2012/10/25

◎久々に良い映画「セント・オブ・ウーマン」を観た


にしても、久々にいい映画を観た。ほんと、いい映画、映画らしい映画ってまだあるんだと、嬉しくなった。同時に、なら、どうして作らないんだよと毒づいてみたくもなった。
ご覧になったかどうか、NHKBS13:00~プレミアムシネマで放映された「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」(原題Scent of a Woman だ。番宣によれば、生きる希望をなくした盲目の退役軍人(アル・パチーノ=アカデミー主演男優賞)と名門校に通う苦学生の、人生を変える数日間の交流と友情を描いた感動作とある。確かにその通りなのだが、カメの裏読み?したテーマは、プライドが高く卑屈で嘘つきで酒飲みで女好きで過去の栄光にすがった情けない中年の盲目退役軍人の死に様探しかとも感じた。
あまりにも良くできた映画だったため、視聴後、感動覚めやらぬうちに、この感動がカメだけの個人的なものかどうかを確認したくなって、Yahoo映画の「ユーザーレビュー」にアクセスしてみたら「久々に良い映画を観た・・・」と「久々・・・」と いう書き出しが多く 、「やっぱり、ねぇ」との思いを強くしたのだった。もちろん、1992年の製作だから、古き良き時代の映画じゃないわけで、やはり昔も今も良い映画に対する評価は変わっていないんだと再認識してほっとした。ただ、唯一、日本語のタイトル「夢の香り」は蛇足だし、興ざめだ。