◎鶴太郎の『午睡の如く他界す』に参った!
にしても、何がなんだか、ぼんやり、ダラダラ、ブログの更新もままならなくなって、いっそまたプーケットにでも飛び立とうかと思うほどに老人性欝症候群が進行しているさなか、欝にはちょっと刺激的なBS朝日のインタビュー番組をこの土、日の午後6時から2本、視聴した。
最初は、おでん芸人からボクサー、役者に転身したイメージが強い片岡鶴太郎(1954年12月生まれ)が、間もなく還暦を迎えるいまは画家になって20周年になるという。インタビュアーは編集者の石原正康(幻冬舎)。何たって、鶴太郎といえば、「小森のオバケちゃまよ~」「プッツン」そして「アツアツおでん芸」とデビュー当時からずっと見ていたが、いつの間にかボクサーになり、役者として大河ドラマで見かけたりして、お笑いの道は断念したのかと思っていたら、その後始めた画業でもう20年になるそうだ。どれが本業なのか、特に、お笑いは他に大物がいっぱいいて、自らの限界を悟って身を引いたのかとも憶測していたのだが、実は「腹の主」の指示とかで、その後も腹の主の言葉に従いながらなのだが、その全ては何れもソコソコどころか、なかなかの出来栄えで、味わい深く、恐れ入るしかない。で、終始眼光鋭い鶴太郎、120歳までは楽に生きていられるといい、座右の銘を問われて、色紙に書いた、こんな言葉を披露した。
墨の筆致もいいが、それ以上に文言がいい。見事なもんだ。二の句が継げなかった。
翌日は、銀行員で音楽家の
小椋佳(1944年1月生まれ)で、インタビュアーは女優の野際陽子。
二股時代のあれこれの後、メインテーマはこの9月に開催する予定の「生前葬コンサート」。小椋は、古稀を目前に「歌手人生にケリをつける」と気負うことなく、淡々とそう言い、「その後も歌っているかもしれない」ともいった。
既にサルになってしまったカメは「オレはどうすりゃいいんだ」と一人ごちてみた。