◎チェンマイでは情感に溺れ外道を外れる・・・
にしても、訪泰というか、チェンマイ熱が冷めて、体が動かない理由に最近気がついた。昨年9月、日本に戻ってくる時、次は11月、年明けにまた、と秘かに意気込んでいたのだが、それらが一気に萎んでしまったのだが、それは寒過ぎてでも面倒臭いからでもなかったのだ。昨秋、1ヵ月滞在してチェンマイを去る際、その間顔馴染みになった4人に「また、来るよ」と挨拶して、カメは勝手に目蓋を熱くし、感慨に耽っていたのだ。1人は、技術高校の先生でTシャツを扱う屋台の親父、Facebookで友達にもなり、帰朝前にはレストランで一緒に昼飯も食って、親交を深めたりしていた。1人は、アパート近くにあるランドリーの熟女、洗濯物を届け、受け取りに行くだけの関係なれど、笑顔がよく帰朝前に届けた際は「これが最後・・・」なんて、言わなくてもいいのに、何となく告げて、見詰め合って、なんて、ね。あとはアパートメントのフロントの若い女性2人、言葉は通じないものの、ノートPCにタイ文字で問い合わせ文を表示して持ち込んだりしていたから、何となく馴染んでいて「明日チェックアウト」なんてキチンと挨拶して・・・。彼らの顔は今も時に思い出す。
こうした感情、実は世俗の情感であって、外道の世界ではないわけで、カメにとってはその後ろめたさから「次」の決断が出来なかったのかと、最近になってやっと気付き「なるほど」と納得、やはり外道を極めたく、いまはチェンマイ以外で終の棲家を探し始めたのだが、さて、はて・・・。