2007/08/25

◎歩いた、歩いた、五里霧中バンコク徘徊老人


にしても、歩いた、歩いた!!!五里霧中バンコク徘徊老人だった。帰国の日を迎える朝、ベッドの中でぐずぐずしながら、そう思った。やはり、ティーニーティーナイ(ここはどこ?)、ポムアライカップ(私は誰?)状態が何よりの快感なのだ。

カメは元々、歩くのは嫌いではない、それ以上に、ケチなのである。バンコクでは、東京のように足の便が整備されていない。だから、合法のタクシーの他、トゥクトゥク(オート三輪)とかバイクが多数横行し、各所にたむろしているのを見ると意地でも乗りたくなくなる。
ただ、地域によってその様相は変わってくるようで、例えばパタヤではタクシーがなく先般、画像をアップしたが、バイクに頼るしかない。ここでのタクシーはバンコク行きだけで、800BT取るそうだ。

昨日も歩いた。昼過ぎから、気になっていたマンションを地鉄で2つ先の駅まで見にいくことにした。地鉄を降りて歩いて10分くらいだったか、それらしきマンションを見つけて訪ねてみると、かなり本格的に営業していて月額の家賃は1万3500BTだという。参考までに部屋も見せてくれた。
バスでチンタラ帰ろうと、乗ったのはいいが、相変わらずの大渋滞、そのうち豪雨。降りるに降りられず・・・、179番、結局車庫まで乗る羽目に・・・。素直にそこから同じ番号のバスに乗れば元に戻るのはわかっていたが、それもちょっと癪の種で、雨が止んだので歩き始めた。
と、あるは、あるは・・・、何処まで続く? 多分、ここはラマ9世通り。なら,地鉄の駅も直ぐ近くにあるはずと思えども、延々と・・・。途中、交番があり、警察官がいたので、ラマ9世通りを確認、励みにしたのだが、ついにギブアップ、フラフラ状態でバスに乗ったのはいいが、間もなく右折したら、そこが地鉄の駅。何とバスに乗ってひと駅、見通しの悪い道路で、というより、もっと早めにバスに乗っていればよかった?といった按配・・・。

◎日本食堂街の競争熾烈に・・・


にしても、ショッピングモールに日本料理の激戦区が現れていた。地鉄・タイカルチャーセンター駅そばのまだ新しいエスプラネードビル地下をのぞいたら日本食堂街と化していた。
バンコクではお馴染みの老舗・FUJI、最近バンコク各地に進出著しい大戸屋。それに魚昌、築地銀たこ、ラーメン店まで・・・。いずれも、店外でお客が待つ盛況ぶりだ。特に、大戸屋あたりになると、東京では店に入るのに周囲を気にしたりするが、バンコクでは東京でのメニュー価格をそのままBTに移行させた感じで、れっきとした日本料理店だ。
そこに割り込んだのがタイで最大のレストランチェーン・MSKグループの日本食堂・Yayoiだ。なんせ、安い。早速カメは入ってみたのだが、さすが、勝負している。サバ焼きとか、天麩羅とか、カツ丼とか、メニューは99BTが最高で、全てはあの大戸屋のほぼ半値だった。味も遜色なかった。
コレ、いずれ決着するでしょうが、勝負の行方は?

◎タイ人は辛いより、甘いもの好き?

にしても、訪泰してずっと腹一杯になるほど食ったことがなかったが、最近になってやっと腹一杯になる食い方がわかった。
何のことはない、2品食えばいいだけの話だった。例えば、混ぜご飯とスープ麺の組み合わせだ。屋台群だと、一品20~30BTだから、二品で50BT前後になる。贅沢しても60BT・・・、日本円で200円余りだ。

ただ、旨いものにあたったことはほとんどない。タイ料理は基本的にはやたら辛い。香辛料を大量に使って辛くした料理は南国系で特に多いが、辛くすると素材の旨さは抹殺されて、全ては同じ味になってしまう。
ここ、タイでは何を食っても辛さだけで、素材は同じ味だ。各自、テーブルで酸味、甘みなども加えるが、調味料そのものの味がするだけで、素材との調和とか、微妙な味の変化はない。砂糖は、あくまで砂糖だ。
カメの独断と偏見でいえば、タイに限らず、東京でも、南国系のレストランは辛さを売りにして、安い素材を多く使っているだけだ。安くはないシーフードなどは本当にもったいないと思う。

タイ人の食能に一つの疑問が生じた。これほど辛いもの好きに見えるが、実は甘いものの方が好きなのではないか・・・という点である。フードセンターなどには必ずケーキや甘いものコーナー、パフェやアイスクリームコーナーがあって、若い女性で賑わっているし、食堂のテーブルには調味料として必ず砂糖が置いてある。
最近、日本茶が受けているそうだが、それも砂糖を加えたものだそうで、そのボトルの隣りにはちゃんと日本人用に「ノンシュガー」タイプも用意されているそうだ。