2009/09/20

◎マニフェストが葵の印籠の威光を放ち始めた!?


にしても、民主党政権の登場は、ちょっとした革命だ。第二次世界大戦での敗戦に国民は茫然自失だったが、当時、官僚のモチベーションには沸き立つものがあったに違いない。今回の政権交代は、その構図が逆転して、官僚が茫然自失し、国民は目を丸くして沸き上がる・・・。後は、マスコミ次第だろう。
いや、はや、カメもびっくりしゃっくり、官に対し溜飲が下がった。お粗末な自民党には呆れるばかりだが・・・。でも、これほどの変革が実践されるとは、誰が想像していただろう。鳩山総理をはじめとする民主党の幹部だって、予想していなかったのではないか。驚いて、武者震いか、ビビリか判然としない新代議士もいるのではないか。
マニフェストによる総選挙、それによって民主党のマニフェストは国民の負託を受け、それを頑なに実践することによって、その時からマニフェストが葵の印籠の威光を放つことになる。
まずは、事務次官会議の廃止なんて、恐れ入りました、だ。口だけで、とても、できるなんて思っていなかった。新大臣の就任会見もそうだ。官僚の作成するペーパーなしで、マニュアルを駆使し、会見をそつなくこなして見せたのだから、驚かされるとともに、民主党の本気度を感じさせられた。
一市民にとっては、これから政治が面白くなること請け合いだ。マニフェスト選挙の真髄はこれから、さまざまな局面で見せ付けられることになるが、民主党の政権交代パワーは、おぼっちゃま総理どころか、想像以上に腰は据わっていて、なかなか強かで手強そうだ。
マニフェストで知られる北川正恭さん(早稲田大学大学院公共経営研究科教授) がラジオ番組で「混乱してもいい。そこで議論し、結果を出していくのがマニフェスト政治」「できなければ、また総選挙で、国民が選択する。二大政党ならそれが出来る」とコメントしていて、なるほど、そうか・・・と思った。国民投票による直接民主政治の始まりのようだ。