2008/05/10

◎「インサイダー」は久々に見た凄い米映画・・・


にしても、久々に凄い映画を見た。アル・パチーノ、ラッセル・クロウ共演の「インサイダー」(米、1999年)。素晴らしい。重厚。実話を基にした社会派ドラマともいうようだが、まだまだ、こうした映画を作れるんだと、心強かった。このジャンルの映画を、これから少し探してみようと思った。

なんせ、ちょっとだけとはいえ、マスコミの世界に身を置いたことが在る身としては、少年探偵団当時の古い血が少し騒いだ。社会正義を振りかざし、ジャーナリスト魂をたぎらせ・・・なんて、もちろん、映画のように格好良くはなかったが・・・ちょっとだけ、ちょっとだけだが、郷愁に浸れた。

一方で、大企業にいながら内部告発せざるをえない正義感に執りつかれてしまう元副社長にも肩入れし、キャスターが大団円近くに「この歳になると、名前が欲しくなる。名誉は15分で忘れられるが、批判はなかなか消えない」といったセリフを吐いたり、マスコミ界に生きる男たちの生き様がさまざまな形でのぞけて、興味深かった。