◎チキン野郎・菅直人と悪代官が似合う小沢一郎
にしても、侍(さむらい)が見当たらなくなった。侍はスポーツの世界で求心力を発揮しているだけで、本来ならごろごろしていて欲しい政界からはとうの昔に姿を消してしまったようだ。
円高、株安なんのその、コップの中の茶番劇にうつつを抜かす民主党の代表選、連日報じられる低レベルの内容に辟易しながらも、やはりひと言いってみたくなったのが、冒頭の侍がいなくなったよなぁ・・・だ。で、侍には程遠い、チキン野郎・菅直人と悪代官といったほうが似合う小沢一郎ときては、もう噴飯モノ、選挙権もない身には、もはや予想通り亡国の坂道を転がり落ちている途中のひとコマにしか映らず、早々にドロップアウトしたカメは民主党代表選を横目に、ベニア製の看板に「Sell to Japan」と英語で書き込んで粋がり、売り歩く準備を整えているのだが・・・、先日のTOKYO MX 、西部邁ゼミナール 「菅直人,いかなる人物か」(8月28日放送)では、何度も膝を叩き大いに溜飲を下げたもので、ぜひご報告しておきたい。
ゲストは、菅直人首相とはお互いに20代後半からの知り合いで、堂々と批判もしてきた旧友である佐高信で、民主党の代表選自体がマイナスでの選択、いまの時代は政治家の人物論が必要なのではないかと、意思の疎通を図った上での佐高氏の菅直人評・・・。「あの時代に市川房江を担ぎ出すという感覚は、大志を抱く若い男のやることじゃないんじゃないか、市民派というわりには奇兵隊が好きだったり、息子に児玉源太郎が好きだからと、源太郎と名前をつけたり、本筋から外れた市民派じゃないか。模型いじりが好き。官僚には扱いやすい。状況主義、何かになることが好きで、実際になってどうこうじゃない。人間的厚みがない,奥行きがない」
西部邁は直接菅に会ったことはないとのことだが、会ってみることもないだろう。番組中では1度飲む席を申し込んでみようかといっていたが、時間の無駄だ。佐高の話だけで、菅の人間としての器が見える。それも、一国を預けるに値しないタマなのだが・・・。
西部には「小沢一郎は背広を着たゴロツキである。私の政治家見験録」(飛鳥新社1,575円)なる著作があり、その中で小沢について「大口笑い」と「不気味な沈黙」 とも評している。
番組で、佐高が自分の語録の中ではこれが有名といって披露したのは・・・クリーンなタカよりダーティなハト・・・。亡国の坂道の先にあるものは、一体何なのだろう。