◎孤独は極上の幸せ、至福の快感である
にしても、人は何故、孤独を恐れ不安に感じるのか、カメにとって孤独は極上の幸せ、至福の快感であるというのに・・・。昨夜のテレビ「ビートたけしのTVタックル」 で高齢化社会の問題として「孤独死」を取り上げ、千葉の団地ではNPOの会員が1人暮らしの老人宅を巡回しながら生死を確認する活動を紹介していたが、これは余計なお世話、お節介ではないかと感じた。死ぬ時くらいは、1人で心静かに穏やかに死にたい。死んだらお終い。後は野となれ山となれ、だ。
孤独は、人間が社会的動物、社会的存在であるからか、その文脈で語られ、倫理、道徳面からは悪行のようにみられ、おかしなことに寂しいという言葉がついて回ることが多いのだが、果たしてそうか。カメにいわせれば、それらは偏見であって、ちゃんちゃらおかしい。
寒い夜、明かりの点いていない冷え冷えとした暗い部屋に1人帰るのは寂しいとは、よく耳にするのだが、カメはそんなことはない。カメは浮き浮きして、足は軽くなり、誰もいない、気兼ねしなくてもいい、気侭に過ごせる部屋に落ち着ける喜びが沸いてくる。孤独だからこその快感で、共感者は少なくないと思うのだが、この世にはそれを公言することがはばかられる空気がどんよりと漂っているわけだ。ま、それを人の道とでもいうのだろうが、その道を外れた外道のカメには本能の赴くまま、勝手気侭に過ごすのが何より、快楽こそ人生なのだ。それは孤独だからこそで、「孤独は極上の幸せ、至福の快感である」と本外道カメの死言状に加えておく。
Netで探してみたら、仏の小説家・バルザック(1799年 – 1850年)はこんな言い方をしていた。
「孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。しかし、孤独はいいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである」