2012/09/19

◎狙い続けた仏塔と飛行機、ラストデーの1枚・・・


にしても、東京に戻ってまもなく2週間になるというのに疲れが抜けず、体がシャキッとしない。毎日、チェンマイではなかった寝汗をかいてベランダに布団を干し、ダラダラ、ぼんやり、時間が過ぎていくばかりで、ブログの更新も滞り、何か、このまま鬼籍に入りかねない雰囲気に些か慌てて、パソコンを開くも、何よりテーマが思い浮かばない、というより、東京での生活では情けないことに、テーマが元々ないようだ。なるほど、ねぇと1人合点してもしょうがないわけで・・・。
で、思い出したのがチェンマイ・ラストデーにデジカメに収めた念願の写真、仏塔と飛行機っていうのはどうだろうか。ずっと狙っていながら、成果を挙げられなかった念願の写真だ。その日、バンコクからは深夜便というわけで、チェンマイ空港は午後7時20分発のバンコク行き。従って宿のチェックアウトは午後4時半を予定して、朝からスーツケースにあれこれ詰め込んで、やっぱり最後は体重をかけてケースを押し、チャックを慎重に引いて鍵をかけ、ホットひと息ついたのが丁度昼過ぎだったか。これでよしと安心して、ぼんやり窓の外を眺めてどの位たったか。仏塔の左手から機影が寄ってくるのに気付いた。こりゃいけると、デジカメのスイッチを入れてシャッターを押した写真がご覧の1枚。やっぱり、期待しないで、でも、準備だけは整えて、ぼんやり待っているのがいいようだ。我ながら、よく撮れたとニンマリしている。

2012/09/06

◎「face to face」端緒に「facebook」友達・・・


にしても、チェンマイに来て「face to face」をきっかけに、あれよあれよという間に「facebook」友達ができてしまった。逆のコースは多くても、これはちょっと珍しいのではないか。相手は、サタデーマーケットのTシャツ屋の親父だ。Tシャツの柄がSUKALL(髑髏)だから、のぞいて気に入ったのがあれば買っていた。このTシャツ、アメリカ向けの「made in thailand」というわけで、かなりの量があるらしく、こうしたEXPORT SHOPをあちこちに見かける。カメが買うサイズは「M」。かつて「XL
を買ったら、パジャマのようだった。滞在するアパートの前を走る通り沿いにもSUKALLがウリのようなTシャツ店があり、自転車で前を良く通るのだが、店が開くのは夜だけのようだ。で、食事の帰途、のぞいてみたら奥から親父が出てきて、「昨日の夜、あなたにTシャツを売ったのが私です」と人懐っこい笑顔でいうので、そうかそうかと頷いていたら、「私は、実は、工業技術学校で教師をしている」と。えっと愕いて、顔を見たが笑っていて、色々聞いてみたいのだが、如何せん、言葉が喉の奥に引っ込んだまま。「メルアド、チェインジ」といってみたら、「Face Bookはどうだ」ときた。カメは使ってはいないが「kito_genta」のIDで登録はしていたから、後はとんとん拍子に進み、部屋に戻って親父のプロフィールを見てみたら、何と「25歳、独身」。学校の教員リストにも写真つきで掲載されていて・・・、てっきり、商売熱心な屋台の中年親父で、人懐っこく、エネルギッシュなイメージだったが、見事に覆されて・・・、なおかつ、FaceBook情報によれば、信心深く、どうやら著名な高僧の1人に心酔していて、その寺院の再建に尽力しているようなのだが、それも正確なのかどうかは勿論不明、何よりFaceBookのページからは、そんな雰囲気だ。

何度か店をのぞくうち、「今度飯食いに行こうよ」となって、異国の空の下とはいえ、さすがに年長者がセッティングするしかないだろう。休みは日曜日とのことで、日程は9月2日1130分として、さて、場所・・・。何せ、日曜日の昼となると、いずこも混雑していて、ゆっくり出来ないどころか、話が通じないんだから、静寂も欲しい。となると、値段は定かではないが、昼飯で何度か行ったことのあるウアライ通りの観光客向けのちょっと高級感漂う北タイ風造りのレストランならと決めその内容をFaceBookのメッセージで連絡した。
その日、カメは当然自転車10分足らずのレストランに行ったら、先生は日焼け甚だしい色褪せたピンクの乗用車で先着していた。車は30年前のスズキ車だといい、これまでずっとノートラブルだと。はや、歴史的遺産、そんな臭いもするし、 ハンドルはやけに小さく、当然冷房はなし、安全ベルトはダミーだった。チェンマイでもこのタイプはこれ1台しか走っていないだろうとのこと。スズキのOBが聞いたら涙しそうな話だ。

広々したレストランにお客はカメと先生の1組だけ。席に着くと、最初、話のテーマは忘れたが、先生があっちからこっちから切り込んできて、会話の端緒をつくる努力をしてくれたが、いかんせん、チンプンカンプン、カメはお爺さんにもかかわらず、あの可愛いローラちゃん状態に陥り、ただもう頷いて笑っているだけ、もちろん指を丸めたり、舌を出したりもしない。お爺さんのローラちゃん状態なんて可愛いわけもなく、先生はウエイトレスに声をかけ、彼女を仲介役に今度は英語を交えながら、お爺さんの言葉を出来るだけ理解しようと努めていただきましたが、効はなし。
メニューを渡され、結局選ぶのはカメに任され、ビールでもと聞いてみたら「ノー」とのこと。でも、とかなんとか、何かやり取りはあったが、ローラちゃん状態で詳細は不明。で、改めて今度は写真付きのメニューを見せてもらい4品頼んだか、ポークカレースープ、香味野菜スープ、野菜とソーセージ盛り合わせ、ムー竹皮包み、スティッキーライス×2、ナーム()ボトル×2。結果、多からず、少なからず、なかなか落ち着いて適切な選択だと思う。料金は510THB。お爺さんのカメはひたすら食って、食って・・・。先生のご期待に沿えず、クチョンってか。サポートしてくれたウエイトレスのご尽力にもかかわらず、話は展開せず、盛り上がらず、まことに申し訳ありません、これも、ひとえにカメの浅学菲才によるもので大いに責任を感じ、反省もしております・・・なんて、伝える術もなし。何とも懲りない奴っていうもんでして、えへっ。

奢られっ放しは避けたいのだろう、お返しに、このあと、遊びに行こうと誘ってきた。といって、カメは自転車だしと戸惑っていると、そんなのは車に積んでアパートで下ろせばいいといって、写真でご覧のように、後部座席を倒し、見事に車体を半分押し込み、車で5分足らずのアパートで下ろして、さて、出発。ランプーの方に行くといっていたので、山越えかと期待していたのだが、その手前の動物園に車ごと入って、少しドライブ、あとは入園券とセットになった遊覧バスと高架モノレールに乗ってひと回り、最後に九官鳥のショーを観覧して、ちょんとなりました。
遊覧バスから降りて一息ついたときだったか、「MR.kito」と先生に小さく声をかけられたのには驚いた。それは、ちゃんと耳に入ってくるんだよなぁ。それでいいわけで、ウフッ、でも、参ったね。何より、先生にこんな濃密な付き合い方をしていただけると、カメのタイ語に変化も出てきそうな気がする。何となくだが、勝手な思い込みも含めて、コミュニケーションが徐々に取れてきているような気もしていた。ウフッ。

2012/09/03

◎コレクターの都合の良い妄想・・・

にしても、何時のころからか定かではないが、間違いなく今年3月チェンマイを訪ねてからこのSKULL(髑髏)の虜となり、屋台で目にするリングにはつい手が出てしまい、ちょっとしたコレクター気分を満喫しております。

このコレクターって奴、集めて何かをするとか、何か目標があるわけではなく、収集そのものが楽しみであり、SKULLの何たるかには頓着していません。当初は物珍しい形だけで買い求めていたわけで、そのお値段たるや、「99THB」以下に決めておりまして、写真にアップした24個は今回チェンマイに着いて2、3日で買い集めたもので、全部合わせても多分、本物のシルバーの指輪1個も買えないと踏んでおります。ウフッ。でも、これがコレクターって奴の性というか、ノー天気なところでして、眺めつつ、触りつつ、それで十分に満足しているんですから・・・。ただ、それを独り楽しんでいるうちはまだしも、ヒトに見せたくなったり、どうしても自慢したくなるものでして・・・。

先日の昼下がりには真夏の空に湧き上がる白雲塊を太陽が照らし出し、ところどころにSKULLが現れてきて(目をちょっと細めていただければ・・・)、慌ててシャッターを押しまして、我侭勝手ながら見出しに、気侭なとか、勝手なとか、奔放なとか、好い気ななど思い浮かびましたが、何となく「都合の良い」にさせて頂きました。

「99THB」以下の指輪としましたが、これ、タイ語では「ガオシップガオ」と発音し、カタカナ表記してみましたが、これって、仲間内では「安物買い」といって嘲り笑う対象になっているようです。ただ、24個のリングをゲットしてから、その手の屋台からSKULL指輪がほとんど姿を消してしまい・・・なんて、あとは次の入荷待ちのようで、店主に申し訳なさそうな顔をされ、それ以上追及しても詮無いことと、ならばと、純正シルバーを扱う店を幾つか物色しても、厳かな感じがする古い店舗やショッピングセンターなどの店舗では、所詮、カメが出入りしても「タオライカップ」と値段を聞いてしょんぼり引き下がる羽目になって、夜店、屋台の類になると実は純正シルバーの指輪を専門に扱う店は少なく、店といっても例のフーテンの寅さんが四角いトランクを開いて、そこに指輪を並べているような格好で、純度92.5%の登録証書を掲げた店にはさすが品格があって、外道などは相手にせず、門前払いの雰囲気が漂っていて、ねぇ。でも、他の屋台と違って、1個売れれば売り上げは店舗の広さ、従業員の数などには比例しないからなぁ。(この写真は、店主のご好意で撮らせていただいた純正シルバーリング。やっぱり写真でも歴然か・・・いや、そうでもないか)

