2007/05/15

◎戸塚理論の精髄は快楽至上主義・・・


にしても、あの戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長の最新著作『本能の力』(新潮新書)で展開される戸塚理論の精髄はエロガメの快楽至上主義と見事に合致するもので、何とも心地良く、心強く感じた。
本書は書評で初めて知ったのだが、帯のコピーでは「体罰は善なり。少年犯罪、ニート、いじめ……『無気味な若者』の増殖を止めよ。」といまも変わらぬ社会風潮の中での問題点に警告を発している。
そもそも、戸塚校長の事件は事故であって、マスコミの集中豪雨的なバッシングが戸塚校長を有罪に追い込んだとの忸怩たる思いもある。でも、カメは所詮野次馬にしかなれない。情けないかもしれないが、あくまでもカメは自分さえ良ければそれでいい快楽至上主義者なのだ。
本書のWeb立ち読みをのぞくと、人間の行動原理は「快を求め、不快を避ける」と。まさに、その通りで、戸塚校長は最も質の高い「不快」は死の恐怖であり、海へ連れ出すために有効な手段として体罰を後ろ盾に使ったという。
となれば、質の高い不快感を脱したときの快感、達成感、満足感は本能のままであり、本能の力・・・というわけだ。