がする。
まずは、成田空港に着いた24日の朝、ロビーに出た解放感から喉の渇きに促されて自販機の前に立ったら、150円のボトルがズラリ、 衝撃の150円というわけで、一瞬頭は真っ白、次に?????が浮かんだ。
おい、おい、どうなってるの? どうして、こんなお茶のボトルが「150」なの・・・、これじゃ買えないよ、っていうか、どうして、なぜ、こんな値段なの? 帰ってこなけりゃよかったよ、と思った。バーツから円への切り替え、頭ではわかっていても、生理的な拒否反応が強く行動がなかなか伴わなかった。
で、買ったお茶は「むぎ茶」で、一気には飲み干せず、結局は、京成から京急に乗り換えても後生大事にボトルを握っていた。
次に、我ながら驚いたのは成田空港から京成の上野行き快速特急電車に乗ったとき、荷物は網棚に乗せてしばらく走ると車窓に外の景色が映ってきて、ぼんやりロングシートに1人で座っていると、何やらムズムズしてきて、フムフム、来た来たってなもんで、空いている車中で屁・・・、へっへっへ、へへへ。腰を浮かせて、フゥッ~~、プスゥ~~ってな感じ。いや、臭かった、ねぇ。まさに、チェンマイの匂い、ニンニクやなぁ。懐かしい・・・。車内を見回しても、他にお客さんは、遠く離れて2、3人・・・程度で、気付かれる懸念はなし。ま、これがチェンマイの最後っ屁、ってわけかと、何となく納得していた。普段、あまり放屁体験は少ないのだが・・・。
昼前に部屋に着いて、留守電をチェック。一件だけで1月31日13:12、再生したら「チェンマイの本人です・・・」。携帯電話の通話テストを兼ねた留守電だった。
32インチの液晶テレビを点けたらバンクーバー五輪、フィギュアスケート女子ショートのライブ中継が映っていて、 荷物をほどきながら、ついつい視聴。 ヨナが真央抑え暫定1位の結果に、確かに紙一重の差を感じさせられていた、よ。
結局、午後2時30分過ぎてから近所のすき家に出かけて鮭トン汁定食(460円)。懐かしの日本食としてこのところの定番メニューとなっているが、郷愁に耽るほどのインパクトはなかった。

2010/02/17

◎難民と 呼ばれて俺か マイペンライ


にしても、ロングスティとかビザの延長とかのキーワードでネットサーフィンをしていたら、先日「チェンマイ難民」なる言葉が飛び込んできた。な、な、なんと、である。テレビ番組でチェンマイ暮らしの日本人老夫婦の節約生活が紹介され、団塊の世代のリタイアで今年は約2000人がチェンマイに押し寄せてくる見通しで、お金を使ってもらえない難民の急増に当局は困惑している・・・といった内容のネット情報だ。
何とも刺激的でストレート、図星を突かれてカメは、その言葉を難民批判と感じたのは過剰反応か。ともあれ、情報の真偽を確かめたくて「チェンマイ難民」をキーワードに検索してみたところ、日本の年金難民とタイ国境の難民の2種類の難民問題が浮上してきた。
カメの関心はもちろん年金難民である。アップされている情報を辿ってみると、その出所は関口宏の「水曜ノンフィクション」(TBS、09年1月29日放映)の「年金で暮らせるか」特集で「“年金難民”が増えている海外へ」。その中で、タイのチェンマイに移住している老夫妻が登場していたという。番組の内容を的確に紹介していると思われるブロガーの報告によると、こうだ。

日本国内で少ない年金での生活は節約、節約の毎日。それならばということで、物価の安い東南アジアに年金生活者が豊かな生活を求めて流出していて、そういった方達を「年金難民」と呼ぶらしいです。なかでもタイのチェンマイには年金難民として2000人以上が生活していて、番組ではチェンマイに住む年金生活者夫妻をクローズアップ。月18万円の年金で、チェンマイでは月10万円の生活。インタビュー当初は、日本よりも楽園だと答えていたものの、バスタブが無く、タイ料理に馴染めないため自炊をするも、調理はキッチンが無いため洗面所で。煮炊きするのは一つの電気鍋だけで、とても不自由な生活を強いられている、といった感じ。社交的な妻に対し、言葉の壁を感じ、なかなか外出したがらない夫が引きこもり状態。インタビューも最後になると、できれば日本で暮らしたいと…。この映像を見る限り、チェンマイには住みたくないなぁ~と思いました。インタビューを受けていたご夫婦を見ている限り年金が問題なのではなく、「言葉」と「食事」、この2つが問題となっているのでは? と思いました。

