2006/11/08

◆なるほど、なるほど、久々の“堀江節”楽しむ


にしても、久々の“堀江節”を楽しめた。なるほど、なるほど、ねぇ・・・である。
ライブドア(LD)事件の第21回公判が昨日、東京地裁で開かれホリエモンに対する被告人質問が始まり、ホリエモンは宮内亮治被告について「辞められたら困るので腫れ物に触るように扱った」と供述、「軍隊じゃないんで(私が)グループ全体を強力に指揮統括していたというのは実態と違う」と検察側の構図を否定し、実際は宮内被告の顔色をうかがいながらの経営だったことを強調したそうだ。これまでの公判でも、LDの経営戦略は大学のサークルのノリだったとも伝えられたが、多分、その通りだろう。
ただ、浅学菲才、付和雷同型のカメはLDの株価の動きに魅入られ、昨年秋から持ち株を全部LDに乗り換える準備をしていた。その時、500円前後で入手したLD株が確か200株ほどあり、カメの他の保有株全てをLD株にしようと決断したのだった。加熱相場の雰囲気に呑まれ、いずれ近いうちに急騰間違いなしと確信したのだ。
が、当時の株価は700円超で推移していてなかなか踏ん切りがつかず、模様眺めを続けていた。それでも、ちょこちょこ、10株、20株と買い増しして、全部で500株ほど集めただろうか。
年が明けて、根拠はないが何となくキナ臭さは感じたものの、LDに便乗して高値で売り逃げすればいいやと思っていた矢先に、突然、地検の強制捜査が入って茫然自失である。やられた! それはないよなぁと地検の不当捜査と感じ、ホリエモンには“出る杭は打たれる”かと同情したものだ。
ノリとも知らず、LD便乗したカメの自己責任ではあるのだが、ニッポン放送に始まるホリエモンがらみの損はトータルで100万円ほどにはなろうか。もっとも、強制捜査が入らなければ、カメの損はもっと膨らんでいたかもしれないとも思う。
それでも、ホリエモンへの憎しみはない。あくまでも、愛すべき、可愛らしい得なキャラだ。逮捕についても不思議だし、不当と感じた。検察の傲慢、思い上がりもここまで・・・と何とも不快だった。
その後、ダイヤモンド社から刊行された田中慎一氏による「ライブドア監査人の告白 私はなぜ粉飾を止められなかったのか」を読んで、検察の筋書きがやっと読めた。ノリだ、何だかんだといったところで、決算書に社長として署名押印したら、知らなかった、報告を受けていなかった・・・では通らない。確かに、ホリエモンは粉飾など知らなかったと思う。
でも、結果責任は負わなければならないわけで、ホリエモンの有罪判決はやむを得ないだろう。ロスタイムに入っているカメと違い、ホリエモンはいまハーフタイム・・・、後半も奇想天外なプレーでファンを沸かせて欲しい。