2009/11/15

◎現地に同化? 「水」を気にしなくなった


にしても、変わったといえば水を気にしなくなった、かなりご当地に同化してきているからだろう、タイ食堂で出されるストローを突き刺した氷水も飲むようになったし、オーダーの際、飲み物を聞かれて「ナーム(水)」と答えられるようになった。つい先日は、そのカメの「ナーム」が通じず、それどころかウエイトレスの娘っ子から「ワーター」と聞き返されて、面目なしだった。食堂でドリンクの注文を聞くのは、ミネラルウオーターのボトルを10~20BTで売りたいからで、それを「ナーム」といわれると、それはタダなわけで、店の売り上げにはつながらない。

実のところ、風説の類だろうが、タイの飲料水は危ないとの情報が広まっていて、カメなどは当初、万一の自衛策として「正露丸」を持参した他、食堂で出された水には手をつけず、ミネラルウオーターのボトルを注文するか、時にはビールなどをオーダーし、それこそ歯磨きで口を漱ぐ際も神経を使っていた。例えば、食堂でビールをオーダーするとコップに氷を満たして、ビール瓶と一緒に運んでくる。と、ウエイトレスの前でその氷をトレーに空け、空けたコップにビールを注ぐほど徹底していたのだが、今回は、そんなことも気にならなくなったし、食堂で気を利かせて、氷を入れた水道水のコップをサービスすることもあるが、何となく飲んでしまっている。もちろん、積極的に水道の蛇口から飲むようなことはしないし、蛇口からコップについだ水もまだ、口を漱ぐ程度でしか使っていないが、水に関してカメ自身の中でかなり現地に同化してきたと感じている。そう、そんな気がする。先般は旧市街を散策中に立ち寄ったコーヒー店で、写真でご覧の陶器が出てきて、何事と驚かされたのだが、「チェンマイ風水飲み器」ですといわれた。シルバー仕立てのコップについで一口飲んでみたが、ぬるくて、ねぇ。冷やしてあれば旨いだろうに。だから、ゲストハウスには冷蔵庫が付いていないと困る。水のボトルを買っても、冷たさがひと晩もたないもんねぇ。
そういえば、歩き疲れると、道端に日陰でもあれば、そこに腰を下ろしてしまう、とか。うふっ、これがまた、現地への同化で、マイペンライというか、何とも快感なんだよなぁ。