なるほど、番組制作者の目からすれば、頂きなんだろうが、洗面所で調理する映像などは確かにショッキングだろう。が、これを年金問題と絡めるのは如何なものかと思うのだが、Net上には、ロングステイヤーたちの声が飛び交っていた。

「最近チェンマイあたりに年金で住む人を年金難民というそうです。 ちょっとショックな言い方ですが、あながち当たっているかも知れません」
「テレビで報道されたチェンマイ難民て!! ・・・ロングステイヤーには酷い呼び名・・・、 年金の受け取りが少なくて、とうとうタイのチェンマイで生活しなければ生きて行けない人が今年だけで2000人チェンマイへ訪れると」
「年金難民、日本に帰れず路上生活 ?」
「 ロングスティーヤーは『年金難民』・・・。 そうです。日本でもらう年金では、日本では息たえだえの生活しか出来ません。 私達の仲間は、ロングスティーヤーは、年金難民と呼び合っています」
「タイ日本人社会の最下層を構成するロングステイ難民はチェンマイだけで500人はいるという。不景気な世の中、増えることはあっても減ることはないだろう。ロングステイの影の部分ではある」

で、浮かんだカメの一句・・・
難民と 呼ばれて俺か マイペンライ
チェンマイ 難民暮らし 板に付き
難民の 手にずっしりと バーツ札  *バーツはタイの通過単位

2010/02/16

◎ Tシャツ1枚でノー天気に過ごすため、か


にしても、時の経つのは早いもので、チェンマイ滞在はもう残り1週間となって、はて、さて・・・としていたら、友人からメールで「前回のタイ三昧と違い、また、元のブログに戻ってきましたが、一体、タイを訪れた目的はなんだったのかな??? らしくないよ」なんて、またまた「目的???」を聞かれてしまった。本ブログをしっかり読んでいただいているようで、何とも有り難く、厳しくも、的確なご指摘に感謝感激・・・、まさに、その通りで、自らもチェンマイで何をしたいのかわからない・・・って、混迷の世界へ突入したよう。
何せ、今回は到着翌日に、あまりにも簡単に終の棲家に辿り着いてしまったのが大きい。とりあえずは、終の棲家探しが目的だったのだから・・・。その上、そこではインターネットに24時間無料でアクセスでき、海外でも日本のテレビをライブで見られるソフト、KeyHoleTVをダウンロードしたとあっては、日本での生活環境をそっくりそのままチェンマイに移したような感じになってしまって、つい、つい、大好きなのんべんだらり、Net三昧の日々を送ることになって・・・なかなか外にも出なくなり、日本での生活を2時間遅れでなぞっている感じ。
だから、夜は結局、午前2時ごろまでYouTube(どこのどなたのサービスかは知らないが、ひょうきん族などかつての人気番組が嬉しいことに増えている)を眺め、ダウンロードしていささか疲れ、朝は寝坊してぼんやり、なんていう日が続いている。時には、エロ動画専門サイトなどにアクセスすると、2時間の時差にひっかかって「メンテ中」が何度もあったり。
で、改めて、チェンマイ訪問の目的を振り返ってみると、東京で気温がひとケタ続きの日にも半袖、Tシャツ1枚でノー天気に過ごすため・・・といったところか。ウフッ。

