2009/07/14

◎7選目指す「都議会のドン」も26歳に苦杯・・・


にしても、情けないことに、日本人はいつから、こんなに簡単に、安易に時流に流されてしまうようになってしまったのか。川の流れに身を任せているカメの目から見ていても、こんなことで、日本は大丈夫かな、と危惧すると同時に、かねてより唱えている日本崩壊がより加速しているような気がしてきた。
これ、千葉市や横須賀市で30歳代の首長が誕生して、いささか呆れていたのだが、今回の東京都議選の結果を見て、呆然とした。単なる世代交代、若ければいいということより、2大政党というより、政治への離反が進んでいるということだろう。
というのも、横須賀市長選ではオール与党で再選を目指す現職(64) との接戦を制し、前市議の吉田雄人氏(33)が初当選。政治の、選挙の常識は完全に覆ったと感じるとともに、自民でもない、民主でもない、政治の、政治家の魅力もなくなっていると思った。
都議選で、それが顕著に現れたのが、千代田区(定数1)だ。ここでは、7選を目指す大ベテランで、都議会自民党幹事長や議長も歴任した「都議会のドン」と呼ばれ、毎回のように「ダブルスコア」で勝利してきた現職、自民都連幹事長の内田茂さん(70)が一蹴すると見られた、IT企業に勤務するサラリーマンで、告示9日前に出馬表明した民主新人の栗下善行氏(26) に苦杯を嘗めたのだ。 内田さんは連日閣僚の応援を受け、「民主党は政治をなめている。26歳の青年は政治の勉強をしていない。なめられた」ともっともな“栗下批判”も展開したが、もはや正論も廃れていた。日本崩壊も間近のようだ。