◎お守り好きは神頼みというより他力本願・・・
にしても、マイペンライってカメのお気に入りだけに、小言幸兵衛 じゃないが色々目に付いてしまう。自分探しを始めた今回のチェンマイ、カメの目にもお守り好きとしか思えない光景をいくつも目撃した。街を歩けばそこここに大小さまざまな祭壇が造られお供えもあるし、宝飾品というか、金製品、シルバーリングや名僧のお守りなどにはあまり厳格な区分はなく、屋台は雑多にコラボしているから、あっちもこっちも、気まぐれではあるが見て回る羽目になる。そんな陳列棚をぼんやり見ていると、名僧の入ったお守りを首から何個もぶらさげて自慢している小父さんも見られた。先日は昼食後、トゥクトゥク(3輪タクシー)が屯して客待ちしている中に、写真のような トゥクトゥクを見つけた。航空機のコックピットさながら、これなら事故には遭わないだろうな、なんて、つい笑ってしまった。ただ、現場で、ジロジロ見るのも憚れたので、内緒でデジカメに収め、それらお守りを仔細に見てみたが、どうも有難みは薄そうだ。霊験あらたかとはいくまい。それに、運転手の風体を見れば、真面目で信心深いとも思えない。サンデーマーケットでは、明かりが煌々とした境内の仏像の前で、どう見ても真面目に仕事に取り組んでいるようには見えない若い男が両膝を着いて床に額をつけたりしているのを見ると、どうやら、みなさん、信心深いのではなく、単なるお守り好き、というより、それも本来の神頼みではなく他力本願といった方があたっている、横着者や怠け者なんてのもあるか・・・、或いは、無気力、極楽トンボ、他人のフンドシで相撲を取るとか、マイペンライって奴、そんな構図のような気もしてくる。