2009/11/09

◎「2,500B per Month」に度肝抜かれ・・・



にしても、観光都市・チェンマイの景気の低迷は酷いようだ。チェンマイには11月一杯いるつもりで、ネットでゲストハウスの予約を入れて、ま、20日ぐらいまで抑えておけば良いだろうと、途中から疎かにしていたのだが、それで正解だった。11月から観光のハイシーズンといわれているのに、観光客の姿はまばら、ゲストハウスの予約など当日でもOKだ。現地で探せばいいやというカメの甘い見通しが的中して、嬉しい限りではあるが、ちょっと気の毒でもある。このままでは、チェンマイが衰退して、なくなりかねないとまで感じてしまうのだ。
最初に泊まったDランクのホテルの近所を歩いていて見つけたゲストハウス、「一泊200BT」とあって、「ロングステイOK」とあるので、ちょっとのぞいてみたら、気の良さそうなオーナーがいて、いきなり「見るか?」と部屋に案内してくれた。本来なら、こちらからお願いして、見せてもらえばラッキーなのだが、これも需給バランスが崩れているからだろう。
その部屋は、洗面、シャワー、トイレ室がロングステイにはちょっと狭いかなと思ったが、カメの評価は「200BTなら、まぁまぁか」。そのオーナー、「お客さんが全然いない。1ヵ月、1Monthなら 1泊80BT(月2400BT=7200円)でいいよ」といわれ、半信半疑だったのだが・・・。昨日、旧市街地を歩いていて度肝を抜かれる看板を見つけ、思わず写真に収めてしまった。
な、なんと、である。
「2,500B per Month」
苦し紛れとも思えない。
実は、カメはこんな金額でゲストハウスかサービスアパートメントを探し求めていながらも、有り得ないと諦めてもいたのに、それがあっさり見つかってしまったのだ。ただ、このゲストハウスに関しては外目からも、古くて、汚いイメージで、見せてもらう気にはならなかったが、この手の話はどうやら少なくないようだ。そのうち、部屋の中を見せてもらいたくなるような物件に当たりそうだ。カメが歩いて見ている範囲だけでも、店仕舞いしてしまったようなゲストハウスはいくつか目にしたし、Net情報によれば、活気のあるゲストハウスでは、エコやアドベンチャーツアーと抱き合わせで営業している店も多いという。
カメが1人、意気に感じ、財布の紐を緩めたとて、どうなるものでもないのだが、極貧なカメにとっては都合のいい、住み易い街になっているようだ。ウフッ。

◎指が これ;それ;あれ;と喋って頼もしい・・・


にしても、今回の訪泰ではカメご用達の「旅の指さし会話帳」をまだ使っていないと気が付いた。バッグに入れ持ち歩いてはいるのだが、妙な下心がなくなっているからか、取り出すのが面倒臭くなっているし、先ごろ気がつけば、どこかで、トゥクトゥクの運転手相手だったか、日本語で文句を言っていた。ま、タクシーと食堂ぐらいしか接触することもないから、ねぇ。ま、相手に通じているかどうかは不明というより、全く通じていないし、何故怒っているのか理解していないに違いない。
でも、勝手に、こちらの言いたいことを日本語でまくし立てると、大抵、相手は黙って見ているし、勿論、聞いているわけはないし。怖気づいてか、呆れてかは、わからないが、何か、こちらは、それで一応すっきりしてしまうから、不思議といえば不思議・・・。すっきり感だけで、何事も問題が解決したわけでもなく、課題は先送りされただけなのか、元々大した課題ではなかったのか、課題自体を忘れてしまったりもする。ただ、間違いなくいえるのは、一円たりとも、まして一バーツたりとも出してはいない。それが、救いだが、それで、タイ語の一つも覚えるわけではない。
で、いまは、ほとんど、指が口の役割を担っている。食堂などで、指が「これ」「それ」「あれ」としっかり喋っていて、頼もしい。