2006/10/02

◆“臓器売買”とは何とも情けなく腹立たしい

にしても、“臓器売買”が日本で初めて摘発された。やっぱり・・・と思うとともに、人間の命を弄ぶような行為で、何とも情けなく腹立たしい。

愛媛県警は1日、臓器移植法違反容疑で59歳のレシピエント(移植を受ける患者)と、売買を仲介した59歳の女性を逮捕した。臓器売買を禁じた同法違反での立件は、97年10月の施行後初めて。患者は糖尿病で、ドナー(臓器提供者)は借金のある59歳の女性で左の腎臓の摘出手術を受け、現金30万円と乗用車1台(150万円相当)を受け取ったそうだ。

同法制定の際、カメには何故こうした法律が必要になるのか不思議でならなかった。何より、他人の臓器をもらってまで生きたいという気持ちが理解できない。そこに、さまざまな事情があることはわかるが、医療技術が発達したからといって、そこまでやるか・・・というのが率直な思いだ。
人間の身体は機械とは違う。不具合があるからといって、部品を交換してすむものではないだろう。不具合な部品を宥めすかして、それで駄目ならハイ、それまでよ・・・でいいと思う。自然の定めとして何故受け入れられないのか。それが、その人の人生であり、生き様ではないのか。

技術的に可能になったからといって、法律を作ってまでそれを実施しようというのは、人間の驕りでしかない。まさに神を冒涜する所業だ。そもそも、移植手術を受けてまで生きながらえて、一体、何をしようというのか・・・。カメは思いつかない。
臓器移植法を認めてしまったのだから、死ぬ自由も、ある一定の条件の元に法制化して欲しいと思う。