2016/04/03

◎ガンだとて 闇に隠れりゃ 加齢です

にしても、タラレバは詮無き事なれど、愚痴の一つも聞いて欲しくなった。何って、言わずもがなの肺ガン、きっかけは、カラオケのマイクを握り過ぎて、声が掠れたことだ。あれから7ヵ月、その間、あれこれ検査、検査で死の淵まで覗かされて、挙句、手術はもうできない、残る治療法は放射線と抗がん剤と提示されそれを断ったら、それまで・・・。あとは、サプリメントを中心に、Netで見つけた民間療法の幾つかを試したものの、変化なし。
いまの体調を報告すると、声枯れは変わらず、時たま血痰、咳き込み、立ち眩み、呑み込み不調・・・といったところか。血痰は生々しいが、他の症状は、それまでも 時折表れていた。
声枯れで最初に尋ねた耳鼻咽喉科の若い医師が鼻から管を差し込んで覗いた結果は「放っといても治るかもしれないし、検査によってはもっと怖いものが隠れているかもしれない」。そして、CD-ROMの画像を見たら、「肺に影、私の専門外。専門医を紹介します」。検査機器の性能がアップしているからだろう、一事が万事、検査、検査。で死の淵まで案内して、いまある治療法と成功率を示しながら、「さて、どうします?」と決断は患者に委ね、自己責任ですよと念を押してくるのだ。
昔ながらの阿吽の呼吸でいいんじゃないかと思う。情報開示だとか法令順守なんて糞くらえだ。声枯れから7ヵ月経ったわけで、この間、CD-ROMなどの検査がなければ、暗闇に包まれたままで、あれこれ対症療法にうつつを抜かしていたのではないか。咳き込みなどの体調不良だって、気にすることもないだろう。先日、近所のBOOK-OFFでゲットしたシルバー川柳(ポプラ社刊)にこんな句があった。
3時間 待って病名 「加齢です」