2009/10/01

◎映画「プール」はリラクゼーションの一つの表現・・・


にしても、タイのチェンマイ、ゲストハウスにある小さなプールの周りに集まる5人、好きな場所に住み、自由に生きている人たちの素朴な心の交流・・・「プール」のそんな惹句に惹かれたわけではなく、チェンマイのいまの風景、ゲストハウスの様子に期待して、何と日曜日(9月27日)にもかかわらず、無性に見たくなって、さすがに自転車はやめ、京急電車に乗って川崎の映画館まで出かけ、シニア料金で最終回を観賞した。
小林聡美、大森美香監督ら「かもめ食堂」の癒し系スタッフによる作品、漫画家の桜沢エリカが映画用に書き下ろした原作とか。 タイの古都、チェンマイを舞 台に、それぞれの事情を抱えた5人の男女の6日間の人間模様をさらりと映し出す癒し系人間ドラマ。
その夜、観客はガラガラで20人程度。いまだに感心しているのは、やはり、チェンマイ情報に飢えていた? ウトウトもしないで最後まで見通したことだ。
これを良質な文芸佳品とでもいえば、いいのか。もうちょっと、チェンマイ風景を期待していたが、それらしい風景は空港と、どこででも見られる市場だけ。あとは、プールのあるゲストハウスが舞台。こりゃ、結構、辛い描写・・・、何せ、お客は日本からゲスハに勤める母親を訪ねてきた娘一人、これでゲスハを経営できるはずもないのに、何となく話を進めてしまう、製作スタッフの甘え、独り善がりは、いささか滑稽ではあるのだが・・・。ゆったりと流れる時間、しがらみなし、自分一人、自然と同化、共生している実感がいい。これが、リラクゼーションの一つの表現やな・・・と、贔屓目に観賞した。映画で見るチェンマイは、まさにのどかな田園風景で、カメのこれまでのイメージ通りだったが、このところNetで頻繁にアクセスしているチェンマイ情報、風景とはあまりにも懸け離れていて、いささか首を捻った。