◎親父が鬼籍に入りたる歳にあと1年・・・
にしても、改めて「新年」といわれても新たな感慨が湧いてくるはずもなく、雑煮の餅を見て黄泉への一里塚とでもいうか、そうした映像がひしひしと迫ってくる感じで、もう25~6年前に親父が鬼籍に入りたる歳にちょうどあと1年、齢だけ親父超えしても恥ずかしきことのみ増すようで、身を屈めてみても、こんな調子では時の移ろいを体に刻む術もなく、あれよあれよという間にまた1年、また1年と生き永らえてしまい、気がつけば古希の人となり、張り巡らされたセーフティネットの心地良さをよいことに、ぬくぬくと老いさらばえることもなく喜寿を迎え、更にナニをテカテカ光らせ独り弄んで傘寿と思えば、胸を反らして逝きつつ直ぐ米寿、光は鈍りつつも嗚咽は鋭さを増して卒寿を超し、そして喜悦は漏らし続けてもいよいよ指が思うに力を無くして白寿となる・・・か、と カメはこの正月、夢幻(ゆめまぼろし)のライフプランを描いてみたのだが・・・、ひと言、これって、妄想と片付けるわけにもいくまいよ、なぁ。