2010/02/15

◎岡チャンではもうムリ、見る気にもならない


にしても、サッカー 東アジア選手権の日本Vs.韓国戦(14日、国立)にはガッカリした。酷い、お粗末な試合を見せられた。こんなんで、ほんとにWカップに出る気なのかね、出られるのかねと、にわかサポーターのカメの目から見ても納得できない試合内容だった。見てて、ほんと、勝てる気がしないもん、ね。本当に勝ちたいのか、勝とうとしているのか、そのガッツも、まして戦略、作戦も見えない、伝わってこない。ただ、ミスなくボール回しに専念していて、シュートを蹴ろうともしない。こりゃ監督が悪い、と素人目にも感じた。
この試合のライブ中継はチェンマイで、パソコンにダウンロードしたKeyHoleTVで観戦した。実は、フジテレビ開局記念特番「日本代表踊る大4連戦」はいずれもチェンマイで視聴環境が劣悪にもかかわらず見続け、結果、イライラを募らせていたのだ。韓国戦が終了した際は、もうW杯は見なくてもいい、見ない方がいいよな、と思った。
一夜明けて、パソコンを開きスポーツニュースの見出しを拾ってみたら、あからさまな岡田監督解任論が飛び交っていて・・・。
韓国に惨敗…岡田ジャパン解体へ緊急会談
サポーター岡田監督にクビ要求/東ア選手権
岡田監督、解任論噴出!韓国に惨敗3位
稲本潤一「ブーイングは受け止めないといけない」/日本代表
日本、攻めの形つくれず 守備も崩壊で韓国に惨敗!!/東アジア選手権
さらに、写真はホーム側ゴール裏に立った横断幕「岡チャン不合格 決断セヨ サッカー協会」。
そして、後任候補の1人に浮上している元中国代表監督のボ ラ・ミルチノビッチ氏(65)が会場で視察している姿が目撃された、とも。
で、日本代表の岡田監督の去就問題で、日本サッカー協会の犬飼会長、原技術委員長が15日にも緊急会談を行うとのこと。こりゃ、早く決めて、新たな気持ちで再スタートを切ったほうがいい。

2010/02/14

◎「何をやりたいのかわからない」とまたいわれた・・・


にしても、「何をやりたいのかわからない」と、またまたいわれてしまった。「タイ語を本当にやりたいのか。コミュニケーションをとれるようになりたいのか。発音が出来ていない。1週間の間に復習した跡がない。となれば、こちらではどうしたらいいのかわからない」とも。いやはや、厳しいご指摘に二の句が継げなかった。今回、終の棲家の家主の若女将から、週1回、タイ語会話の個人レッスンをお願いしていたのだが・・・。なんせ、生来の怠け者で、勉強嫌い、なおかつ、努力もしなぃ。のんべんだらりとしているのが一番好きなどうしようもない生徒なのだから、押して知るべし。特に、会話では、結果は誤魔化せない。何だ、何もできていないじゃないか、とあからさまにいうわけにもいかず、教える気も失せるというものだ。で、冒頭の台詞が口をついて出たのだが、それも、熟慮を重ねた挙げ句のようだ。これに対し、さすがに「実は私もわからないんです」とはいえず、何とも面目ないことに除籍と相成った次第なのだが、「何をやりたいのかわからない」と面と向かって真面目にいわれたのは、これで2度目だ。
最初は、もう17年前になる。カメ、50歳になった年のこと。人生50年・・・夢幻の如くなり、なんて感傷に浸りつつ、大きな目標を成し遂げた達成感に高揚して、これでよし、後は余禄で息を続けるだけと、何と何を勘違いしたのか、有限会社を設立してしまったのだ。そして、銀行から紹介された税理士に半年ほど経ってから、「社長が何をやりたいのか、わからない」としみじみといわれたものだ。「なぜ会社にしたのか。フリーでやっていられたのでは・・・」とも。確かに、そうだった。自分でも何をしたいのか、人生50年を成し遂げて、それで終わった気が強くしていた。で、後は、それまでと同様に、いまも時の流れに身を任せ、川の流れのままに漂っている。それが、何より好きだし、心地良い。
それ以上の何を望めというのか・・・。カメも自分自身で何をやりたいのかわからないんです、と独りごちてみたものの、その実、やりたいことといえば、唯一つしかないわけで・・・、ウフッ。

2010/02/11

◎なぜ帰らなければならないのか・・・


にしても、今回の訪チェンマイ、半分を過ぎ、残り2週間を切ったというのに、そんな気がしない。終の棲家に辿り着いてしまったからだろう、すっかり腰が落ち着いてしまい、帰らなければならないという思いは消し飛んでしまった。いつまでもこのままここにいられるような気になっているから、不思議というか、困ったことになった。
東京にいれば、雪が降るのか降らないのかしなくてもいい心配をして、寒い、寒いと身を縮こませていなければならないだろうに、こちらにいれば毎日天気は晴れ、明け方気温は20℃近くに下がって、高原の涼感が漂い、昼間の気温は30℃近くまで上がるものの湿度は低く、Tシャツ1枚で汗ばむほどでもなく、エアコンも必要としない快適な陽気に、考えることといえば何を食うかぐらいか、ノー天気に過ごせる。

