2008/03/30

◎花の命は短くて・・・、あぁ~


にしても、このところ毎年デジカメ持参の花見を欠かしていない。今春は27日に上野公園、29日に平和の森公園(平和島)といずれも陽春、満開に遭遇できラッキーだった。
花の命は短くて・・・のくだりがいつも脳裏に浮かんでしんみりとするのだが、苦しきことのみ多かりき・・・まではいかない。苦しきことが嫌いなカメには無縁の句だ。
花の命は短くて・・・は何としてもいい。脳神経がビビィ~ンと振るえるようで心地いい。華やかで、可憐なソメイヨシノだからこそ、だ。匂いはほとんどない。もっと、自己主張してもよさそうなものだが・・・。パッと咲いてパッと散るその生き様死に様が、まさに自らの人生とオーバーラップさせたいし、その願望は滅茶苦茶強いのだ。叶わぬ夢と知りながら、なおかつ、である。
持参したデジカメで、闇雲に数10枚はシャッターを押す。構図や日照を考えたりもしない。本能の赴くままだ。いい写真が撮れるわけもないことは十分にわかっている。昨春撮った写真とどう違うかといえば、当然のことながら、見分けがつかない。10年前のソメイヨシノと今春のソメイヨシノが変わるわけはない。それを承知でシャッターを頑なに押し続けている。無駄な行為ではある。
カメの容姿は10年前とどのくらい変ったかといえば、あぁ~なのである。