2012/03/06

◎妄想癖にもほどが・・・羊頭狗肉を自作自演


にしても、羊頭狗肉を何と自作自演してしまった。宿から自転車で5分足らず、チェンマイで最大規模のタラート(市場)、ワローロット市場に隣接するトンラムヤイ市場の果物館でのこと。ここは割りと広いスペースで、端からゆったり眺めて回ってたまたま目に付いた馴染みのラム酒、SangSomのボトルが、何と「80BT(240円)」。宿のコンビニや街の7Elevenで買えば「275BT(825円)」もする。曰く因縁でもあるのか、ボトルには古新聞紙が巻かれていて、カメの妄想をいたく刺激した。ラム酒製造工場からの横長しか・・・なんて、ね。カメはチェンマイに着いたその日、宿のコンビニで直ぐに見つけ、そのボトルを買っていたのだ。アルコール度数が「40」で寝酒にはお得感が大きいのだ。こりゃ、あと2本ほどは買いに来ることになるかな、なんて思いながら・・・。
自転車の前篭にボトルが割れないように慎重に入れ、ウフッ、儲かった、思わぬ拾い物なんて、ワクワク、ニヤニヤしながら部屋に戻り、包み抱えるように運んできたSangSomのボトル、そこに巻かれていた古新聞紙を剥がして驚いた。SangSomのラベルはなく素のボトルが現れた。まさか、まさか・・・なのだが、ボトルにラム酒は入っている、横流し品だからラベルを貼る前のボトルなんだろうと、妙に浮わついて、悪事に秘かに加担するようなスリリングな雰囲気に誘われていた。
で、そろそろ寝酒でも飲むかとなって、ボトルを掴みキャップに指をかけて、一気にずっこけた。指に力を入れていないのにキャップがスルッと回ったのだ。何、何、コレ、だ。キャップが開いているじゃん、だ。ボトルを傾けるとドロンとしていて、こりゃ液体ではない、蜂蜜じゃないか。ちょっと舐めてみて、確認した。ラム酒と疑わず信じ込んでいたのに、ねぇ。まさか、こんな仕掛けになっているとは・・・笑っちゃうけど、 まさにコレ、羊頭狗肉じゃないか、とあっさり納得した。そして、まっ、この蜂蜜は蜂蜜で食っちゃうかと、毎朝パンにつけて、いや旨いヨ。 これは、怪我の功名ってやつか。