2015/12/10

◎余命切れ 今日か明日か 肩が凝り

にしても、作家・野坂昭如の訃報にはちょっと狼狽えた。どう反応していいのか。涙腺こそ弛まなかったが、親しい友に旅立たれてしまった気もした。縁も所縁もないが、勝手ながら、非常に身近に感じていた著名人だった。脳梗塞で倒れてから何と12年、早く逝けばいいのにとも、何度も思ったし、気の毒でならなかった。いちど、BOOK-OFFで著作を探したことがある。文庫の「アメリカひじき」と「火垂るの墓」だったか、やっと見つけてほっとしたものの、カメの記憶の中では華々しく活躍していただけに、野坂コーナーがあるものと思っていただけに、何とも衝撃だった。作家というもの、版を重ねる作品を持たないと長生きできないと思い知らされた次第。ブラック情報によれば、直木賞を受賞していながら、いま生活保護を受けている作家もいるとか。野坂の場合は、奥さんが元宝塚で稼いでいるから大丈夫とも聞いたが、どんな思いで療養生活を続けていたのか。
実は、野坂の生きざまで共感し好きになったのは、どの雑誌だったか、連載していた日々の雑記帳だ。古稀を迎えてもなおGにトライし、その結果を詳細にレポートしていたほか、デリヘルを呼んだものの気が萎えてしまい、正規の料金を払って雑談して過ごした、などと報告していたのに触発されて、カメは真似して裏ブログをFC2にアップしたのだ。タイトルは「升亀072記」で、サブタイトルは「終日、オナニーに明け暮れ、気持ちE健康法を提唱中!!!」。2004年12月のことだから、本ブログよりも立ち上げは少しばかり早かったのだ。その後、カメはクモ膜下出血から生還し、いまは肺がん末期、余命2年の残りはあと1年と8カ月か・・・。ウフッ。