2007/08/29

◎バンコクはヒトとクルマ、バイクが渾然一体の街


にしても、東京・蒲田に帰って街中を自転車で走るのが怖くなった。スイスイ走れるのはいいが、安定感に欠け、何かバランスを崩してふらついてしまう。

バンコクとは街の造りが違うことに思い当たった。
バンコクの街は車の渋滞でも知られるように、街全体が混ぜご飯の趣きが強い。まず、車道と歩道の区別があるのは幹線道路の一部だけで、横断歩道とか、信号などもほとんどない。どうみても、クルマ優先で、ヒトの存在を全然考慮していない。それに、狭い道路が多いので、一方通行路が多いし、行き止まりの路地が大半だ。
日本と違い、道路はいわば広場・・・、そこに人も車もバイクも入り乱れて、それこそごった煮状態になる。カメのお肉も車のメカと肌を接してしまう。バイクの後ろに乗った際、開いた膝が他の車やバイクと接触するのではないかという恐怖に捉われてしまった。道路を歩いていても、足の甲をタイヤに踏まれそうになるなんて、日常茶飯事で、これでよく事故につながらないものだと、妙に感心してしまう。
バンコクの街は、ヒトとクルマ、バイクと異質のものが渾然一体となった広場のような空間で、そこでお互いに支え合いながら構成されているようだ。

そんな街で1ヶ月近くも過ごしてしまうと、そちらに慣れてしまい、どうも東京の街に馴染み難い。東京の街では、早く自立しなければならないのだが、まだ何とも不安定で、自分の足で立っているのが、しんどい。