2011/05/24

◎エアポートリンク知らずして、何のバンコクや・・・


にしても、「人としてどうか」にまたもや直面、今度ばかりは生体反応などではなく、社会的存在としてあまりのことに、ただただ己の浅学菲才、向学心欠如、社会的無関心といった人としてどうかといった諸症状が一気に露呈してしまい、何が何やら、大汗をかいて、ただもう恥じ入るばかりだった。
それは21日、14:10にチェンマイ空港からバンコクエアー機でバンコクへ飛び、スワンナプーム国際空港にほぼ定刻通りの15:30,に到着してからのこと。何だかんだあっても、ホテルには1時間後16:30にはチェックインしているだろうと、彼女にはメールしておいたのだが・・・。ま、彼女は彼女で仕事の打ち合わせで、ホテルには18:30ごろ行くと伝えてきていたから、悠々楽々できると踏んでいたのだが・・・。
実は、スワンナプーム空港に良い思い出はない。とにかく広い。広さへの恨み辛みは別にして、全ては悪名高いタクシーのせいだ。ボルとかボラれるとか、あまり聞きたくもない話だが、これが付いて回る。今回、タクシーは300~500bart(900~1500円)で、あまり腹を立てないようにと覚悟していたが、何と、なかなか出口が見つからない。国内便での乗降で機内に預けた荷物はない。簡単に出られると思っていたのに、出口がない。行けども行けども搭乗ゲートばかり。いい加減疲れてきて係員に聞いたら「EXIT?」と大声で聞き返され、頷くと、機内預け荷物の引取所の方角を指差した。騙されたつもりで、そちら方向に歩いたら、その先に出口はあって、いやはや、クタクタ・・・。
それでも、まだ時間はある。タクシーに乗ることもないかと、エアポートバスを探したら、コレがまたなかなか見つからない。散々歩いてやっと案内所を見つけたが、それがまた外れの外れ、だ。やっとたどり着いて「シーロム?」とか聞いてみると「ない」という。ないとはどういうことなのか、ぼんやりしていると、5、6人の団体客が来て、やはり「シーロム?」と聞いている。ここでシーロムったら、銀座か新宿といったところか。そこまでのエアポートバスがないとはどういうことなのか・・・。聞いていたら、何か別の列車があるようだ。これ幸いと団体の後についていくと、どうやら空港まで電車が通じているようだ。たまげた、ね。タクシー代で気が重くなっていたところに突然の光明が差し込んできたようだ。とはいえ、納得はしていない。どういうことなのか、がさっぱり見えてこない。
後で、NETで検索したところによると、2007年8月の完成予定が、高架のコンクリートにひびが入るなど度重なる延期を経て、3年遅れの昨年2010年8月23日にスワンナプーム国際空港とバンコク市内を結ぶ全長28㎞のエアポートリンクが開通・開業し、各駅は初乗り15bart(約45円)という格安運賃で30分で市内に到着、お馴染みのMRT(地下鉄)とBTS(高架鉄道)に接続しているという。何と、こんなビッグニュースを知らずして、何のバンコクや・・・というわけ。ほんま、1人、単独行動に救われたが、さすがに、こんなこっちゃ、とても”総理”は任せられない、器じゃないと、いわばいえだ。で、ホント人としてどうかと思い、カメは青褪めていた。