2014/01/05

◎アンダマン海の真珠は歌舞伎町のよう

にしても、「アンダマン海の真珠」にたとえ られるリゾート地、プーケットにきて1週間ほどが過ぎて、ようやくこの地の様子が見えてきたような気がしている。その環境、強烈妖艶な雰囲気に1時は尻尾を巻いて逃げ帰りたくもなったが、自マンションのエレベーターが改修工事でストップしているとあっては、新天地に足を踏み入れるしか選択肢はあるまい。そんな後押しもあって、プーケット島の中でもカメが宿を取ったパトンビーチは最も賑やかなビーチであり同時に一大歓楽街も有して昼も夜も賑わっている。デジカメぶら下げ少しウロウロしてみて、ここは日本でいえば、新宿歌舞伎町ではないかと感じた。いわば、歌舞伎町ビーチだ。歌舞伎町に名前を知っているホテルは幾つあるだろうか。スナックやバーの名前を告げられて案内できる店はあるだろうか。チンプンカンプンに違いない。かつて日活映画でいわれた「無国籍」ビーチなのかもしれない。
プーケットの国際空港に着いた日のこと。NETなどで事前にチェックしたデータによると、空港からタクシーでビーチまで800THB(2400)見当。ミニバス(バン)なら180THB (540)で空港内にカウンターもあるとのことで、プリントアウトしたゲストハウスの名前と地図まで見せて確認したあとに180THBを支払った。時間をかけて座席一杯に10人ほど詰め込んで、それぞれのバッグは後部に押し込み、で、出発して間もなく山登りが始まり、上って下りて、暫くしてやっと海が少しだけ見えたって感じ。1時間以上経って1人降り、2人降り、半分ほどが降りた後、やっとカメの順番が回ってきて、でもホテルの前までは行けず、運転手はプリントされた地図を片手に「あすこだから・・・」と指差しで教え、こちとら、海外、それも初めての街とあっては「私は誰、ここはどこ」状態、さて、はて・・・。フロントらしきところへ行って尋ねたら「××さんですか?」と本日の予約者の名前を声高に叫んだが、該当せず。プリントアウトした予約確認書を渡してみたらホテル名が違うじゃないか。頭の「Bangkok 」は一緒だが、次からがねぇ。ミニバスはとうに走り去っていて・・・。泣くにも泣けない、よ。
「うぅーん」と首を捻ったフロント女性、確認書の裏に手早く正確なホテル名を大きく書いて「タクシーで行きな。300THB」と有無を言わさず、従うっきゃないわけで、ただ、ただ、知らない街は怖いよなぁと頭を垂れつつ、今日中に予約したホテルに辿り着けるのか、ちゃんと届けてもらえるのか、このまま身ぐるみ剥がされるまで何も出来ないとなれば、この身の不運を嘆くしかない。
若いタクシーの運転手はビーチサイドから1つ東側の通りから途中で路地に入って車止めのところで止まり、この先だからと指を差されたのでした。
といったってねぇ。半信半疑、行くっきゃないと行ったところは確かに予約したホテルで、ビーチまでは200メートルほどのところでした。