2010/02/17

◎難民と 呼ばれて俺か マイペンライ


にしても、ロングスティとかビザの延長とかのキーワードでネットサーフィンをしていたら、先日「チェンマイ難民」なる言葉が飛び込んできた。な、な、なんと、である。テレビ番組でチェンマイ暮らしの日本人老夫婦の節約生活が紹介され、団塊の世代のリタイアで今年は約2000人がチェンマイに押し寄せてくる見通しで、お金を使ってもらえない難民の急増に当局は困惑している・・・といった内容のネット情報だ。
何とも刺激的でストレート、図星を突かれてカメは、その言葉を難民批判と感じたのは過剰反応か。ともあれ、情報の真偽を確かめたくて「チェンマイ難民」をキーワードに検索してみたところ、日本の年金難民とタイ国境の難民の2種類の難民問題が浮上してきた。
カメの関心はもちろん年金難民である。アップされている情報を辿ってみると、その出所は関口宏の「水曜ノンフィクション」(TBS、09年1月29日放映)の「年金で暮らせるか」特集で「“年金難民”が増えている海外へ」。その中で、タイのチェンマイに移住している老夫妻が登場していたという。番組の内容を的確に紹介していると思われるブロガーの報告によると、こうだ。

日本国内で少ない年金での生活は節約、節約の毎日。それならばということで、物価の安い東南アジアに年金生活者が豊かな生活を求めて流出していて、そういった方達を「年金難民」と呼ぶらしいです。なかでもタイのチェンマイには年金難民として2000人以上が生活していて、番組ではチェンマイに住む年金生活者夫妻をクローズアップ。月18万円の年金で、チェンマイでは月10万円の生活。インタビュー当初は、日本よりも楽園だと答えていたものの、バスタブが無く、タイ料理に馴染めないため自炊をするも、調理はキッチンが無いため洗面所で。煮炊きするのは一つの電気鍋だけで、とても不自由な生活を強いられている、といった感じ。社交的な妻に対し、言葉の壁を感じ、なかなか外出したがらない夫が引きこもり状態。インタビューも最後になると、できれば日本で暮らしたいと…。この映像を見る限り、チェンマイには住みたくないなぁ~と思いました。インタビューを受けていたご夫婦を見ている限り年金が問題なのではなく、「言葉」と「食事」、この2つが問題となっているのでは? と思いました。

なるほど、番組制作者の目からすれば、頂きなんだろうが、洗面所で調理する映像などは確かにショッキングだろう。が、これを年金問題と絡めるのは如何なものかと思うのだが、Net上には、ロングステイヤーたちの声が飛び交っていた。

「最近チェンマイあたりに年金で住む人を年金難民というそうです。 ちょっとショックな言い方ですが、あながち当たっているかも知れません」
「テレビで報道されたチェンマイ難民て!! ・・・ロングステイヤーには酷い呼び名・・・、 年金の受け取りが少なくて、とうとうタイのチェンマイで生活しなければ生きて行けない人が今年だけで2000人チェンマイへ訪れると」
「年金難民、日本に帰れず路上生活 ?」
「 ロングスティーヤーは『年金難民』・・・。 そうです。日本でもらう年金では、日本では息たえだえの生活しか出来ません。 私達の仲間は、ロングスティーヤーは、年金難民と呼び合っています」
「タイ日本人社会の最下層を構成するロングステイ難民はチェンマイだけで500人はいるという。不景気な世の中、増えることはあっても減ることはないだろう。ロングステイの影の部分ではある」

で、浮かんだカメの一句・・・
難民と 呼ばれて俺か マイペンライ
チェンマイ 難民暮らし 板に付き
難民の 手にずっしりと バーツ札  *バーツはタイの通過単位