2009/03/08

◎「テレポリティックス」にうろたえた・・・


にしても、はや3月だというのに、このところのカメは、自らのアホさ加減に呆れ、その無知蒙昧ぶりに首を垂れる日々が続いている。66歳になって、いまさらでもあるのだが、おバカブームにのって、恥ずかし気もなく浅学菲才もいいかな・・・などとノー天気に過ごしていたのだが・・・。
先日、新聞のコラムで「テレポリティックス」というカタカナ言葉を目にして、さすがにうろたえ、ハテ、サテ、情けなくも首を捻ってしまった。Netで検索してみたら、かなり古くからある言葉でTelepolitics。何と半世紀も前の1958年版政治用語追補には「テレビによる政治という意味のアメリカの新語」とあり、 1994年版時代感覚用語では「テレビ政治」、「メディア選挙」、アメリカの大統領選挙で、テレビジョンというマス・メディアが政治のあり様に大きなインパクトを与えるようになったとあり、1960年に行われた「ニクソン対ケネディ」 を嚆矢とするとのこと。
なんだ、なんだ、そんな内容なら知ってるぜ、である。ただ、カタカナひと言で表記されると、ピンと来ない。脳細胞の壊死がかなり加速しているようで、自らのアホさ加減を、またまた暴露する羽目に・・・。とはいえ、近頃のテレビメディアの傲岸不遜ぶりを見ると、まさにテレポリティックスである。そのメディアのパワーは凄まじく、ますます増長している。視聴者である国民は迷える子羊で、メディアから垂れ流される有象無象の情報を無批判に受け入れ、その情報について真偽を確かめようともしないし、その内容について考えようともしない。アップされた映像が全てで、とんでもないことに、それについたナレーション、切り貼りの編集結果が事実であり、真実になってしまう。メディアに個性なり、主義主張でもあればまだしも、メディア自身が十人一色だから始末に終えない。カメの耳には、亡国への足音がだんだん大きくなってきている。