2006/10/12

◆価値観は「金」ではなく「リラクゼーション」

にしても、1年ぶりのデートがキャンセルになった。日本ファンのフィンランド女性、先週インドネシアから秋風が冷たい日本に着いて風邪を引いたとのこと。メールで連絡していたのだが回復せず、咳が酷く胃が痛いため今日は医者に行くそうだ。で、デートは順延にした。
彼女は、バックパッカーともちょっと違うウーファー。ウーファーとは、WWOOFする人のことで、WWOOFはWilling Workers On Organic Farms の頭文字。「有機農場で働きたいと思っている人たち」という意味。その仕組みは『食事・宿泊場所』と『労働力』を交換、そこに金銭のやりとりはなし。作業は一日約6時間で、一週間以上の滞在であれば毎週一日休みがもらえるそうだ。
1971年イギリスから始まり、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどへと広まり、現在は、世界20カ国以上にWWOOF事務局が設置されていて、日本では1994年から。そこに、食事と宿泊場所を提供するホストとウーファーが登録しておき、条件が合えばウーフすることになる。
彼女は、もっぱらニュージーランドなど暖かい国を回っていて、時々日本にも立ち寄っている。
その生き様、価値観に、カメなどはちょっとしたカルチャーショックを受けたものだ。
そのフィンランドでの価値観は・・・。日本ならまずなにより「金」というところが、何とトップが「リラクゼーション」、次いで「サウナ」、「ウォッカ」とのこと。社会福祉が充実しているフィンランドでは、さほどお金に対するこだわりとか、金儲けといったモチベーションは希薄という。というのも、税金の負担率が高いためで、勤労意欲が湧いてこないという。
カメには何とも憧れのお国柄なのだが、なんせ寒いのは大の苦手で、最近ではバンコクに傾倒しているのだが・・・。
彼女も寒いのは厭で、あちこち暖かい国でウーフしては、サーフィンを楽しんでいる。もう、何年も祖国には帰っていないはずだ。