2009/11/22

◎デジカメはカメの臓器、緊急移植に成功


にしても、デジカメはもうカメの体の臓器の一部になっていて、カメはそれを土手にぶつけて壊してしまい、ビクともしないデジカメを手に呆然としていても何が始まるわけはなく、やはりデジなしでカメは生きられないと思い知らされ、必死でチェンマイを自転車で走り回って代替臓器を探し求め、安物ながらやっと見つけた同タイプのデジカメの緊急移植手術に成功し、カメはこれもチェンマイで歩きに歩いたお陰だと思った。
20日の午後のこと。レンタル自転車でチェンマイ大学の先までちょっと遠乗りしようと、ターペ門をくぐって、 西へ向かい、出口にあたるスワンドーク門のところの堀で、なかなか良い大木があって、あれこれシャッターを押しているうちに調子に乗りすぎ、ついでに遠くの山並みも撮ってみたくなり、土手を少し登ってみたのが誤りだった。降りる際、バランスを崩し、前のめりになりながら、左膝を芝に着くのと同時に「コン」と乾いた音がして、「ヤバ」と直感、見ると右手に持っていたカメラを芝にぶつけていた。ウヒャ。
カメラを救うには、カメが右半身を伸ばして、カメラを前に投げ出すようにすれば、カメラは救えただろう。それは、瞬間の判断で、脳裏をかすめた。でも、そうすると、カメの右半身がどの程度の被害を受けたかは不明だ。ベタっと胸から腹、太ももまで叩きつけられて、果たして・・・。とはいえ、デジカメの損傷のショックは大きい。見事に、動かなくなっていた。じっと見つめると、飛び出していたレンズがものの見事にひしゃげている。ま、これじゃ、カメラが作動しないのも、もっともだ。カメのこれまでのチェンマイでの毎日のメモの全ては、このデジカメのお陰だった。
これがないと、何も出来ない。茫然としていながら、とりあえず帰途、ITセンターをのぞこうと思っていた。いま使っていたPanasonicのLUMIXと同じ、電源にバッテリーではなく、単3乾電池を使っているタイプがあるや、なしや、だ。まずは一番近い所からで、最後はナイトバザーの南端のコンピューターセンターまでのぞくつもりでスタートした。
最初は、昼下がりのショッピングセンター、ガートスアンケーズ。3FのITセンターは、話にならず。PCばかりで、ほとんどのメーカーは顔を揃えていたが、Panasonicのコーナーはなし。でも、3Fのエスカレーター傍でデジカメのワゴン販売風のコーナーがあり、そこをのぞいたら、LUMIXが何種類か扱われていて、カメの後継機種だろう、いずれも1万BT(3万円)超。その中の安値でも1万1000BT台。ナイトバザールの外れのITプラザになかったら、明日改めて、1万BT超もやむなしと覚悟を決めた。続いて向かったのが堀の北側の道路に面するコンピュータ・プラザとアイコン・プラザ。一回りしてみたが駄目。パソコンと周辺機器で、デジカメは置いていない。何たること、なのだが・・・。

暗くなった道を自転車で南下、つい最近見つけた家電専門店「ELECTRONIC PLAZA」の明かりが目に入った。悔いの残らないように、期待はしないでここものぞいてみたら、びっくりの大当たり。カメ的には、ほんと、驚き桃の木だった。ここは、各メーカーのTV、AVを中心に白モノを並べている店。そこには、な、なんと、お馴染み、懐かしい、SANYO 、三洋がLUMIXと同じ機能のデジカメを展示していて、お値段が、これも、な、なんとの2490BT(7470円)。イヤ、驚いたのなんのって、これなら、いま払えちゃう。このタイプは在庫が1台しかなく、それも色はピンクときても、ねぇ。いまのカメは買うっきゃないのよ。もはや分身と化しているからねぇ。それにしても、代替が安く見つかり本当に良かった。7500円だもん、ね。ホッ。
で、翌日、念のため、当初目指したTHE COMPUTER CITYに出向いたところ、カメの狙いのデジカメ、電源に単3乾電池使用は、やはりなかった。それを確認したかっただけなのだが、それだけに、昨日の店で見つけたSANYOのデジカメはカメにとって奇跡に近い巡り会わせだ。いまさらながら、因縁めいたものを感じてしまう。(UPしたのはLUMIXの最後の画像)。