で、せっかく見つけた終の棲家を文字通り確かなものにするため、正式なビザを取得してみようと思い立って、大使館のHPにアクセスしてじっくり読んでみたら、カメの経済環境では資格条件に当てはまらないことを、改めて思い知らされた。残念ながら、これまで通り、1ヵ月未満のノービザでの滞在を繰り返すしか方法はないようだ。
ビザの種類とか、提出書類の条件などをみると、カメのような日本での生活困窮者には入国して欲しくはないという本音がチラチラしていた。当然だろうが、定年ビザについていえば、年金受給証明書の金額が以前は確か5万バーツ以上でカメは失格、諦めていたのだが、今回改めて読んでみたら、それが6万5000バーツ以上に引き上げられていて、団塊世代の大量リタイアを控えてハードルを引き上げてきているような気がした。
カメは一体どうしたら・・・なんて、ね。

2010/02/08

◎終の棲家に住み着き、脳の酸化が急加速・・・


にしても、前のブログで一句詠んでみて自らの脳の酸化症状の進行に気付き、愕然とした。脳の萎縮なんていう言葉も脳裏に張り付いているのが見え隠れする。
そもそも一句・・・なんてタマじゃないのに、妙なことだった。で、今回のチェンマイ訪問を振り返ってみると、確かに、前回の11月には連日のようにブログを更新していたというのに、今回はそれが一向に気にもならない。書く気にならない。書くのが面倒臭くなっているのだ。一句なんて持ち出したのも、実は筆が進まなかったから、苦し紛れのような気がする。何とも、情けない。
薄々気が付いていたことがある。終の棲家の存在だ。ここでは終日、インターネットにアクセス出来、それも無料だ。あまりにも早々と、この極少予算でこれ以上は望めないと思う棲家に辿り着き、唯一の老いの生きがいであった終の棲家探しの目標があっという間に達成されてしまったのだ。その達成感は何ともいいようがないほど嬉しく、してやったりなのだが、でも直ぐにいいようのない虚脱感に囚われたのだ。
つまり、あとはもう何もしなくてもよくなったのだ。と、と、あとは、ここで息を引き取るだけじゃないか、というわけだ。
もはや、本も新聞も雑誌も読まない。情報はインターネットだけが頼りのカメだ。7日、日曜日の朝についていえば、Yahooのトップページで最初に目に入ったのは「優木の交際相手はしずる村上」。前日の「次長課長・井上と優木まおみ熱愛発覚!」の続報だから、押して知るべし、だ。もはや、脳は赤錆が浮いているに違いない。
また、24時間インターネットといいながら、ノートパソコンを開いて実際に何をやっているかといえば、トランプゲームのスパイダソリティアにうつつを抜かしていることが多い。単純で簡単なルールのゲームだけに、何も考えなくてもいいから楽で、あっという間に1時間ぐらいは経っていて、自ら驚かされる。時には達成感も味わえる。終の棲家に終日篭っていても、こうした単純明快なゲームは飽きることはない。

棲家はナイトスポットが点在するロイクロー通りを歩いて横道の路地に入ったところ。この通りには妖しいオープン・ビアバーが軒を連ね、そこの止まり木には若い娘たちが屯し、欧米人がビールを飲んでいたりして、ナイト・バザールも直ぐ傍だから夜遊び派には申し分ない立地なのだが、いかんせん、極貧暮らしのカメのこと、そうした光景を目蓋に焼き付け、指を銜えて涎を垂らすしかないというのは、あまりにも悲しい、か。
でも、この現実は現実として厳然と存在し、それは変えようもないし、それを変える気もないし、これまでもそうした現実は何の疑念も抱かずに粛々と受け入れてきた・・・なんて書いて、その現実の写真がないことに気付き、棲家を出て、遠目にシャッターを押してきたが、これがまた、ご覧の通り、何ともお粗末な出来、よ。

終の棲家に腰を落ち着けた途端、脳の酸化が加速したなんて、これももう粛々と受け入れるしかないのだろうなぁ。また、また、トホホ、だ。

2010/02/07

◎堀沿いに 人溜まりけり 木陰の涼



にしても、チェンマイでは時間が経つのが早い。もう、あと2週間余、半分過ぎたとも思えないのだが、確かに、何もしてないもん、ねぇ。ただ、のんべんだらりと・・・、一番好きなコースを漂っている。ま、終の棲家が見つかり、そこで終日インターネットにアクセスできるとなると、ねぇ。今回、自転車を借りたのはまだ3回だけ。前回は連日だった。
昨6日はチェンマイ3大祭りの一つといわれる花祭とかで、午前8時ごろ、花飾りの山車が郊外の鉄道駅近くの公園から出発して旧市街のターペー門を目指し、そこから堀沿いに南下、西の外れまで練り歩き、その数はかなり多く、先頭が出てから最後の山車まで2時間以上はかかるとか。


