2012/09/03

◎コレクターの都合の良い妄想・・・

にしても、何時のころからか定かではないが、間違いなく今年3月チェンマイを訪ねてからこのSKULL(髑髏)の虜となり、屋台で目にするリングにはつい手が出てしまい、ちょっとしたコレクター気分を満喫しております。

このコレクターって奴、集めて何かをするとか、何か目標があるわけではなく、収集そのものが楽しみであり、SKULLの何たるかには頓着していません。当初は物珍しい形だけで買い求めていたわけで、そのお値段たるや、「99THB」以下に決めておりまして、写真にアップした24個は今回チェンマイに着いて2、3日で買い集めたもので、全部合わせても多分、本物のシルバーの指輪1個も買えないと踏んでおります。ウフッ。でも、これがコレクターって奴の性というか、ノー天気なところでして、眺めつつ、触りつつ、それで十分に満足しているんですから・・・。ただ、それを独り楽しんでいるうちはまだしも、ヒトに見せたくなったり、どうしても自慢したくなるものでして・・・。

先日の昼下がりには真夏の空に湧き上がる白雲塊を太陽が照らし出し、ところどころにSKULLが現れてきて(目をちょっと細めていただければ・・・)、慌ててシャッターを押しまして、我侭勝手ながら見出しに、気侭なとか、勝手なとか、奔放なとか、好い気ななど思い浮かびましたが、何となく「都合の良い」にさせて頂きました。

「99THB」以下の指輪としましたが、これ、タイ語では「ガオシップガオ」と発音し、カタカナ表記してみましたが、これって、仲間内では「安物買い」といって嘲り笑う対象になっているようです。ただ、24個のリングをゲットしてから、その手の屋台からSKULL指輪がほとんど姿を消してしまい・・・なんて、あとは次の入荷待ちのようで、店主に申し訳なさそうな顔をされ、それ以上追及しても詮無いことと、ならばと、純正シルバーを扱う店を幾つか物色しても、厳かな感じがする古い店舗やショッピングセンターなどの店舗では、所詮、カメが出入りしても「タオライカップ」と値段を聞いてしょんぼり引き下がる羽目になって、夜店、屋台の類になると実は純正シルバーの指輪を専門に扱う店は少なく、店といっても例のフーテンの寅さんが四角いトランクを開いて、そこに指輪を並べているような格好で、純度92.5%の登録証書を掲げた店にはさすが品格があって、外道などは相手にせず、門前払いの雰囲気が漂っていて、ねぇ。でも、他の屋台と違って、1個売れれば売り上げは店舗の広さ、従業員の数などには比例しないからなぁ。(この写真は、店主のご好意で撮らせていただいた純正シルバーリング。やっぱり写真でも歴然か・・・いや、そうでもないか)

 
ならばと、飛びついたのが大きさ、大きさにこだわって、大ききゃいいだろうってなもんで、土曜の夜の歩行者天国をのぞき歩いていたら、安売り中の銀細工屋台に、そりゃデカイ、とても指輪の比ではない灰黒色のSKULLが2個、ひっそりと展示されていて、凄い迫力。やっぱ、デカイって、凄い、ヨ。これ、脳天が少しくり抜いてあって灰皿。それで、ディスカウントの50THBだっていうんだから、呆れちゃう、ね。指輪なんて、糞食らえってなっちゃうよなぁ。で、まずは1個買ってみて、やっぱり堪んないねぇ、迫力が違う、ヨ。ひょっとしたらと、次の週も出かけてみたら、多分、残りの1個だろう、何故かドキドキしながら50THB札を差し出していた、よ。実は、その後もSKULL灰皿には目を凝らしているのだが、まだ見つからない。