2011/03/31

◎「忍耐強い」と海外から賛辞も、おぉ~恥ずかしい!


にしても、衰退途上国と揶揄しつつ独り悦に入っていたのだが、東北関東大震災に見舞われては、こりゃメルトダウン国だと手酷く思い知らされた感じで、何とも情けなく、生まれてこの方意識したこともない日本人であることを初めて恥ずかしく感じてしまった。この大震災、人知の及ばぬ自然の底知れぬ脅威と世界に誇る日本人の英知の集大成である原子力発電との、いわばコラボ超災害というわけで、その喪失感、溶融感たるや半端ではない、福島県の農家で自殺者が出たというのもむべなるかなで、その衝撃波たるやまさに地球の核を突き抜けブラジルまで達するのではないかと思えるほどとはいえ、地震・津波の天災に引き続いて発生した原発での事象の数々は全て初動の対応ミスに始まるもの、火事でいえばボヤの段階で消せなかったわけで言い訳無用の人災であり、後は何ともお粗末なことに泥縄しか術はなく、見る間に被害は拡大するばかりでますます手を出せなくなり、あれよあれよという間に最悪といわれたチェルノブイリ並みの被災を想定しながらも手を拱いていたわけで、日本の科学技術はどこへ行ったのかといえば、とうの昔にリタイアしたり、天下ったり、「絶対安全」を貫いてきた先達の労苦を知らない現役の関係者がオロオロうろたえながら「直ちに・・・」「最悪・・・」と繰り返して徒に不安を煽ってばかり、そんな中、昨日、オバマ大統領が今回の日本の事故を教訓に安全性を一段と強化しながらも、引き続き原発を推進する考えに変わりがないことを強調する演説の中で「日本人の忍耐強さには心を動かされる」と賛辞を送ったそうなのだが、忍耐強いって、そりゃ違うだろう、そう(忍耐強く)見えるのは何もしていない、したいけれど何をどうしていいかわからない、単なる無為無策で切歯扼腕してみせるものの、カメと同類の無知蒙昧、浅学菲才とあってはねぇ、袋小路に嵌まって堂々巡りして七転八倒して、ただ、ただ、その醜態を晒しているわけで・・・おぉ~~~恥ずかしい!