 
ならばと、飛びついたのが大きさ、大きさにこだわって、大ききゃいいだろうってなもんで、土曜の夜の歩行者天国をのぞき歩いていたら、安売り中の銀細工屋台に、そりゃデカイ、とても指輪の比ではない灰黒色のSKULLが2個、ひっそりと展示されていて、凄い迫力。やっぱ、デカイって、凄い、ヨ。これ、脳天が少しくり抜いてあって灰皿。それで、ディスカウントの50THBだっていうんだから、呆れちゃう、ね。指輪なんて、糞食らえってなっちゃうよなぁ。で、まずは1個買ってみて、やっぱり堪んないねぇ、迫力が違う、ヨ。ひょっとしたらと、次の週も出かけてみたら、多分、残りの1個だろう、何故かドキドキしながら50THB札を差し出していた、よ。実は、その後もSKULL灰皿には目を凝らしているのだが、まだ見つからない。


2012/09/02

◎チェンマイ雑記つづけます・・・

にしても、滞在をまだ1週間も残して、チェンマイ集大全ともいうべき一句を図らずも披露してしまい、慙愧に堪えず・・・なんて、さて、さて、チェンマイ雑記つづけます・・・。

[存外に旨かった焼きバナナ] 初めて食った。甘みが増していて、香ばしく、癖になりそう。この10cmほどの焼きバナナ、お幾らだと思います? 大好きな「タオライカップ」に焼いてる小母ちゃんは殊勝にも「3バーツ(THB)」と。
本性ケチなカメもさすがに愕き、トイレのチップだって2バーツ取るぜ、1本10円しないってことかと声にこそ出さず些かうろたえ、なら3本貰うんだったとか、詮無いことにとらわれつつも、財布からは5バーツ硬貨を探し出し、それを1つ摘んで小母ちゃんに渡し、しっかり1バーツ硬貨2枚をお釣りとして受け取り、串に刺した焼きバナナを咥えながらその場を立ち去るなんてことが出来ますかっていいながら、それをやっちゃうんだから、ねぇ。小母ちゃんが何とも、健気で、いじらしくて、でも、何ともしてやれなくてカメは情けなく、つい涙腺は緩んでいました。
[アサガオの高さ]いつ訪泰しても感じるのが、ショッピングセンターなどのトイレのアサガオの位置だ。ひと言でいって、高い。えっと愕いてしまう。届くのかなって、瞬間戸惑う。タイ人だって、体型はほとんど日本人と変わらないはず。平均すれば、小さいんじゃないかと思うのだが、こんなところで見栄を張っているのかもと思ってしまう。かつて、ハワイへ行った際、公園の公衆トイレに入ったときは爪先立ちで用を済ませ、さすが違うといたく感心したことがあるのだが・・・。タイでのこの位置、誰がどう決めたのか定かではないが、欧米への羨望なのか、コンプレックスなのか、或いは日本人を含めたアジア人に対する秘かなる自惚れなのか、当て擦りなのか。一段低いアサガオも用意してあって、そこには「boy」のアイコン。大きさまで比べられているようで、思わず下を向いてしまった、ヨ。


 
[これもカメあれもカメかとカメがいい]宿の近くのウアラーイ通りで毎週土曜の夜開催されるサタデーマーケット(歩行者天国)で似顔絵を描いてもらった。道路の真ん中で低い椅子に座って画帳を携えている「似顔絵画家」が10人近くいるのだが、足元に「200THB」と書いた紙を置いた若い画家の前に座った。似顔絵は2度目だが、今回のポイントは結構気に入っている髭とシニアメガネ。椅子に座って、目線の位置の指示を受けて、遺影に代わる遺描かなんて結構緊張しつつもさぁどうぞだが、そのままの姿勢で20分近くはさすがにしんどいが、ま、辛抱、辛抱。とはいうものの、これって結構疲れる。人が流れていればそれほどでもないが、時々人だかりが出来て、絵と本人を一緒にデジカメに撮ったり、多分似てるとか似てないとかのひそひそ話は気になるもんだ。で、仕上がった似顔絵を見せられて、なるほど、それなりか。とはいえ、愕いた、よ。若くて、いい男過ぎないか。ちょちょっとなぁ。で、また一句口ずさんでいた。
これもカメあれもカメかとカメがいい・・・。
語呂が気に入っている。