せっかくだからと、カメは10時30分ごろ、とりあえず棲家から最も近い、ナイトバザール通りとターペー通りが交差する辺りに駆けつけてみると、山車のパレードが延々と続いて、何時果てるとも知れず、強い日差しの中、デジカメのシャーッターを押し続けるのも30分余で飽きてきて、その場から行列の後を追い、ターペー門近くからはお堀沿いに南に向かって歩きつつ、一句・・・。

堀沿いに 人溜まりけり 木陰の涼
・・・なんてね。推敲が足りないのは承知で、不満ながら・・・。ちと、面倒になった。良くなりそうな気はしているんだが、ねぇ。辛抱が足りないし、何より、脳の酸化が加速しているのを痛感している。トホホ・・・。

2010/02/05

◎朝青龍の引退で相撲は完全に消滅する


にしても、朝青龍が辞めて、カメは相撲を見る気がしなくなった。多分、もうテレビで生中継を見ることはないだろう。朝青龍の相撲は面白かった。大きいとはいえないあの体で、足腰だけでなく、腕っ節がめっぽう強く、最後まで勝負を諦めない集中力で相手を薙ぎ倒す。その執念は、日本人にはないものだ。相撲というより、格闘技といった方があたっている。朝青龍の足が俵にかかってからの粘りには、日本人力士は驚いたろう。日本の国技の美学からすれば、そんな粘りは勝負に拘り過ぎで、はなはだ見苦しい、潔く土俵を割るのが相撲道というわけだ。朝青龍には理解出来なくて当然だ。土俵から出されたら負け、土俵に手を付いたら、土俵に倒れたら負け、というのが相撲だ。それを徹底して実践、勝ち続け、横綱を締めたわけだ。
平成11年初場所初土俵。15年初場所後に横綱昇進。優勝25回、殊勲賞3回、敢闘賞3回は輝かしい戦績だ。なかでも、7場所連続優勝には、驚嘆した。朝青龍の強さの証明だし、相撲を改革した革命児の証だ。それに、その挙措動作にまで顰蹙を買った。カメの目には可愛らしく映ったのだが・・・。
それが横綱の品格だ、なんだかんだと姦しい。何とも、ピンと外れなことよ、と思っていたら、引退だと。まだ、
29歳、十分相撲は取れる。何といっても、初場所では優勝しているのだ。相撲が日本の国技だなんて一体誰が思っているのか。白鵬の守りの相撲では、見る気にもならない。これで相撲は完全に消滅する。
朝青龍の引退会見をパソコンで見て、何とも理不尽ないまの日本の現状を憂い、さらば相撲と、1人ごちた。

2010/02/01

◎イマイチだった「KeyHoleTV」


にしても、海外でも日本のテレビがライブで視聴できるというフリーソフト「KeyHoleTV」は使ってみてイマイチ、日本での毎日の生活がいかにテレビに依存、束縛されているか、改めて思い知らされた。
まず、「KeyHoleTV」によるTVのライブ視聴は少々難あり、技術的にまだ検討の余地あり・・・といったところか。もっとも、この評価はタイ国内、Netには無線によるアクセスで、スピードは生憎と知らない。そんな条件下だからなのか、番組放送が安定せず、中断もあり、音声がプッツンと途絶えたり、、画像のブロック崩れ、乱れもある。小さい画面と対峙、睨めっこしているしかない。このソフトを起動していると、他のソフトが使えない。他の作業をしてみたら、画像に乱れが生じたり、ソフト間の齟齬が頻出したため、カメが大好きなTVのナガラ視聴が出来ないのだ。
ちなみに、昨日曜日の夜はいつものように「さんまのスーパーからくりTV」「 ジャンクSPORTS」「行列のできる法律相談所」を視聴したが、さすがに疲れた。ま、見たいと思って見ているのは「さんま」と「紳助」だけで、それも絶対ではない。今回は、そんなフリーソフトに敬意を表し、今後の改善、改良に期待したい。