2011/01/15

◎我欲を捨て、我慢せよ・・・って


にしても、今冬の厳しい寒さのせいばかりでもないだろうが、脳はカラカラに乾いて硬直し、「生存確認」のつもりで1ヵ月間更新がなければ、そう思って・・・と始めてみたこのブログも最近では更新のモチベーションは下がり、息も絶え絶え、ようよう更新する有様で、特に年初にあたっては、やはり今年はどんな年になるのか、時には大風呂敷を広げてみようかと意気込んではみたのだが、自堕落な日々を続けているうちに1月も早や半ばとなって、それもままならず、それでも、石原慎太郎・東京都知事の年頭記者会見(1月7日=都庁HPで録画映像公開)と、石原知事と中曽根康弘・元首相の日テレでの新春対談(1月8日 10:30 ~)は生真面目に視聴して、78歳・石原と92歳・中曽根両氏の博覧強記、闊達自在な姿にただただ驚き、恐れ入り、記者会見で「厄介な時代になってきた。情報がこれだけ早く伝わると、人間の願望が露呈してきて、物事を理不尽に動かすようになってきた気がする。特に、日本人は我欲が強過ぎ・・・、我欲とは金銭欲、物欲、性欲だが、このままでは国が持たない。そんな気がする」と話していた慎太郎は、中曽根を前にしては更に踏み込み、「日本人は平和の毒に侵されて堕落した・・・世界に通用しない国民になっちゃった」「今の政権では沈没する」「混迷の年、我欲を捨て、我慢すること」などと饒舌になり、中曽根は「国を任せていけぬ」と現政権を憂いつつも、核について問われ「核は万能ではない。日本は核を持たないのが賢明な政策。日本が核を持てば、近隣諸国との緊張関係、或いは周りの国、世界の動きがガラッと変わってくる。日本が自重していることが、現状的平和を維持している元になっている」と淡々と話し、浅学菲才のカメは『現状的平和』といった言葉に恐れ入るしかなく、こんな含蓄ある言葉は国会運営だけに汲々とする現政権ではとても理解できないだろうなと、日本の危うさを感じながら、カメはカメで年初に思い浮かべた「衰退加速」とか「混沌とした危機」といった今年のキーワードに苦笑するしか術はなかった、ヨ。